つまり
・スローテンポ、もしくはポップ
・歌詞の内容が大して番組に合ってない、もしくはまるっきり合ってない
・要するに分かりやすいタイアップ
の類。現在ほとんど主流と言っていいんじゃなかろうか。
「真マジンガー」のEDの場合、「さやかのイメージソング」と言われればまあ分からないこともない?という程度にはマッチしているが、バックの絵と全然合ってないのはもはや狙いなのだろうか。
YouTube - [HD] 真マジンガー 衝撃!Z編 1話ED
何が言いたいのかというともう完全に年寄りの昔話なのだけど、昔のロボットアニメ(特にダイナミック系)のEDは、「準OP」と言っていいくらいカッコいい、ミドル〜ハイテンポ・あるいはマーチ系の曲が多くて、あれは何ともいえず良いものであったなあ、そんな風にしてくれたらもう今川崇拝に五体投地も辞さないくらいの心持ちだなあ、という回顧なのだった。
昔話が好きじゃないお若い方はどうかスルーしてやってください。
ちょっと誤解を招くかもしれないのでお断りしておくと、スローバラード系のEDを否定するわけではなく、主にゲッターロボやマジンガー系列の作品について、自分の中ではこっちのほうがしっくりくるなあ、と感じているという話です。「歌詞の内容が番組に即している」のは勿論の前提として…というか昔はそれが当たり前だったから論じる必要がない。
で、単に「テンポが早めだからいい」とか「歌詞や歌声が燃えるからいい」というのとはちょっと違う。
近年はそうでもないのだが、ロボットアニメや特撮のフォーマットは、「1話完結」が基本。敵が現れて色々あって倒してちょっと基地の光景なんかもつまみ入れたりして話が終わって、でも来週はまた別の敵が襲ってくる。最終回でもなければ、単に小さな作戦が終わっただけのことで、敵の大本を倒したわけではない。
そこでキリッとしたEDが流れることで、空気がもう一度引き締まり、「まだ彼らの戦いは続くんだ、来週も見なくちゃ」という気分にさせられる。
要するに、「勝って兜の緒を締める気分」を、作中のキャラクターたちと共有できるこのキリリ感。これが最大の魅力なのだ。
たっぷり運動した後は、すぐ座ったり横になるより、適度にクールダウンやストレッチをしたほうが気分も体もスッキリする。あれに似ているようなそうでもないような。
じゃあどんな感じか例を列挙してみると
・YouTube - Robot Anime Ed Collection(1970)1
マジンガーZ・グレートマジンガー・ゲッターロボが入ってます。
・YouTube - Robot Anime Ed Collection(1970)2
ゲッターロボG・グレンダイザー・鋼鉄ジーグが入ってます。
(グレンダイザーのEDは、パイロット企画となる劇場版「宇宙円盤大戦争」のOP曲を転用したものなので純然なEDとは言えないのだけども)
アニメではないけど、こちらはもう「OPじゃなくてEDだったの?」と驚く人も多いかもしれない(かつて某バラエティ番組で妙に知名度があがったため)
・YouTube - 1975ゴレンジャー前期ED Goranger Ending 1
とまあこうした名曲を聞きながら、当時クソガキだった私は毎回グッと来ながら兜の緒を締めまくっていたのだった。
特に、今見ると「そんなにギチギチでは関節が動かないのでは」と思えるほどメカの詰め込まれたロボットや研究所の透過図なんかがセットだとこれまた燃えたものだ。
80年代に入ると、アニメソング全体が全体にポップ化とタイアップの波を受けて、よく分からない歌手となんだか関係のない歌詞が幅を利かせるようになっていく。
・YouTube - ゴッドマジンガー オープニング・エンディング
・ゲッターロボ號 OP
・ゲッターロボ號 ED
號の第一期の楽曲は個人的には好き(PINKっぽいので。まあ、「ならPINK聴いてろよ」という話ではある)だけど、このEDの作品無縁度はとりあえず高い。
さすがにギャップが強すぎたのか、後半からテコ入れを兼ねて?水木一郎の「それらしい曲」に変更された。
・YouTube - GETTER Robot GO
90年代になってさまざまな名作がリメイクされるようになり、新たなセンスで描かれた「彼ら」に再開できるのは、なんだかんだ言いつつもとても嬉しいことだった。
OPの曲も、ゲームの影響で旧作の曲に愛着を持つファンが増え、「熱血アニソン」が復権したこともあってか、おおむね「熱い系」に立ち戻った印象がある。
だがEDはなかなかそうもいかず、スロー系な曲が多い。
とはいえ、
真ゲッター対ネオゲッターED - RISING‐ニコニコ動画(ββ)
をはじめ、歌詞の内容的にはおおむね作品やキャラクターイメージに即した「熱シブ系」が多く、及第点以上の楽曲が揃っており、80年代のソレとはとても同列に置けない。
あとはまあ、「バラード系もいいけどやっぱり、もうちょっとハイテンポのリズムで〆て、あの頃みたいにキリッとした気分を味わいたいな」という私の好みの話に終始してしまうのだが。
ちょっとなんというか、バラード系も時に胃にもたれる感もあって…
(個人的に、スロー曲の影山ヒロノブが苦手なのが、「私のバラード系EDへの膨満感」の理由なのかもしれないが…JAM系好きな方すみません。でもあくまで好みの問題なので…)
考えてみれば、あの頃の「アレグロ系リズムのED」は、ビデオなどないから1シーン漏らさず頭に焼きつけようと、半ば正座して見ていた時代のスタイルだったからこそ、クールダウンにふさわしかったのかもしれない。
録画やレンタルで自分の都合のいい時間に、そしてカウチや床でリラックスしながらゆったりと見る現在のアニメシーンにあっては、やはりバラード調やポップな曲調が似合うのだろうか。
ずっと覚えていて、
青く輝く地球を汚し百鬼帝国迫り来る〜だったんですが
初めてエンディングだと知った時はビックリしました。
オープニングっぽいエンディングってたしかに珍しい。
vガンダムとかダンクーガとかがそれ系っすか?
EDって実は印象に残ることが少ないので、こういうアップテンポというかカッコいい方がやっぱ好きです。
で、どっちがどっちでも全然違和感あれへん(爆)
ちなみに当時中学生。タイプは南部博士でした(⌒▽⌒)
「不滅のマシンゲッターロボ」は途中から転調するのがなんとも言えず気持ちいいですよね。無印もGも、どちらも印象に残るいいEDです。
OPがある程度抽象的というか、「悪」という言葉だけ使って、「恐竜帝国」「帝王ゴール」というような固有名詞を使っていない(そっちはEDで使う)おかげでGでもコンパチにできたんだなあ、と今更ながら思いました。
マジンガーのほうはさらに、EDでも「ドクターヘル」「機械獣」「ミケーネの」的な言葉は全然使っていなくて、それでいてインパクトが強いのは、いい仕事をした歌詞なんだろうと実感したり。
ダンクーガも断然EDですね。というかOPがあまりにもアレすぎて…アイドルでもせめてもうちょっと上手い人が歌っていれば…
近年では「キングゲイナー」のEDは躍動感ありましたね。
>>bergkatzeさん
>ガッチャマンのパート1なんて、途中で OP と ED を入れ替えちゃいましたからねぇ(^^;)
ガッチャマンはそこそこ見ていたつもりなのに、全然気づいていませんでした。超不覚。
調べてみたら確かにそうなんですね。
事情もwikipediaに書いてありました。知らなかった。
"「ガッチャマンの歌」は元々オープニングに使うつもりで作られたが、同時期に放映され本作と同じく子門が歌っていた「仮面ライダー」を連想させる部分があったことと、歌い出しの歌詞が同じく同時期に放送された「デビルマン」とほとんど同じになってしまったため。そのために急遽オープニングとエンディングの歌を入れ替えてとりあえず放送を開始し、「仮面ライダー」と「デビルマン」の2つの番組が放送終了するのを待って、OPとEDを本来の形に入れ替えた。"(引用ここまで)
シュバーシュバシュバなOP
http://www.youtube.com/watch?v=OCTUw42-MZk
誰だ誰だなED
http://www.youtube.com/watch?v=4RJ6O--ldog
こうして見ると、OPの映像はもともとシュバーシュバシュバに合わせて作ったものを、入れ替えた時に編集しなおしたもんなんですねえ。
色々勉強になりました。ありがとうございます。
>タイプは南部博士でした(⌒▽⌒)
南部博士は確かにシャープでかっこいいですが、それにしても渋い中学生でいらっしゃったんですなあ〜w