2008年08月18日

8/11 猊鼻渓日記

8/11朝、7時前に朝食を済ませて8時過ぎに実家を発つ。
山形蔵王IC〜一関ICまで一気に走破(途中休憩一回)し、10時頃猊鼻渓到着。すこぶる順調。
例年の帰省ラッシュには一日早く、また今年はガソリン高騰のためマイカー帰省客が激減したことも手伝っているのだが、渋滞は一切なかった。とはいえ、行き交う車のナンバーの中には関東以南の率が高く、やはり夏休み・盆休みのシーズンだなと思わせられる。

日程中もっとも多くの場所を行ったり来たりする旅程なので、午前中に猊鼻渓舟下りをクリアできるかどうかが最大のカギとなっていたため、ここで順調に到着できたのは大きい。


車は「後で買い物すれば無料」のレストハウス駐車場に停める(勿論観光後にお土産を買いましたよ〜)。
この旅では、「いちいち駐車場が有料(しかも結構高い)」な出費に溜め息が多かったのだが、猊鼻渓周辺はかなり緩めの設定にしてあって良心的な部類だったと思う。
別の土産屋でも「買ってくれれば駐車場無料開放」していたのだが、それについて「ご購入・お食事の方のみ無料です。だんご一本でも買って下さい」という看板表示があり、「だんご一本"でも"」の部分に切実なものを感じた。

通常、舟下りは1時間ごとに運航しているのだが、今はハイシーズンで客も多いため、ある程度の数になったらすぐにバンバン船を出してくれる。待ち時間がほぼ発生しない状況なので、これも先を急ぐ身としては嬉しい。
往復なので乗船時間は90分とけっこう長い。うち20分は船で行けない大猊鼻岩付近の散策&休憩時間となっており(トイレもあり)、船頭さんの話によれば、急いでいてショートカットをしたい場合、先行の船が停船しているならばそっちに乗り合わせて散策せずに帰ることも可能らしい(先行船の乗客数次第だが)。ハイシーズンしか使えない技だが、どうしても時間が差し迫っている場合は船頭さんに交渉してみるといいだろう。
先に乗船券を購入して舟下り開始。幸い、もうすぐ出る船に滑り込むことができた。

サイトの紹介によれば、今回乗った船の船頭さんは「小野寺孝行」さん。一見冗談の一つも言わなさそうな生真面目そうなおじさんなのだが、マギー史郎に岩手弁をブレンドしたような喋りで、やや自虐混じりのダジャレがほぼノンストップで流れてくる。
行きかう船の船頭さんのキャラクターは実に個性的で、ハイテンション系の人、客いじり中心の人など色々いるようだが、どちらかというと「ぼやきキャラ風」だと思った。

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まあとりあえず出航。
山桜や藤、紅葉の季節、あるいは朝もやの時間が最高なのだろうが、夏空も悪くない。

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川の中にはウグイや鯉・錦鯉がたくさん放流されており、乗客がエサをくれると分かっているので船にたくさん寄ってくる。(エサも売店に並んでいる)
都会の人はウグイやハヤを見て、アユやイワナのように美味しい渓流魚と期待するのが多いのだが、船頭さんから
「食べても美味しくないので、猫も見向きもしないから"猫またぎ"と言われてるんですよー」
と説明されて「なーんだ」の声があちこちから上がっていた。
それでも小さい子供は景色よりも魚の餌づけに夢中になっていたりしていた。

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渓内の岩や滝などには様々な名前が(強引っちゃ強引に)付けられている。
これは「鏡明岩」。
水面に反射した光が平らな岩肌に移り込み、鏡のようにキラキラ光って見えることから。
猊鼻渓の岩の写真は、縮小するとあんまり伝わらないなー;

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右下写真は「ちょっとなまめかしい顔がある」と説明されたもの。
脳内保管できますか?w

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上は「あまよけの岩」。反った形の岩なので、降ってきたらここに船を寄せれば雨宿りできるというのが謂れらしいが、船頭さんいわく
「試してみたけど全然よけられませんでした」。

下は毘沙門窟。
岩の根元の部分に洞窟があり、そこに毘沙門天が祀ってある。

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岩の根元の洞窟。

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左がこの「猊鼻渓」という名前の元になった「獅子が鼻」。

コース終点の大猊鼻岩のところにはいくつか穴があり、ここにその場で売っている「うん玉」を投げ入れることができれば願いが叶うというめちゃめちゃ後付けな謂れがあるという。
「うん玉」は小さな丸いかわらけで、5個100円。とはいえ足元には投げごろの石がたくさん転がっているのでそれでやっちゃう人多し。

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律儀にうん玉を買って投げる相方さん。
ちなみに、かなり惜しいところまで届いたのだけどもホールインせず。

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復路の岩と空。よくパンフレット写真などに用いられるスポットらしい。

お客さんはひっきりなしで大盛況に見えたのだけど、これでもやはり岩手宮城地震の影響でかなり客足が減ったらしい。
「この辺はほとんど被害や影響はなかったんですけどねえ〜。
 地震の名前が"岩手宮城"とついちゃったのがいけない。これが"宮城"だけならもうちょっとお客さん来てくれたのにね〜」
とはボヤキ船頭さんのトークなのだが、震源が岩手なんだからそらしょーがないよなあ…

全体的に「身が引き締まるほどの深山幽谷」ではないけれども、ICや一関市街からこれだけ近くてここまでの渓谷をまったり楽しめるのだからお手ごろなスポットだと思う。

乗船料は一人1000円。
JAF会員証を提示するか、サイトの割引券をプリントアウトして持ち込めば5名まで1割引き。セコいとか言うな。

渓内の見どころ案内は、東山町商工会のサイトが詳しい。
ただ、これから観光に行くのであれば、あまり予習しすぎない方が多分楽しいと思う。

この後は一般道で前沢まで牛を食べに移動した。


posted by 大道寺零(管理人) at 13:37 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
地震の風評被害で、やっぱりお客は減ってましたか。それでなくとも、今年はガソリン高のせいで、遠出はしなくなりましたからね。岩手の人達も喜んでいた事でしょう。

舟下りと言えば、随分前に最上川の舟下りを体験しました。冬の事でしたが、雪も降らず、閑散とした山あいが見えるだけにも関わらず、船頭さんの話や歌に大笑いしました。貸し切りにすると高いのですが、丁度我々一行だけが乗り切った所で出港しました。最高齢が私で、後は20代までの人間でしたが、納豆汁を食べながら、不思議な時間を費やしたのが感想です。水の上に浮かんで流されて行くのも、また乙なものですね。
Posted by cake at 2008年08月18日 14:23
>>cakeさん

>風評被害

旅館で地元紙を読んだりした限りでは、やはりどこも頭を痛めているようでした。また一関市ではつい先日まで避難勧告が解除されなかった地域などもありましたし、通行止めなどに出くわすとやはり「あるようでない、ないようであるのが地震の爪痕なんだな」と感じましたね。

私実は、いまだに最上川舟下りを体験したことがないんですよ。しばしば船をわき目に47号線を行ったり来たりしているのですが…
なかなか他県からのお客様でもいないと、地元ゆえに腰が浮かないものですねえ。
猊鼻渓の舟下りは思った以上に揺れもしないでゆったりとしたものでした。遊佐や八幡など、水と山が美しい場所がほど近くにある場所からわざわざ車を飛ばして他県の同じような観光地に来るのもちょっと奇妙な気分もしましたが、よいものでした。
道中ちらほらと他の船とすれ違うのですが、船頭さんの言うような「例年通りの人手」であればもっとガンガンほかの船とすれ違っていたと思うと、それはそれでやや風情に欠けていたかもしれないですね。
Posted by 大道寺零 at 2008年08月18日 21:13
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