昨日、関東の女性校長会の件について書き、Feliceさんも何か書いていたりするかな〜と思って覗きに行って、別件を発見して驚いた。
昨年、神戸市保健福祉局のサイトの中に、「水伝」を肯定的にとらえて紹介する旨の文章があった。
言うまでもなく、公正さや妥当性が求められる、税金で運営される官公庁のサイト(しかも科学的な内容を扱う専門のセクション)である。そこにおいてトンデモ科学を自ら流布させるような内容が記述されていることに、Feliceさんだけでなく複数の方が抗議・あるいは記事の糸に対する質問などを行い、結果的に削除に至った。
Feliceさんへの返信の中には
「非科学的な記載をしたので削除する予定」
という文言があったという。
その「水伝」を紹介する内容が、いつの間にか復活していたというのだ。
問題のページ
・『おみず』のはなし
(↓9/20 19:30時点の問題部分のスクリーンショット)

(詳しい経緯はFeliceさんの日記→9/19とそのリンク先等を参考してください)
なぜ復活したのか、何かの拍子に古いファイルをアップロードしてしまったのか?その意図についてはFeliceさんが質問状を既に送っていらっしゃるようなので、経過を見守りたいと思う。
昨日は「関東の学校が危ない」と書いたのだが、こっそりこんなページを差し戻しアップロードしているような自治体もあるわけで、日本のどこであっても油断がならない状態なのだろうと思う。
普段はあまり見ない地元の水道局、あるいは学校のサイトなどで、知らないうちに何年も前から「水伝教」のお題目が居座っているのかもしれない。そう思うとちょっとホラーでは済まない話だ。
わたしは自分のところが検索に引っかかったらしいとわかって初めて気がつきましたが、阪大菊池先生のブログの関東公立学校での水伝流布についてのスレッド(http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1221526817)内で、すでに話題になっていました。
そこで、わたしもあちらに少しコメントしています。その流れで、浦安市は5年前に市長が「水伝はすばらしい」と広報に載せたがために削除等に動けないのかもしれない状態を知りました。
浦安市の該当部分は
http://www.city.urayasu.chiba.jp/a012/b001/d00500505.html
これです。
自治体のサーバ管理意識がどの程度なのか不明ですが、このような市長からの私信みたいなのはよほど市政や道徳に悪影響がないかぎり訂正は難しいかもしれません。
神戸市に関しては、そういう特別職が変な意見をねじこまないように、クレームメールの送信先を選ばないといけないかもと思っています。
いやな気持ちになっていますが、菊池先生のコメント欄で一つ救いを見つけました。
http://www.komaki-aic.ed.jp/kyouikuiindayori/H17/iindayori137.htm
小牧市の教育長が綴るエッセイですが、はっきりと水伝を否定しています。権力に頼るようですが、こういうのが出てきてくれると抑制力になるなあと思いました。
コメントありがとうございます。
自治体であれ学校であれ、個人が「水伝」を信じてカモ属性を身につけるのは、「勝手にどうぞ」なのですが、発信元が自治体・学校などの公の機関で、一般的に信頼性が高い「お墨付き」的なものとなりやすいことにもうちょっと自覚的になって欲しいものですね。
神戸の件は、すでに有名な反トンデモ系のサイトやブログなどで取り扱われているので、そちらから流れて詳しく知るために検索した人も多かったのではないでしょうか。なお、私は今回の校長会のことは、ニュースサイトの見出しリンクから知りました。
浦安では市長自らがご推薦ですか…
確かにこういう私信的なものへのクレームは難しいものがありますね。
Feliceさんのおっしゃるとおり、これからはクレームの提出先も吟味する必要が出てくるのでしょうね。ただ、自治体のサイトの大半は、「お問い合わせメール窓口一本」というのが多い気がしますね」。
こういう抗議や動きは、やはり地元住民=有権者からのものが一番効くでしょうから、まちBBSなどに「こんなこと書いてあったけど」とリークするのもありなのかもしれませんな。
きっちり水伝を否定している方がいらっしゃって少しだけホッと(とてもできるような現状ではありませんが)してます。管理職・教諭問わず、こうした教員がもっと増えてきて欲しいですね。