言うまでもなくこの場合の「クラブ」とは、1990年代後半から「ディスコ」の呼称に取って代わった"DJの流す音楽や踊りを楽しむための、飲食店"のことで、アクセントを変えることで、「人が集まる場所」や「高級な夜のお店」の「クラブ」と区別されているもの。
ニュースなどの「公式」なアナウンスの場でもやはり、区分のためにそうした限定的なアクセントを使うこともあるという例なのか?と思ったのだった。
今やけっこうな年配の人でも、「クラブ」のアクセントやその意味するものをご存じとは思うのだが、高齢の方の中には、アクセントの違いに疑問を抱く方もいるかもしれない。
アクセント辞典の類は持っていないので、Webで調べた限りでは、NHKニュースにおける「クラブ」の登場は今に始まったことではないらしい。
ことばの話1581「クラブと呼ばれる飲食店」(平成ことば研究所)
ところが、昨日((補:2004年)2月6日)の正午のニュースで、NHK武田アナウンサーが、
「合成麻薬MDMAが若者の間で急速に広まっている。その売買場所としての『クラブと呼ばれる飲食店』」
と読んだ中での「クラブ」が「平板アクセント」でした。ちなみにMDMAは「エクスタシー」とも呼ばれているものだそうです。
NHKの知り合いに聞いたところ、
「おそらく、意味の違いを考えてアクセントを変えたのでしょう。」
ということでした。
少なくとも2004年にはニュースの現場でも「アリ」ということになっていたらしい。
違いは、2004年では「クラブと呼ばれる飲食店」という説明が付いていたのに対し、2009年のニュースではもはや特に説明なしに「クラブで」と使っていることで、それだけ定着度が高まったということなのだろう。
もっとも上の引用元によれば、「クラブ」を正式採用するかどうかは審議中の段階?とのこと。
アクセントの違いで、同じ文字でも意味合いが違ってきてしまう言葉の場合は、なかなか扱いが難しいのだろうと思ったのだった。
内陸人って基本ノーアクセントじゃないですか。抑揚なし。数年前、米倉涼子が『女系家族』ってドラマで寒河江出身の主人公を演じてましたが、そのアクセントが『さ』にきてて、「え〜、地元民そんなアクセントじゃねえよ」と思った覚えがあります。
あの瞬間、「えっ!」とTVを振り返った人は、全国に結構いたんじゃないでしょうか。分かっていただけて嬉しいです。
ほんと、山形(特に内陸)はノーアクセント地帯なので、国語の教科書で、
「"箸"と"橋"は、同じ"ハシ"でも強く発音するところが違いますね。これをアクセントといいます。」
と書いてあっても、「そんなに違わなくね?」とみんな今一つ納得できてませんでした…;
県内ですら方言が大きく違う中、ドラマで山形やその出身者というキャラが登場した時にテキトーなトーホグ弁でごまかされると、「ナメとんのか」とどうも座りが悪い気分になってしまいますね。どの地方の方(特にニセ関西弁とか)もそれぞれにご同様なのだとは思いますが。
>>クマさん
>アメリカから来た交換留学生に「どの蟹にはいってるの?」と話しかけ困らせた同級生
英語の発音があまり得意でない私としては、なんだか身につまされて笑えないかも…;
RとL、日本人にはなかなか鬼門ですよね。そうだと言ってw