*酒の詩歌句集
古今東西の酒・酒飲みが吟じ、歌った詩歌が豊富に紹介されている超力作で、見ていると時間を忘れてしまう。
最近は特に飲酒を嫌う若い世代が増えて、冷遇されがちな飲兵衛だけど、酒でしか語れない趣もやっぱりある。
色々と見どころはあるが、私はやっぱり若山牧水に帰ってきてしまう。
この人の酒の歌は本当に素晴らしい。
酒の歌と言うかノンベの歌と言うか。
そりゃあ43歳で肝硬変で死にもするよな、と変にコトリと納得してしまうものがある。
牧水と言えば、なんといってもこの「白鳥の歌」が教科書的には超有名なのだが
白鳥はかなしからずや空の青 海のあをにも染まずただよふ
その一方で、
ただ二日我慢してゐしこの酒の このうまさはと胸暗うなる
それほどにうまきかとひとの問ひたらば 何と答へむこの酒の味
人の世にたのしみ多し然れども 酒なしにしてなにのたのしみ
酒やめむそれはともあれながき日の ゆうぐれごろにならば何とせん
とまあこんな感じ。
やっぱり
白玉の歯にしみとほる秋の夜の 酒は静かに飲むべかりけり
が知名度では一番かな。
ここ2週間ほど、寝不足から胃が荒れてずっと禁酒していた(それ以前に飲む気自体が起こらなかった)のだけども、ようやく食欲も普通に出てきたしシクシクしなくなったので、久々に1杯だけ梅酒の水割りを飲んでみた。
昨年仕込んだ梅酒の、2瓶目。
梅1キロ・ホワイトリカー1キロ・氷砂糖500gの割合で漬けたもので、多分これが減糖の限界と言うか、これ以上減らすともう美味しくないのだと思う。
こなれるまで少し時間がかかったが、今は素晴らしくいい感じに仕上がった。
正直梅酒は、自分で作るより既製品を買った方が断然安いご時世なのだが、まあこういう、育てる楽しみの自己満足で今年も漬けちゃうわけですな。
以前ボウモア飲んで、そのクセの強さに挫折したアイラモルトに、また挑戦しようかなという気になっている。
でもまたピート香に敗北してしまいそうな予感もあるのだが…
最近は高くてシングルモルトにもあまり手を出さなくなってしまった。晩酌用のブラックニッカとかトリスとか、気が向いたら富士山麓とか、そんな程度。どうせこれからはハイボールな季節になっちゃうからそれでいいのだけど。
でもやっぱり時々どうにも恋しくなるのだよね…
そんでもってスコッチの安いブレンデッドでお茶を濁したりして。
まあラフロイグ自体が結構くさいのがアレですが…
結局今日、ボウモア12年買ってきちゃいました。今飲んでます。
おすすめのラフロイグクォーターカスクもあったのですが、「久々にトライするならやっぱりピーティーさもベーシックなところを!」と思い、選びました。
ボウモア、記憶よりずっとトップノートがマイルドですね。口に含んでピートが来ますが、「ダメだわー」ってことないです。美味しいです。私の味覚も少し変われたようです。
ラガブーリン欲しかったんですが、16年もの200ml1980円しかなくて、さすがにやめました…
オポオポさんのコメで背中を押されました。ありがとうございました♪