2009年02月06日

日本空中怪鳥大決戦WEBサイト

久々に凄い物件群を見つけたのでご報告。
というかプラモ好きの方はとうにご存知かもしれないけど…

プラモが好き!

こちらは、膨大なオールドプラモコレクションを箱絵中心に紹介されているサイト。しかも思いっきりマイナーな番組のものや、オリジナル類(オリジナルといえば聞こえはいいが、昔普通に横行していた、要するに「パチモン系」や「箱換え品(箱と名前だけ変えて中身は過去に出したのと同製品)」が多く、その他はベンケイガニのプラモなどの孤高のジャンルなどさまざま)、駄菓子屋で50円とか100円で売ってたごく単純な商品群の充実がすごい。
見ているだけで、「あの頃って、こんなものまでプラモになってたのか!」という驚きに次から次に直面させられる。
ゴーバリアンの敵メカが3種類も4種類もプラモ化されていたとか、どろろんえん魔くんの自転車とか、ダメおやじとオニババとか、青田赤道までプラモになっていたなんて全然知らなかったよ…
というかほんとに、純粋にこの管理人さんがすごい。

特に「オリジナル系」のカテゴリは大爆笑必至。
要するに「ガンガル」みたいなソレがもう出てくる出てくる。大胆すぎるほどのパクリっぷりもすがすがしいほどだし、オリジナルに徹した路線のものもそっちはそっちで、テラインコグニータ(というか隙間)を追求しすぎて凄いことになっているものが色々とある。


その中から特に腹を抱えてしまったものをいくつか。

地球をおそう宇宙の怪鳥 ブラック・イーグル襲来!!

箱外面に、このオリジナル怪獣の世界観や設定があるのだがこれがもう。

ネロ宇宙界からとつぜん超大型の黒わしが地球にせめて来ました。ロンドンもニューヨークも全めつです。東京上空にもついて現れました。わしの口からはき出すレザー光線のために一面火の海となりつつあります。大東京危しあやうし

地球のぜんめつはもうすぐです。大砲も飛行機も役に立ちません。こうなっては「キジラ」の出動だけがのぞみです。「キジラよ早く来てブラックホークの光線をきかなくしてくれ」


そして人類の一縷の希望がこちら。

地球をまもる キジラ出撃!!!

「キジラ」は桃太郎の鬼ヶ島せいばつのときについてゆき、そのまま680年の間にレザー光線を無力にする神通力を得ました。
ネロ宇宙界からとつぜん超大型の黒わし(ブラック・イーグル)がせめよせて来たため、地球は大こんらんとなりました。
S.O.Sのれんらくをうけキジラの一族は地球防衛のために次々と飛立ってゆきます。


さすが日本の国鳥!頼もしいこと限りなし。
680年生き続けた上に、きっちり繁殖もしてたんだねキジ。
味わい深いボックスアートを、ぜひ隅から隅までご覧ください。
完全に端役と化した桃太郎がなんともいえない。

アリイの「スパイ新兵器」シリーズの箱絵もなかなかに無法地帯だ。

アリイ びっくり!スパイ新兵器1 ライター+パイプ
アリイ びっくり!スパイ新兵器2 ラジカセ
アリイ びっくり!スパイ新兵器3 ボタン電話
アリイ びっくり!スパイ新兵器4 8ミリカメラ

とまあ、こんなレアコレクションが目白押し。
私も数日かけてじっくり眺めてみるつもりだ。

そもそもなぜこのサイトに迷い込んだかというと、昨日書いた種厨騒動の記事を書きながら、
「あのガンガルの四つ足のやつの名前、ジドムだっけ?アッカムだっけ?」
と、おそらくその瞬間において東北一どうでもいいことで迷ってしまい、確認するために検索したのがきっかけだった。


このサイトを見ながらあらためて、
「昔はプラモメーカーがこんなにたくさんあったんだな〜」
「私はほとんど買わなかったけど、駄菓子屋で売ってた100円プラモってこういう内容だったのね…」
「昔のやっすいプラモって、南部煎餅みたいにすっごいバリ付いてるのもあったよなあ…」
とか、しみじみしてしまった。

一口に「プラモ」と言っても、HGやらMGで育って、「最初からパーツに塗装済み」「接着剤不要」「何もしなくてもパーツがバッチリスッキリ合う」のが当たり前の世代の若い人があの頃のプラモとか見たら卒倒するぐらい別物。色々懐かしくなってしまった。
とはいえ、私がプラモを作ってた頃は既にガンプラがあったわけで、低学年から戦車とか組んでた同級生やお兄さん世代からは「専用カラーとか、何その上げ膳据え膳www」と鼻で笑われたりしてたのだから人のことは言えんよね(私はほとんど使わなかったけど)…;
検索したら塗料配合表をUPしてくれている方のサイトとか発見。
なつかしいな〜〜。
posted by 大道寺零(管理人) at 13:48 | Comment(6) | TrackBack(0) | WEBサイト
この記事へのコメント
こんにちは。先日は拙宅までご来訪&コメントありがとうございましたVv
わぁ、これは凄い…プラモは奥が深いですね。ベンケイガニとキジラで腹筋死亡確認です。ガンガルは確かガンダムのパチモンでしたっけ?
それとそのサイト内を探してみたら、マジンとかゲッターの随分古い(再販されてない)プラモもありますね。そしてレアモノも多いということで期待を込めて記事漁りしたのですが…やっぱりメカ鉄甲鬼はなかったみたいです…(当たり前である/キー○ン声で)今後は作ることも考えます(笑)
それでは、乱文失礼しました〜
Posted by 流神 at 2009年02月06日 21:19
うひー!懐かシイーン!!!

青田赤道プラモは・・・実はもってました(笑)
富山や北口もちゃんと作り込んであったうえ、赤道の下の部分に笛が仕込んであり、押すと「クエッ」が再現できるすばらしい作りでしたよ(実際には「ピヨッ」って音でしたが)

なんというか今では考えられないマーケティングセンスですよ・・・。いい意味でおおらかな時代だったんですよねえ・・・。
BMしてじっくりしっとり堪能させていただきますっ♪
Posted by きたかZ at 2009年02月06日 21:42
Seesaaのマイブログに表示される更新情報を見てワクワクして来たのが運の尽き、今日が私の命日になるところでした…

肺がペタンコになっても笑いが止まりませんでした。あー苦しい
アリイは現在鉄道模型のマイクロエースとしても健在です。
Posted by 末期ぃ at 2009年02月07日 02:25
>>流神さん

お忙しい中コメントありがとうございます♪学生さんはこの時期ほんと大変ですよね。どうかお体に気を付けて頑張ってください。
気分転換に笑っていただけたのでしたらご紹介した甲斐がありました。「キジラ」はもうほんと、パッケージを見た瞬間に吹きました。あの頃はとにかく「ラ」とか「ゴン」を後ろに付ければなんでも怪獣とかUMAという時代だったのじゃよ…

「ガンガル」や「ガルダン」は、そうです、いわゆるガンプラのパチモンです。
というか、それ以前に出した別のプラモに無理矢理ガンダムとかザクとかグフっぽい色を指定し、商品名と箱と説明書だけを取り替えて発売したので、もうどえらいことになっております。
(「ガルダン」のシリーズは、当時一部のアニメ誌にもしゃあしゃあと広告を出していたような記憶が…)

*ガルダンシリーズ
http://www.geocities.co.jp/Playtown/4937/models/baku.htm
*ガンガルシリーズ
http://chaser.orions.ne.jp/oki/gangaru.html

ゲッターロボのプラモも紹介されていましたね。ゲットマシンが「ゲッターマシン」になっているあたりはご愛敬でしょうか。
残念ながらメカ鉄甲鬼は…
あの頃は「敵メカがプラモになる」ことは、ないでもないのですがガンプラ以降ほどではなかったのです。
というかなっていても多分…流神さんが夜泣きするようなクオリティ(特に顔)にしかならなかったかと…

>>きたかさん

コメントをいただく直前に相方と
私「青田赤道のプラモって、いったいどういう人向けにリリースして、どういう人が買ったのかなあ…」
相方「そりゃあ、青田赤道のファンでプラモ好きな人に決まっておる」
というような会話をしていたので盛大に吹きました。
あなたでしたかー!
つくづく、うちのブログを見てくださってる方々の奥深さを実感しました。

>赤道の下の部分に笛が仕込んであり、押すと「クエッ」が再現できるすばらしい作りでしたよ(実際には「ピヨッ」って音でしたが)

そ…そんなギミックが!
笛ってアレですよね、よくお子様サンダルに入ってて、歩くたんびにピッピピッピ音がするやつですよね。
すごい工夫してたんだなあ…今じゃガチャガチャでオリジナルキャラクターボイス入りのキーホルダーみたいのが変えてしまう世の中ですが、ちょっと感動。

あの頃は版権意識が薄いというか…事実上「無い」時代でしたね〜。正当な版権保持者からすればたまったもんでじゃない話ではありますが、あのテケトーさ、親やばあちゃんが買ってきて「コレジャナイ」どころか、自分でも時に素で間違ってつかまされるあの時代の空気がどうにも懐かしく思い出されます。

>>末期ぃさん

私も「キジラ」の箱を見た瞬間同じ状態に…
そうか〜、今では「アリイ」の社名はなくなっちゃったのですね。
Posted by 大道寺零 at 2009年02月07日 17:26
さらに白状します・・・スパイ新兵器シリーズもすべてもってました、先生いろいろごめんなさい・・・。

このシリーズ(私が持ってたのの箱絵は、パチヤマトではなく、もっと小松崎茂先生が描いたような昭和丸出しな絵だった記憶が・・・)、うまく言葉で説明できないんですが、プラスチックが妙にカサカサといいますか、ものすごく接着しにくい材質で、弾丸や円盤発射と同時に本体ごと完全にバラけてしまうようなシロモノでした。
・・・ガキが100円のプラモに文句いうなって感じですね・・・。

やはりなんというか、当時の小学生のおこずかいでは、500円や1,000円するようなものは高嶺の花でして・・・100円プラモの存在は本当に大きかったですよ・・・(しみじみ)
Posted by きたかZ at 2009年02月07日 22:34
>>きたかさん

いや、何も謝らなくても!
というかいろいろ教えてもらえてこちらは楽しいばかりでございます。

>スパイ新兵器シリーズ

きたかさんがお持ちだったのはこちらかしら?
http://www.geocities.co.jp/Playtown/4937/models/heiki.htm
もともとはナカムラの製品だったんですね。後でアリイが再販(金型を買い取った?)したようです。
このセミ付いてました?

あの頃、100円持って駄菓子屋行けば、お菓子類ならいろいろ買えてウハウハでしたからねぇ。
私がいりびたっていた駄菓子屋でも、プラモ類は山と積んでありました。あの時代のことですから、マニアックすぎて人気がない、あるいは高価なのでなかなかはけない商品は思いっきり箱が日焼けしたりして…
Posted by 大道寺零 at 2009年02月08日 12:42
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