2009年07月12日

貴方のお名前なんてーの自作

大昔にアイデアだけ大体まとめて、大学時代に研究室にあった史料とかを色々使って調べものとかして構成したオリジナル時代小説のネタがありまして。
これまた調べた内容とか、当時設定した内容とかの枝葉はかなり忘れてるんですが、今更ながらタイトルを付け直して着手してみようかとか思いまして、昨晩史料だの中国語資料だの、あるいはwebで色々見て設定再構築をしようと試みたんですが、一つ大きな壁にぶちあたりまして。


物語は中国南宋・日本の源平戦乱期との2部構成になっており、創作人物と実在の人物が入り混じり、また独自設定を付け替えたりして作ったんですが、中国編の主人公は実在の人物で、史実では南宋4代皇帝・光宗となった趙惇という男性を据えております。
歴史上では5年のみの在位で、夫人の専横を許し、父帝との折り合いも悪くなって結局さっさと息子に帝位を譲ってしまうという、パッ年ないにもほどがある人物。作中ではかなり思い切ったキャラクター変更をしております。

それはいいんだけども、正史やら宋代歴史事典等の資料とか、中国版wikipediaとか見ても、全然この人の字(あざな)が分からなくて頭を抱えてしまった。

中国の人名は「氏(姓)・諱(いみな)・字(あざな)」で構成されており、例えば「劉備玄徳」であれば
「劉・備・玄徳」
と別れている。
諱は本名であり、これを直接呼んでいいのは親や目上の一部の人間だけ。それ以外の人間は字で呼ばなければ不敬に当たる。
だから部下が主君に対し「劉備さま」なんて平気で呼びかけちゃう描写(のある作品)は、まったくもって基本ができてない、ってことなのだがそれはそれとして。

字を設定しなければ、作中で主人公に対して、皇帝以外の誰も名前で呼びかけることができない…ということになる。

仮にも、5年だけとはいえ帝位についた人間の字が正史に書かれてないってどういうこっちゃ……そりゃ…どうでもいいような皇帝ではあったわけだけども。本紀も1巻しかないあたりがそれを如実に物語ってるけれども。。
宋史は、巻数は多いけど内容の史料性や正確さはサッパリと言われることが多いのだが、今更ながらに納得だわこりゃ。(かといって私の漢文を読む力も相当失われてるので、今から「続資治通鑑長編」読むとかもう無理だし、そもそも手元にないし…)
まあ…どうせ読む人は10人もいないワシの小説なんだから、適当な字捏造するしかないんだろうけども。それっぽい字作るのってけっこうしんどいんだぜ…文字の制約(歴代皇帝の名と同じだけでなく、作りの部分が共通するような漢字も使ってはいけないなど色々ルールがある)もあるし。
そこまでこだわらなくてもいいんだろうけど、一応専攻してた過去があるので、他の誰でもない、自分ができるだけ嘘くさく感じないようなバックグラウンドにはしたいのですよ。

で、学生時代はこの話、主人公の字をどう処理してたのかというと、多分高校の頃にろくすっぽ史料もない状態で、中二病全開で付けた捏造字があって、そっちのほうを大事にしてたんだと思う。
史実を調べてそっちにマッチさせるようにできたのも大学入って以降だしなあ。
とりあえずまだタイトルが決まらなくて、書き出すまでは資料まとめもあいまってかなり時間がかかるとは思うのだけども、なんか志はムクムク湧きあがって来たので。
posted by 大道寺零(管理人) at 16:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自作
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:[基本的に空欄を推奨します。詳細はこちらをご覧ください。]

ホームページアドレス:

(コメント投稿後、表示に反映されるまで時間がかかる場合がございますのでご了承の上、重複投稿にご注意ください。)
コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。