現在ショットグラスで毎晩楽しんでいる。
以前2回ほどアイラを試したのだが、特有の個性であるピート香とヨードの味、スモーキーさがダメで断念した。
(多分ラフロイグと、ボウモアサーフだったと思う)
そういうアクの強さがあるのが分かっていてのチャレンジだったが、一口飲んで「せ、正露丸?」と感じ、その頃私がシングルモルトに求めているものとはちょっと違う、我慢が必要な酒というのもなあ、と思い、その後しばらく買わなかった。
今回久々にアイラを飲んでみようと思ったのは、書いた小説の中で作中人物たちに飲ませてみたのがきっかけだった。
書きながらなぜか、挑戦したら、今の自分ならきっと受け入れられるんじゃないか、と本当に何の根拠もなく感じた。
作中で飲ませたのはラガヴーリンだったので、できればラガヴーリンが欲しかったのだが、近所のやまやでは16年ものの200mlミニボトル1980円なりという高級ラインしか置いていなかった(相当品薄とは聞いていたがやはりまだプレミアムな値段らしい…)。
ブログコメントでマイルドなおすすめもいただいていたのだが、
「やはり久々に試すならベーシックなところで行こう」
と思い、ボウモア12年を。
まあ近所にこのぐらいシングルモルトの選択肢があるお店があると言うだけで、田舎住まいにはありがたい話。どうかやまやさん、酒田から撤退しないでください…;
で、その夜早速試してみた。
確かにピート香はちゃんとするが、ダメじゃない。このシモーキーさをちゃんと楽しめる。そして全体のバランスが良くて、複合した香りが心地よい。
喉に通った後のアフターノートが、ちょっとびっくりするほど長い。これまた楽しい。
大丈夫だ!ボウモア大丈夫、むしろめちゃくちゃ楽しい。
1/4ショットも飲むと気分がふわーっとして、眠気寸前の心地良い酔いが訪れ、1時間もするとフッと消える。
久々に、モルト飲んでるぜ―という気分。美味しくて楽しいです。
アイラ好きが、これに慣れるとハイランドやスペイサイドはいい子ちゃん過ぎて物足りなくなる、という気持ちが少しわかるような気がした。
この年になってもなお味覚は変われるんだな、と思うと(それは味覚が鈍くなることによって許容範囲が広がるとも言われるのだが)、どうにも楽しいなと思う。
次はどのモルトにしようか…といいたいところだが、流石に安い酒ではないのでまたトリスとかブラックニッカとかでハイボールでも飲みながら間を繋いで、次の機会かな。
ボウモアはアイラの中では中庸に位置付けられているので、次はもうちょい荒々しいところにチャレンジしようと思う。
このスモーキーさを「楽しさ」と感じられるようになったのは、燻製を始めたから、というのもあるかもしれない。
明日はまたベーコンとかチーズとか卵とか燻製します。
天気が微妙なので、降らないといいなあ…
シングルモルトは、同じ名を冠していても、熟成年数、樽ごと(ビンごと?)に味や香りの違いがあって、楽しいお酒ですね。個人的にはいい子ちゃんにはいい子ちゃんの、個性派(?)には個性派のそれぞれの味があり、「みんなちがってみんないい。各々みんないい子だー大好きだー」と思っております。
ずっとROMだったのですが、モルトの話題に酒好きがいてもたってもおられず、コメント欄にお邪魔してしまいました。
はじめまして、コメントありがとうございます。
拙ブログをお読みいただいていたなんてとても光栄です。嬉しいです。
そうですね、シングルモルトは似たラベルでも、根本のテイストは通底していても、ほんとにびっくりするほど年数やカスクで違いますよね〜。そこが深く愛される要素なのでしょうね。
調べてみたところ、近年のボウモアはかなりマイルドになったということでした。私の味覚だけでなく、実際にボウモアのほうもで変わったようです。
今なら以前苦手だったボウモアのサーフ(多分若いモデル)の、男子高校生のようなヤンチャさも素直に愛せると思います。
スペイサイドやハイランドと色々浮気したり時々原点に返りつつ、その時の気分で幅広く楽しんで行きたいと思います。
最近は晩酌も毎日はしないので、相当お酒の量は減りましたが、いつか弾みでこの話題になった時には、よろしかったらまたお付き合いいただければ嬉しいです。
明日は色々燻しますが、ナッツにもスモークをかけてみる予定なので、つまみ的には一番期待しております。失敗しなければ写真なんかもUPする予定です。それではまた♪