・珍名・難読四股名(「大相撲 記録の玉手箱」より)
なかなか面白い。
江戸〜大正のものが目立つようでいて、けっこう昭和・平成になってもちらほらいるもんなのねー。
そしてどいつもこいつも、石川賢の時代劇マンガに出てきそうな名前ばかりだと思った。中には杉浦茂チックというか、漫才コンビかよ!的な名前もあってこれまた楽しい。
難読力士の中に、郷土力士(出身中学が同じなので大きな写真額が飾ってあったなあ、そういえば)の「蔵玉錦(ざおうにしき)」も入っていて、「そういえば子供の頃、"なんでザダマニシキじゃないの?"と不思議に思ったもんだよなー」と懐かしく思いだした。
あと、「デーモン小暮のオールナイトニッポン」の相撲コーナー(このコーナーのみ、「ペンネーム」「ラジオネーム」ではなく「四股名」と言い、リスナーもそれっぽい名前を付けて投稿してくる)の記憶も…
その他江戸・明治期は強さ速さへの憧れがめだちますねえ。
「旅順口」や「ステッセル」も時代を反映していますね。
近年外国人力士に当て字にもなってない読み方があるんで困ってます。
特に「日馬富士」。生まれ故郷に「榛名富士」(榛名湖畔にそびえる小富士)がありその四股名の力士も居たので殊更間抜けて聞こえてならないのです…
>「五人張」
弓道用語なんですね。
平家物語などの軍記物、あるいはもっと時代の下った文学表現で、人物の怪力・豪傑ぶりを示すアイテムとして「●人張の弓を使う」という描写が使われるのですが、その路線なんでしょうね。
ほんとに時代を反映するものがいろいろあったり、「現代じゃこれはダメ出しされるなあ」というものもあったり、由来を理解するのにある程度の教養が必要されるものもあったりで面白いですね。
「九」で「いちじく」なんて読ませるのも洒落ています。
>日馬富士
私も最初音だけ聞いた時には迷わず「榛名富士」だと思いました。
「日」や「陽」を「はる」と読ませる用法は確かにこれまでもけっこう存在してましたが、なかなか文字と音が脳内で一致するのに時間がかかったような。