時事ドットコム:センバツ球児、ネットで相手侮辱=利府高、高野連が厳重注意
選抜高校野球大会に出場している利府高校(宮城県利府町、菊地茂樹校長)の部員が、自身のインターネットのブログに1回戦で対戦した掛川西高校(静岡)をばかにする書き込みをし、読んだ人から苦情が寄せられていたことが30日分かった。利府高は29日に日本高校野球連盟に事情を説明。日本高野連は厳重注意処分とした。31日の準々決勝、早稲田実業高校(東京)戦には予定通り出場する。
菊地校長によると、部員同士の対話を目的としたブログに23日、部員1人が掛川西高について「変な顔のやつばっか、笑 昭和くさい」などと書いた。部員は2日後に削除したが、1回戦のあった27日に苦情が来たという。利府高はブログを閉鎖し、掛川西高側に謝罪した。
利府高は昨秋の地方大会の成績や文武両道などの要素を評価され、21世紀枠で選ばれて甲子園初出場を果たした。
例によって、「前略プロフ」サービス内のブログらしい。
単なる観客や応援生徒ならともかく、ド当事者だからなあ…しかも中身が、「本業」の野球のスキルレベルではなく、容姿への(しかもめちゃくちゃ幼稚な)叩きなのだから本当にしょーもない。
一生徒とはいえ、大会中の注目度や扱われ方はほとんど「公人」、場合によっちゃそれ以上だったりするからねえ。
この程度の悪口、仲間内や試合中のヤジで口からポッと出てポッと消える程度ならごく普通のことだけど、文字にして全世界に公開してしまうという意味を分かってないんだよなあ。高校生としては悲しいかな平均的なレベルではあるが。
さすがに報道関連ではボカして書いているが、そもそも前略プロフは性質上かなり個人特定しやすいし、そもそもこういう脇の甘いことを書く人間はプロフィールの管理の脇も甘い、というか「無い」のが定石なもので、炎上直後にさっそく特定されていた。
で、フタを開けてみたれば、今大会わりと話題になっているエースPだったことがさらに話題を膨らませているようだ。
まあもともと、一応地域の競合とされるチームの、しかもピッチャーという人種は、多少なりとも「お山の大将」的な性格がある(全然なければ無いで、ここ一番で使い物にならないことが多い)ものだが…
問題になっているのは
2009-03-23 21:01
いろいろ疲れたー
掛川西って変な顔のやつばっか笑
昭和くさい
負けたら昭和以下か...
大正?
負けねーだろ
という、3/23の文章なのだが、「じゃあ書いた本人がどれだけ平成風のイケメンなんだい」と画像検索した多くの人の失笑を買っていたりという、ある意味見事なオチがついたと言えなくもない…だろうか。
ここ数年で急激に、学力レベルや校風を問わず、ネットや携帯サイト(いわゆる「学校裏サイト」のみならず、SNSとかプロフィール系とか)が絡むトラブルが中高で目立っており、教員たちの抱える悩みの種がまた増えている。
「小さい頃からネットを近くに見て育ってきたのだからさぞかしリテラシーがあるのだろう、便利さも怖さも分かっているだろう」と思いがちだが、どうも全然そうではないらしい。
ネットがらみのトラブルが生徒指導の大きな案件になり、そのほとんどが学校側に丸投げされているのを傍から見ると、
「そもそも高校生になってまで、学校側で1から10まで面倒を見なければならないことなんだろうか?」
とも思えることもあるのだが、これが現実だ。
自分で携帯番号・メールアドレスを安易に晒したことからトラブルが起こったり、男女関係のもつれで実名と顔写真を晒されたりという事態を
「先生なんとかして〜」
と言われましても、職員室はプロバイダーでもサーバー管理者でもないし、警察でもないんだよね…報告ならまだしも、その問い合わせや手続きまで代行せねば(いじめや学校生活がらみのことならまだしも、直接関係のない話まで出てくることが往々にしてある)ならんのかい…という話が実に多いらしい。
愚痴はともかく、本当に危機感のない、自衛もボカシもせずに自分の個人情報をオープンにする生徒は珍しくないのだそうで、
「小学生のころからPCやってるからつって、買いかぶっちゃイカン」
のだとか。
引用記事の中で、利府高の校長の
(部員は)ブログは見知った者同士でのみ共有すると思い、軽い気持ちで書き込んだと言っている。
というコメントを見て、大半の人は
「そんなわけねーだろ、何簡単に騙されて甘っちょろいこと言っちゃってるの」
と感じるのだろうけど、私は「素でそう思ってやってたんだろうな」という気もしている。
以前、とある知り合いの高校教員が同じようなことを言うのを直接聞いたことがあるので、ストレートにそう思えるのだろう。
「あのね、信じられないかもしれんけど、連中の大半は
『アドレスを教えていない人間が、自分のプロフサイト(とかブログとか、パス制限をかけたり、クローズドでないもの)を見れるはずがない』
と信じて疑ってないから。ホントに。」
今回の件を見て、「あ〜、本当にそうなんだねえ〜」と、彼の言葉にしみじみ納得してしまった。
結局のところ、「平均的な中高生のネットリテラシーは思ったほど高くない」ということをふまえ、指導者側がしっかりと言い聞かせないとダメで、(個人的には毛が生える頃に親が済ませておくべきとは思うのだけど、)学校や部活にあってはそれが指導者の責任だと思う。
一個人のブログやプロフでも、所属を明らかにしている以上は
「悪口、対戦相手や他のチームの選手・生徒等を侮辱するようなことは書くな」
「反社会的な行動や、それを自慢するようなことは書くな」
など、過去の炎上例をいくつか見れば、おのずと「禁止事項」は決まってくる。
指導者が選手のブログについて把握していたかどうかは、記事によって揺れがあるようで、
選手は全員が携帯電話の個人ブログを所持。1日の出来事を更新し、それに仲間が励ましのコメントを書き込むなどして、団結力を高めてきた。
3/28 ニッカン
(この記事には監督の談話入り)
部長は「軽い気持ちで書き込んだのではないか。選手がブログをやっていることを全く知らず、管理が甘かった。今後はきちんと対応したい」と話している。
(3/30 読売新聞)
ニッカンの記事を読むと、部員がブログを持つことを監督は認識しているようなニュアンスを感じる。
とすれば、監督と部長(勿論この場合の「部長」は顧問教員としてのソレ)の間での情報伝達が上手くいっていなかったということなのだろうか?
チームで交換日誌・共有ノートを作ったり、回覧日記を付けさせるのは、自他の問題を客観的に見て意識を高めるために効果的な方法で、ブログも活用次第で効果を発揮していたのだろうけども、それに伴う「指導・管理」が足りなかった…というのが、この一見の大きな原因なのだろう。
対戦相手のことを色々悪しざまに言う…というのは、漫画なんかでもよく使われる定番のシーン(その多くは強豪・伝統校が、主人公側の振興・弱小チームに向けて放たれる)で、「それを聞いて発奮した主人公たちが勝つ」みたいな展開になるフラグみたいなもんでもある。
実際、スポーツに限らず文化部でも、「勝負」の時には、聞えよがしであってもなくてもよくあるやり取りではある。
中学校の時に吹奏楽部にいたのだが、アレのコンクールというのは正味の「勝負」なもんで、楽屋とか舞台袖でライバル校の悪口というのはけっこう聞こえてくる。
やれ楽器がボロい、汚いだの、顧問の指揮がヘタクソだの、チューニング合ってない、テンポが狂ってる、木管がスカした、果ては「制服カッコ悪い」まで、もう何でもありのことを言ったり言われたり、トイレで言われてたと言ってキレかけるやつあり。
褒められるものでもないけれど、まあそうやって「相手を呑んでかかる」という面は確かにあるわけで、でもそれは、第三者に見えるような形で残しちゃダメなんだと思う。
フェアプレーとかスポーツマンシップにやかましい高野連的にはめちゃくちゃ嫌いそうな話なのだが、謝罪も済んだのならまあ厳重注意は妥当なところだろう。
石川賢ファンとしてはつい、
「カタギさんばかりの学校相手でよかったのぅ、これが久魔港高だったら、モンモン背負った必殺(文字どおりの意味で)バッテリーが、長ドスと釘バットで厳重注意しに来てしまうところじゃ」
と思ってしまいましたとさ。
個人情報晒しまくってる馬鹿がうじゃうじゃ出ました。
プリクラ写真やら出席番号やら携帯の番号まで…
mixiがこともあろうに15歳まで利用年齢を下げたもので
面倒見ているクラブの現役が早速使っているようで
「誰々にしか教えてないはずなのに勝手に足跡がついててムカツク〜」
などとほざいてるのを見て、
ネット上に秘密の場所なんか無いと言ってやるのですが理解しません。
なんてことしてくれるんだmixi…
個人を特定されることの恐怖とかって、それこそネットやってる5〜10年選手くらいからじゃないと、教えることってできないじゃん?知識と経験の無い親や学校で、どこぞから用意されたテキストでソレが周知徹底できるかったらムリですよ。
ソレも含めて、子供にいつから自分から発信できるネット環境を与えるか?ってのは、かなり悩むところでもあります。
フィルターはともかく、せめて中学上がるまでは履歴なんかは親がしっかりチェックできる環境にしとかないとなと、個人的には思ってます。
>プリクラ写真やら出席番号やら携帯の番号まで…
「出席番号」に学生さんのリアルを見た思いです。
それにしてもほんと、開けっ放しですよね…
>mixiがこともあろうに15歳まで利用年齢を下げたもので
>面倒見ているクラブの現役が早速使っているようで
>「誰々にしか教えてないはずなのに勝手に足跡がついててムカツク〜」
うわー、なんかほんとに、想像した通りの使われ方をしてますねw
私の所属しているコミュは加齢臭漂うところが多いせいか、目立って荒れている感じはないのですが、他のネットコミュニティやSNSにしても、年齢下限を下げると悪くなった話しか聞かないんですよね。
mixiニュースに反応する日記でも、「これが若さか…w」という感じのものが増えて、「下限下がったもんねえ…」としみじみ思うことが増えました。
んで逆に、「下限も下げたし健全化も」とか言い出して、全然悪質でない、ファンの交流の意味で「出会い」という文言を使っただけのコミュが問答無用でガシガシ削除されたりと、とばっちりばっかりですわ。
>>engさん
>親の世代がネットに対して何の知識も無く無頓着
>個人を特定されることの恐怖とかって、それこそネットやってる5〜10年選手くらいからじゃないと、教えることってできないじゃん?
同感です。
ブロードバンドが普及しきって、自分で発信手段を持つにあたってもBlogやSNSなど便利なツールがあって当たり前な時期からネットを本格的に始めた人たちと、それ以前の、それなりの知識のハードルが必要だった頃を知っている人たちではまた一つ壁があるような気がします。
勿論、保護者が指導できる内容には限界がある性質のものですが、注意する側にリアルな感覚や体験があるかないかという違いは大きいと思います。
engさんちのお子さんも、もうちょっとで中学生ですよね。思春期突入で色々大変なこと・気を使う場面も増えてくるかと思いますが、ネット悪所(笑)に通じておられるパパですからきっと上手くやれることでしょう。流石に失礼かワシ。