「もう猫も杓子もやる夫シリーズ化かよ…」と、正直期待しないで見始めたら、思いのほかいい内容だった。
自身で説明している通り、創作エピソードや多少の時系列変更はあるのだが、意外なほどに原典に立脚しており、しっかりとした知識のもとに読み込んでいるのが分かる。
(参照・比較には、現代語訳や注釈の充実しているGENJI-MONOGATARIがおすすめ)
「雨夜の品定め」の、「暇つぶしにお前あての手紙でも読もうかと思って」なんて言うあたりもしっかり原典通りだし…
長い道中、しかもいろいろ注釈も分かりやすくまとめるのは大事業だと思うが、今後も期待したいシリーズだ。