ちょっと迷ったのだけども、去年作った梅干しがあまりに美味しいので、結局今年も付けることにした。
今年はちょっと例年より梅の実の出回りが遅かったように思う(この辺だけかもしれないが)。
梅酒の青梅がリーズナブルになったので漬けたのもいつもより2週間は遅かった。
で、梅干し用の黄熟梅が先週あたりから出始め、ようやく「こんなもんだろう…」と納得できるようになったのがこの連休あたり。黄熟梅が流通するのはほんの一時期で、「もうちょっと安くなってから…」と言っているうちにあっという間に姿を消してしまうので見極めが難しい。
昨日キロ辺り298円のやや小ぶりのものを5kg(去年に+1kg)購入。追熟は必要ない状態だったのでそのまま塩漬け(20%)。
消毒用のホワイトリカーをまぶしたり、スプレーで噴霧された焼酎にクラクラきたりというのは実に去年と同じ。
一晩でまあまあ梅酢が上がってきた。
そういえば去年は何日に漬けたっけ?と思いログを読み返してみると(こういうときに一発検索できて便利ですなあ)、送ってもらった梅を実際につけたのが7/11。だから10日近くズレたスケジュールとなる。
ちなみに去年の土用干しは8/10〜12なので、今年は(あくまで天気次第だが)盆明けくらいからでもいいかもなあ…と考え中。
梅干しスレでは、関東以西はすでに土用干し終了の報告も上がっていたりする。
が、こちらでは何しろ赤じそがまだ走りで高い。
結局のところ、ひと抱えでいくらというぐらいに安くなる時期を経てから干すのがその地域の最適なのだろうと思うのであまり焦ってはいない。
[今年のプラン]
・梅干しの中の赤しそが大好評だった&レシピの量だと物足りなかったので増量する(その分カビチェックはまめにする)
・盆ザル1個追加購入
・赤しそジュースも、安い時期に一杯作る(酢をいっぱい準備&保存用のペットボトルを少しキープ)
漬けてから1年経った現在、梅干しの残量は小さな壺1つ分くらいで、売れ行きと評価はすこぶる好調。
20%で漬けた梅は、各所で言われている通り、ずっと常温保存(シールほうろうポットにて)でもカビが生えたり蒸れたりというトラブルとは驚くほどに無縁だった。冬辺りから熟成が進み、味が丸くなって、ますます美味しくなってきた。
土用干しの際、夜梅酢に戻すべきかどうか散々迷ったのだが結局戻さず。
しかし実の中から適度に梅酢成分が染み出てくるため、乾燥したりということもなく、いつでもしっとりとしている。
市販の減塩梅漬けに比べるとやはりかなりしょっぱいが、自然な酸味と香りが何ともいえず、作ってよかったと思える。
こんな風に作って楽しく、食べておいしい、保存も簡単な梅干しだけども、土用干しが終わるまでの1か月程度だけは、カビや発酵がないかのチェック、土用干しの時期、カラッと晴れが続く天気の予想、干している間の管理要員確保(雨が降ったら中に入れたり、一日一回ひっくりかえしたり、猫や鳥の被害にあったりしていないかを見ていればそれで十分なのだが)、それに合わせての休日・レジャーの日程調整など、「頭の中に常に梅干しがいる」「土用干しの時期は、行動がすべて梅最優先」という状態を強いられてしまう。
まるで、「一度ステディになってしまえば贅沢もわがままも言わないけれど、付き合い始めの時期だけはやたら手間と気を使うタイプの女」と毎年新しく付き合い直すような感覚と言ったらオーバーかもしれないが…
どんなトラブルやスケジュール変更にも臨機応変に対応できて、「そういうところがあるから可愛いし面白いんだよー」と余裕で言えるようになるまでは、いったい何年間、何キロの梅を漬ければいいのだろう?とふと思ったり…
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本当に、口に入れる時に、ゴムのゆるいバンジージャンプの踏み切りをするような覚悟が必要な代物でした。酸味なんてかわいいもんじゃない。どうしてそういうことになるのか、今でも謎のままです。
こんにちは。スペクターさんも梅干し経験者なんですね。
>凶器のように酸っぱい梅干
そ…それはずいぶんと難攻不落の最凶キャラがお相手だったのですね、としか言いようが…
雑菌や糖分が原因で発酵したとしても、そこまで酸っぱさだけが勝るということはあるんでしょうかね?不思議です…;
しかしそこまでの酸味、他の何かに利用できないか?と思ってしまいますね。例えば掃除とか…武器とか…