2009年09月07日

人力車に会う日記

昨日、いつものように買い物とかを終えて家路につき、もうちょっとで自宅という田園地帯を通り抜けていた時。
運転していた相方が何やら右側を二度見している。
この辺はよくネズミ取りがいる場所なので、何か見かけたか、もしくは教え子の姿でもあったかと思ったら、

「俺の見間違いでなければ確かに今、そこの農道を人力車が走ってるんだが……」

言われて見てみれば確かに人力車の姿。
しかしなぜこんな、田んぼ以外に何もないド田舎の農村の道に人力車が?
これが観光関係のエリア、例えば致道館とか山居倉庫とか、あるいは石倉の映画村とかであればまだ「そういうアトラクションサービスでも始めたのか」と思えるんだけど、ほんっっっとに田んぼのど真ん中。

一体何なのだろう、と興味が湧いた相方は一度脇道に入って来た道を戻り、人力車の進路をトレースした。
丁度街道に戻った頃、その人力車も同じ広めの道路に出て、こちらに向かって来るところだった。

男性が車を引き、女性と思しき人が笠をかぶって乗っており、人力車には
「人力車日本一周」
という小さな看板みたいなものが付いていた。

夏休みを挟むこの時期、気候がいいこともあってか、たまに「徒歩日本一周」とか「自転車日本一周」をしている人の姿を見ることがある。あの手のチャレンジ中の方は、大抵のぼりとかプラカード的なものを示しながら移動しているのでけっこう目につくのである。
それにしても「人力車で」というのは始めて見た。

「帰って"人力車 日本一周"でぐぐれば、出てきそうだよな。」
「だねえ。目撃してブログとか日記とかに書く人も結構いるだろうし…」

そんな会話を交わしたのを思い出して先ほど検索してみたら、あっさりと発見。

Kazeproject | 風プロ | 人力車で日本一周

現在恋人と二人人力車の旅を続け、伊勢にゴールしたらご結婚なさるのだそうです。ほほう。
日記を拝見すると、9/6に羽黒山〜酒田に滞在した記録があるので、まずこの方々で間違いなさそう。

伊勢まではまだまだ遠いので、ともあれ事故や悪天候に合わず、無事ゴールできるといいですなあ。

ま、とにかくびっくりしましたよ…



大学時代、中途半端な時間に午後からの講義に出ようとして自転車を漕いでいたら、澱橋のあたりで、荷物を満載にした馬に乗って悠然と仙商方面に歩いていく外国人(多分中東・アラブ系な顔だったと思う)を発見したことがある。
馬のポロなんかもあって、反対の歩道に移動して追い越したのだけど、かなりシュールな光景に驚いてしまった。

その後研究室で
「今日学校に来る途中、馬上のアラブ人がいたのでびっくりした」
と話したところ、誰も信用してくれないんであった。
「お前はついに、チャリ漕ぎながら居眠りして白昼夢を見るまでになったのか」
とまで言われる始末(というか明らかに日頃の行いのせい)。
うちの大学には乗馬部があったので、大学構内や近くを競技用の馬が闊歩する様を見ることがしばしばあった。でもこの「アラブ人」の話はついに卒業するまで誰も信用してくれないのだった。

今だったら携帯のカメラですかさず撮ったり、ネットで同様の目撃情報を入手して示したりできたのだろうけど、生憎その頃はポケベルさえ影も形もなく、ようやく留守電が学生レベルで持てるようになったような時代だったもんで、証拠を手に入れたり、示しようがなかった。
今だったら色々と、「ホラ!本当に会ったんですってば!」と証明できるのになあ……と、随分昔のことを思い出した。
いやほんと、誰からもホラ吹きか夢遊病者呼ばわりされて、口惜しかったんですよあの時は……
posted by 大道寺零(管理人) at 17:09 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
馬上のアラブ人のお話しを読んで、稲中卓球部の記念写真の話を思い出してしまいました。

転んだソバ屋の倅を、わざわざ写ルンですを買ってきてまで撮影したっていう話。
Posted by 砂原いつき(元卓球部) at 2009年09月07日 23:15
>>砂原いつきさん

私、稲中読んだことないのですが、
「そういえば馬上のアラブ人に遭遇した時、さすがに写ルンですはあったなあ」
と、当時を懐かしく思い出しました。
ただ残念ながら、その時すぐ近くにコンビニやお店がなかったし、その発想に至っていたかは謎なのですがw
Posted by 大道寺零 at 2009年09月09日 13:08
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