2009年03月06日

2009つるし雛 各パーツ覚書工作

桃の節句用に作ったつるし雛工作の製作メモ・それぞれのモチーフの由来など(由来は地域や、本によって異なります)。
身の丈に合った材料や用具で作るのが俺のジャスティスなので、生地として使ったレーヨンちりめんは、基本的にダイソーで買い集めたもの。なので、ダイソーを利用しているご同輩なら、「あーハイハイこの生地www」と色々バレバレなことでしょう。

(傘福・つるし雛等のキーワードで検索しておいでになった方へ)

当方は特に教室や講座で習ったわけではなく、市販の書籍を参考に、極めて適当な細工で作った初心者ですので、製作の参考には全くならないと思います。実際下手ですし…
検索ページに戻って、他の上手な方のサイト等を探し直してくださいませ;
ダメ出しやアドバイスは大変ありがたくお受けいたします。



◆桃の花
2009hina00.jpg

桃→邪気・悪霊を退け、延命長寿の力を持つ神秘の実。女性のお守り。
花→花のように可愛らしく育つように


一連の飾りものの中で一番最初に作ったもの。
花は丸を縫い合わせ、綿を入れてから糸で縛るようにして花弁を作るのだが、結構力がいる&糸玉をしっかり作らないとすっぽ抜ける。


◆姫だるま+きめ込み手まり
2009hina01.jpg

だるま→七転び八起きの縁起物
まり→幼児の玩具

一応今回の飾りのメインのつもりのふたご姫だるま。
本当はもっとあごを引いた感じになるはずなんだけどもこんな感じになった。ダルマというよりマトリョーシカっぽい雰囲気に。
顔はサクラのネームペンで描いた。極細の方でササッと描くとあまりにじまないのだが、男の子の方の目を極細でない方で描いたらにじんでしまった。
胸元の飾りで縫いまとめ部分隠しとアクセントをかねているのだが、これはダイソーで買った飾りパーツ。
本ではリボン飾りパーツになっており、勿論それもあったのだけど、黄色が両方に使えて可愛いと思ったのでこっちで。

まりは5cmの発泡スチロール(ダイソー購入)に切れ込みを入れて手持ちの生地を貼り付けたもの。他の飾りもののバランスからみると小さく、もっと大きいサイズのものの方がよかった。添え物的に間にはさむのならいいサイズだろう。


◆瓢箪と宝袋(巾着)
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瓢箪→無病息災
宝袋→富の象徴・お金が集まり、経済的に苦労しないように/心の豊かさを象徴

瓢箪は、厚紙+キルト芯を生地で包んだパーツを二つ張り合わせたもの。生地が地味。その上に真ん中のひも飾りを青にしてしまったのでさらに地味に…;

宝袋はまあまあそれなりにできたか。内袋を緑でなく赤にしても良かったかも。
飾りひもはセリアで購入したカラーコード。これまた100円なのだが、赤とピンクが組み合わされていて結構可愛い。


◆桃の実+座布団
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桃→邪気・悪霊を退け、延命長寿の力を持つ神秘の実/女性のお守り
座布団→座布団の周りで赤ちゃんが這って遊ぶ様子/早くお座りができるように


桃の実の形は本によって色々なタイプがあるのだが、もっとも桃らしいこれで。
葉の部分に使った緑の布のみ、ダイソー購入でないもの。

座布団は資格を縫い合わせるだけなので超簡単で助かる。少し綿を入れ過ぎてしまったかも。
2枚を組み合わせるのが基本らしく、それだけで私には嬉しい。


◆でんでん太鼓+ぞうり
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でんでん太鼓→犬張り子の背負いもの・幼児の玩具/幸多かれ/でんでん太鼓のように裏表のない心になるように
ぞうり→足が丈夫になるように


どちらも、厚紙に布を貼って仕上げる系統の作品。

でんでん太鼓はパーツが多く、特に太鼓に仕上げてから横にコードを通すのがしんどかった。
一部、シール付きのちりめん(これまたダイソー)を利用してみた。やはり楽。
棒のところは料理用の竹串に、シール生地を巻いて作ったもの。
ボンドで止める部分が多いので、作業する際に壊れないよう内心ヒヤヒヤだった。

ぞうりはとにかく鼻緒に苦労。
細長い布を輪に塗って表に返す+毛糸を中に入れるのだが、細いのでなかなか返らず、ようやく返ったと思ったら縫い目が壊れたりして阿鼻叫喚だった。ループ返しが欲しい…
和布の丸ひもとかあるときっと楽。
表面の裏で鼻緒を結びとめているので、底パーツとしっかりくっつけるためにクリップで一晩押さえた。
写真では見えないが、鼻緒と同じ布でカカトも付いてます。


◆うさぎ+枕*2
2009hina05.jpg

うさぎ→とび跳ねるような元気な子に/ウサギは呪力を持つ神使で、病気を治す力があるとされる
枕→寝る子は育つ


うさぎの目はアクリルのカットビーズ(なんちゃってスワロ)使用。左右のバランスを保つのが結構難しい。
耳は切れ込みを入れた胴に挿してボンド止め。極力触りたくない(壊れるのが怖いので;)。

枕は座布団同様、四角い布を縫ってつぼめるだけなのでこれまた簡単。二つ作って一部縫い合わせて一つの飾りにしようと思ったが、できあがりが妙にデカくなったために、1個ずつ単品の飾りにしてみた。男の子用と女の子用に一つずつ。姫だるまとお揃い…というか、単に手持ちの柄生地が乏しいだけ…


◆犬張り子
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犬張り子→出生祝いの郷土玩具/安産のお守り/魔除け

パーツが多いことが分かっていながら、初心者の癖に無謀な挑戦をしてしまった犬張り子。この作り方が載っているというだけで本を一冊買ってしまった。なかなか掲載書籍がないんだ…
当然というかなんというか、やはり半日以上の時間がかかったのだが、これを作ってからは多少パーツ多めの作品を見ても「作れないこともないな」と思えるようになったような気もする。
前掛けのヒモは、鼻緒同様に布を縫って裏返すのだが、鼻緒で懲りた+気力が尽きかけたために、赤いバイアステープで超妥協。
顔ももうちょっと横に広がるように仕上げたかったがいまいち。
正面から見るとさらに今一つ可愛げに欠ける顔に…
顔パーツや耳の部分には、シール式生地が活躍。水色はもっと濃い物の方がよかった。鼻も黒に変えるべきだったかな〜。


◆ひよこ
2009hina07.jpg

ひよこ→子供の可愛らしさ、すこやかな成長

口べり(しばり口の部分)布はちりめんではなく、単なるコットンのカットクロスなのだが、紐を寄せてみるとそれなりに見えるかも。
胴体部分は、グラデーション生地から黄色の部分を必死に拾ってカットしたのだが、作り終わってから以前ひよこ用に買った薄黄色の記事があったことに気づく。がっかり。でもこれはこれで可愛いかもしれない。


◆三角
2009hina08.jpg

三角→地域によって、香袋だったり薬包みだったりウロコ飾り(魔除け)だったりする。
昨年傘福会場で教えていただいたのは「薬包み」だったので、そのつもりで作成。当時は貴重品だった薬のイメージで、逆説的に「薬に縁がなくてすむように」と無病息災を祈る。


見てきた傘福では、一番下に飾っていたので同様にしてみた。
これも四角布を縫い合わせるだけなのですぐできる。隅にはカラー鈴(これまたダイソー)を付けてみた。
赤い三角の中に、以前相方に京都で買ってきてもらったお香を少し忍ばせてみる。


「工作」カテゴリを作ってみました。「手芸」というフェミニンかつ熟練を思わせる単語を気恥ずかしくて使えないあたりに、私の年老いた悲しみとか刻の涙とかを見た感じになっていただければ。
posted by 大道寺零(管理人) at 12:25 | Comment(2) | TrackBack(0) | 工作
この記事へのコメント
お疲れ様でした。かわいらしく出来てますねえ。
100円ショップの手芸パーツの種類には毎度関心してしまいます。で、「いつかこれを…」と思いながら買いこんでしまうんです。
私も今年はトールペイントでお雛様を描こうと計画してましたが、頓挫してしまいました。来年こそは…

そういえば海外在住時に日本恋しさで、当時習っていた陶芸教室ででかなり前衛的なお雛様を作ったことがありましたが
が、今回飾り忘れてしまったです。
Posted by satoyoco at 2009年03月06日 13:54
>>satoyocoさん

100円ショップの手芸パーツの充実具合は本当に凄いです。今子供服とか小物とか手作りする人にはいい時代ですよなあ。
100円だから…と買いこんで、気が付いたらレジを通ったら3Kとか行っちゃってると自分でもビビります。
なんでもかんでも揃っていいのですが、中には質がイマイチだったり、手芸店で国産のちゃんとしたものを買うのと値段的にも変わらなかったりするものもあり…使ってみて気づいたことをまたまとめてみようかな、と思っています。

トールペイントでもお雛様ってありなんですねえ。前衛的なお雛様…も、気になります。来年はぜひ披露してください♪
Posted by 大道寺零 at 2009年03月06日 20:40
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