中高の頃けっこう再放送していて、色々なシリーズを観たけれども流石に記憶が朧になってしまい、一番フレッシュに語れるのが「うらごろし(しかもおばさん)」だけ…というのもやはり大人としていかんよな、と思いまして…いやその…うらごろし好きなんだけどさ…
というわけで勿論鉄板の名作、「新・仕置人」に立ち返るわけで…
久々に動画サイトに少し残っている限りのものを見たりしたのだけど…
いや〜〜〜〜やっぱり最高傑作だわ。格とか密度とか演じ手の技量とか個性とか、何もかもが違う。
年取ってから見るとなお凄さがよく分かる。
脚本やシリーズ構成、そしてエッジの立った演者が幸福な出会いをした、というだけでは語れない、奇跡的な何かが確実にあるねこの作品には。
刑事ものといいい時代劇といい、70年代の名作群を見るにつけ、何もかもが時間をかけて劣化して来ているような気になってしまう。
凶悪さと愛嬌がとんでもなくわがままなバランスで同居した念仏の鉄(山崎努)をはじめ、とにかく皆が良すぎる。勿論あの伝説の最終回も。
そして中村主水。
後期必殺の主水・藤田まことしか知らない人には、是非この頃の主水のカッコよさを知ってほしいと思うんだ。
・主水の一言3‐ニコニコ動画(ββ)
もー………最高です………
ネタで台無しにしちゃってアレだけどこれも…
・愛犬ロボット・念仏の「てつ」‐ニコニコ動画(ββ)
あーやばい…DVDホシス……
初代ミスタータイガース「寅」が投げつけられた鉄球を打ち返して相手を倒すとか、ネタ的なシーンもあったけど、時代考証にうるさい両親がこのシリーズだけは文句言いませんねえ。
夜土埃を上げて走るシーンでは足首に発炎筒を付けて走ったとか、演者、製作者とも熱いエピソードが沢山ありますね。
平尾昌晃さんの音楽もいいし。特にあのトランペットが。アレンジされた若松や杉浦のテーマを神宮球場で何度聞いたことか。
それに今「必殺〜」や「〜の仕掛人」なんて言い回しが定着しているのもこのシリーズの影響でしたね。
こんな番組を毎週見られたあの頃と昨今とを同じテレビと言って欲しくない。
虎は本当にいい味出してましたねえ…
そんなあなたにコレをどうぞ…
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5680671
藤村富美男タグはないのに今井健二タグが付いてるあたりがまた…
必殺シリーズのうちでも、いい作品には必ず名曲がある気がします。
>こんな番組を毎週見られたあの頃と昨今とを同じテレビと言って欲しくない。
おおお至言!
心の底から同感です!
>>松永さん
おなつかしい話題…
先輩は剣劇人とか新からくり人とかお好きだった記憶があります…近藤正臣好きだったのかな…?
中学の頃仕事人がブレイクしていて、そこから見て行ったらお互いに昔のシリーズにはまったりしたんですよね。私は仕置人も好きでしたが、「仕留人の糸井先生イチオシですよ!」とかそんな話題を先輩と延々としていたなあ…
鉄と主水とか
貢と大吉とか
印玄と市松とか
若とおばさんとかとか
なんというか、陰と陽のバランスが絶妙だったように思うんですよね(仕業人とか一部除く)
新しい必殺は、かっこよさばかりにスポットがあたりすぎて少し違和感を感じるオールドファンであります。
>なんというか、陰と陽のバランスが絶妙だったように思うんですよね
うんうん!よーっくわかります!!
そんでもって、人物同士の対比だけでなく、鉄なんかもそうですが、一人の人間の中にも陰と陽が同時に存在してて、その両方があってこそそのキャラクター…っていう奥行きがたまらんのですよねー。
個人的には今回の2009とかに想い入れるものは何もありませんでしたが、私が仕事人をきっかけに過去の名シリーズに遡って出会ったように、若い人が真の必殺の良さに触れる入り口になってくれればまあいいのかなと思ったりしております。