2008年06月28日

本当は愛しているのに動画編集

【ニコニコ動画】【MAD】お疲れのおっさんのためのゲッターロボ【真ゲッターロボ】

再放送でもない限り、そもそもネタ元を知ってるのがオッサンだけだろうという意味でこのタイトルです。
隼人はカッコいいんです。ダメじゃないんです(ヒラでもないんです)。
そんなことは、動画を細切れにして何百回も見ている私自身よくわかっているのです。
それを承知の上で、できるだけ(見ようによっては)「ダメ」「無能」の匂いがするようなシーンを探し求めましたがなかなか難しかったですね。あとはニュアンスはまあまあいいんだけども作画が超残念なシーンもあって割愛したり(ダメのベクトルが違うので)も。
ラストのタワー特攻のシーンは、本当は見せ場なのに曲と大泉さんの歌のおかげでかなり無能な感じを出せたかと思います。


「ダメおやじ」の主題歌の歌詞を見ていつも不思議なんですが、ダメオヤジが辛い目に遭ったり死にかける(というか常人なら1000回は余裕で死んでいると思う)のはたいていオニババがらみなのに、なぜ「誰か助けてお願いだ オニババ タコ坊 ユキ子」
と、よりによって最も頻繁に自分に危害を加える存在に助けを求めてしまっているのか。
どう考えても二次災害の地獄絵図しか想定できないのに。

しかし、加害者軍団に助けを求めざるを得ないような予想外の惨状に巻き込まれたのか、あるいはそれが「よく訓練されたM奴隷」の真髄なのか。ある意味、深い歌詞なのかもしれません。


このアニメは、リアルタイムで何度か見た記憶はあるのだけども、そもそも「ダメおやじ」自体があまり好きではなかったので積極的に見るということはなかった。アニメ化されたのは、マイルドヒューマン路線に転じる以前の前半部分なので、毎回ガチDVの応酬で何のフォローもないのが見ていて辛かったのと、そんなに(あくまで当時の目で、です)古いアニメではないはずなのに作画がお粗末、また妙にボケボケした画面でお粗末な感じが強かったのが大きい。

製作プロはナック
まだオタク予備軍と化す前のことだったので、製作プロとか作画がどうとかということまで気を付けて番組を見てはいなかったのだが、子供心ながらに

「OP・EDに"ナック"という名前が入っているアニメは概してショボくて、画面が妙にボヤけている。絵柄もなんだかモッタリしている」
「クラスで見ている人も少ない」


という明確な感触を抱いていた。思えばあれが人生で初めて遭遇した「アニメにおけるB級感」というものなのかもしれない。

ちなみにナックが製作したTVアニメの代表作は

・ 正義を愛する者 月光仮面(1972年)
・ アストロガンガー(1972年-1973年)
・ チャージマン研!(1973年)
・ ダメおやじ(1974年)
・ ドン・チャック物語(1975年-1978年)
・ グロイザーX(1976年-1977年)
・ 星の王子さま プチ・プランス(1978年-1979年)
・ まんが猿飛佐助(1979年-1980年)
・ まんが 水戸黄門(1981年-1982年)
・ サイボットロボッチ(1982年-1983年)
・ 一ッ星家のウルトラ婆さん(1982年-1983年)
・ サイコアーマー・ゴーバリアン(1983年)
・ アタッカーYOU!(1984年-1985年)


などなど。
また、唯一手掛けた特撮作品が、「真っ赤なタイツ(たるんでる)」で知られる

・バトルホーク

である。
当時見た経験のある人は、これらの作品群に共通する「絵的なユルさ」に、「ああ…」と何とも言えぬダルい思いを共有してくださるのではないだろうか。
中には原作やタイアップのチョイスが絶妙なもの、シナリオは悪くないものもけっこう多いのに、肝心の作画がどうにもこうにもという作品も多く、「ナック感」としか言いようのないものを醸し出してしまっている。
最近ではアニメを見る側の目も肥えて、ちょっとヘタレた作画の会があると、やれキャプチャ比較だ、やれまとめサイトだとお祭りにして、「作画崩壊!」と声高に叫ぶ風潮があるが(いや勿論MUSASHIとかヤシガニとかキャベツとか凄まじいものは実際にあるのだけど)、そういう人たちがゴーバリアンあたりを見たらびっくりしてひっくりかえってドインと発狂するんじゃないかといつも思う。

しかし、「まんが水戸黄門」のような怪作は、たぶんナックでなければ作れなかったとも思うのだ。
(参考:「Black徒然草」のレビュー

そんな風に思いつつ、ナックについて調べてみたら、設立にあたって月岡貞夫と林静一が関わっていたことを知ってぶったまげた。いや、お二人ともいかにも絶対に絵には妥協しなさそうな人なので、その後のナック作品とのギャップがあまりにも凄く…

そんな「ダメおやじ」だが、何度聴いてもOPとEDの曲は名作。
特に大泉さんの声がたまらない。
「このままいたんじゃ殺され」の「るゥ!」と跳ねる感じのところが特に好きだ。
posted by 大道寺零(管理人) at 12:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 動画編集
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