2006年08月31日

長いお別れ流産とその後

去る8月20日、私たちは待望の双子と悲しいお別れをしました。
21週2日の小さな娘と息子は、驚くほど私たち夫婦にそっくりでした。
息子(26cm 400g)には「永二」、娘(26cm 360g)には「ふたば」という名前を付けました。臨月になってからゆっくり考える筈の名付けを、あまりにも早く行うことになりました。

入院時、既に子宮口が開き、息子の胎胞が出てきていました。その後破水・出血の後、胎児自身も下り始め、「できるだけ息子を自然に外に出し、まだ破水していない娘をできるだけ温存し、受け入れてもらえる23wになったらNICUのある病院に転院する」という方針が固まりました。
20日未明、息子の脱出スピードが早まり、子宮収縮痛(小さな陣痛)が始まり、朝6時過ぎにLDRに入るとすぐに死産しました。エコー画像に写る娘は元気に生きており、息子は残念だったけれども、臍の緒の処理をしてもらい一安心…の筈でした。
しかし残した息子の胎盤からの出血と収縮痛が止まらず、急遽後日店員予定だった基幹病院の救急部門へと、救急車で搬送されました。
搬送先で点滴・処置・輸血を受けましたがそれでも出血は止まらず、出血量が2.5リットルに達する頃、「このままでは母子ともに死に至ります。母体を救うために帝王切開で第二子を摘出するしかありません」というまさかの決定が下りました。週数の足りていない娘は、まだ肺が完成しておらず、生きて生まれることはできません。なんとか助けたいと懇願しましたが、出血は止まらず、血圧は上が60台に突入する有様では、泣きながら同意書にサインをするほかありませんでした。
結局手術終了までに3.3リットルの血(羊水なども含まれますが)を失い、1.8リットルの輸血を受けたそうです。

一日のうちに、別々のシチュエーション・別々の場所で、かなり壮絶な死産体験をし、私の短い母親生活は終わってしまいました。特に娘に関しては、「自分が生きるために殺してしまった」という償えない自責の念、「子供たちだけで逝かせてしまった」後悔の念が強く残っています。

当日は術後ICUに運ばれ、麻酔の名残と切開後の痛みの中、ただ泣きながら夜を過ごしました。
2人の遺体は翌日まとめられ、赤ちゃん用の小さな棺に二人寄り添うように納められて、服を着せ、お菓子やおもちゃや花とともに斎場で火葬されました。その間も私はICUにおり、ただひたすらに涙を流して二人を思うことしかできませんでした。

今日ようやく退院し、初めて遺骨と対面することができました。
流産の原因である感染症が予想よりずっと強く、なかなか熱が下がらずに退院が少し延びましたが、傷の治りなどは良好だそうです。大量失血・輸血のため、まだ貧血があります。一応「お産」をしたことにはなるので、悪露などもあり、赤ちゃんがいないのに「産褥のケア」だけは一丁前にすることになり、気分的に辛いところです。
帝王切開のため、次回の妊娠までには最低1年を待たなければならないのも、私たちにはきついものがあります。心と体の「赤ちゃんを亡くした」認識がチグハグで、いまだパニックの中にいるのが分かりますが、しばし自宅や実家で休み、早く体を元に戻したいと思っています。

たくさんの方に祝福と励ましをいただきながら、辛い報告をすることになってしまいました。入院中にもコメントをいただきまして、本当にありがとうございました。
私たちにとって、「子宝」を授かることは思った以上に遠く厳しい夢なのかもしれません。今はただ、あらゆる悔恨ばかりが体中に渦巻いています。
心身が落ち着いたら、「自分のため」だけでしかない独りよがりな文章になることでしょうが、「二人が確かに私のお腹の中にいた」ことを残すため、この死産の体験を綴ろうと思っております。
posted by 大道寺零(管理人) at 19:06 | Comment(22) | TrackBack(0) | 流産とその後
この記事へのコメント
大道寺さん。今、あなたの名前しか書くことのできない、私を許してください。あとは、なにも書くことできないです。
Posted by okapi at 2006年08月31日 22:31
お子様達のご冥福をお祈りいたします。
今は他の言葉がみつかりません。
大道寺さん、お身体を大切にして下さいね。
Posted by 文月奈緒子 at 2006年08月31日 22:53
お二人のご冥福をお祈りします。

なんと書いていいのか、言葉のみつからない自分であれなのですが
まずはお体をお大事にしてください。
Posted by たけのこ at 2006年08月31日 23:20
どれだけ辛かったことだろうとただ想像するのみですが…お二人のご冥福をお祈りいたします。
Posted by トリ at 2006年08月31日 23:22
お子様たちの悲報に接し 謹んでご冥福をお祈り申しあげます
Posted by 栄帝 at 2006年08月31日 23:23
…なんと言うか言葉が見つかりませんが一言だけ書かせていただきます。

お二人のご冥福をお祈りいたします。
そしてお体をお大事に。
Posted by 橘みづき at 2006年08月31日 23:56
大道寺さん、相方さん…大変つらかったことと思います。お体大事にしてください。
永二君とふたばちゃんのご冥福をお祈りいたします。
Posted by 薔薇園花江 at 2006年09月01日 00:14
永二くんとふたばちゃんのご冥福をお祈り申し上げます。
Posted by 鉄郎 at 2006年09月01日 00:19
ご冥福をお祈り申し上げます。
ゆっくり休んでお体を大切に。
Posted by 流れ者 at 2006年09月01日 00:32
お二人のご冥福をお祈り致します。
お子様の安らかな眠りと、ご主人様のためにも無理をなさらぬようにゆっくりとお休みください。
Posted by ZYX at 2006年09月01日 01:44
久々に来ました。
ショックなご報告で私は何と書いたら良いのか言葉が見つかりませんが
どうかご夫婦ともどもお体をお大事にしてください。
非常に残念でした。
お子様達、永二君とふたばちゃんのご冥福をお祈りいたします。
Posted by manabu1207 at 2006年09月01日 01:58
お二人のご冥福をお祈り申し上げます。

慰めの言葉も見つかりませんが、どうかお体だけはお大事に。
Posted by 十字人 at 2006年09月01日 12:54
言葉が見つかりません。
ただただ、永二くんとふたばちゃんの安らかな眠りを祈ります。
大道寺さん、相方さん、どうかどうかお体を大切にしてください。
Posted by あんもないと at 2006年09月01日 17:35
心のままに、無理をせず、お体を大事になさってください。
Posted by ふらここ at 2006年09月01日 18:07
いきなりのことで、皆さんにも予想外のショックを与えてしまったようで…申し訳ございません。

名前を付けて、できる限りのことはしたつもりですが、悲しいかな戸籍には残らない子供たちです。私と相方、葬儀に立ち会ってくれた双方両親・兄と義妹をあわせた数名の心の中と、医療記録の中にしかいない子供たちです。コメントの中で皆さんからその存在を認めていただけただけでも、とても嬉しく思います。
本当にありがとうございました。
Posted by 大道寺零 at 2006年09月01日 18:25
なにもできませんが、せめて永二くんとふたばちゃんのご冥福を祈らせてください。
Posted by 三日殿下 at 2006年09月01日 18:29
双子になぞらえての命名でしょうか、
永二くん、ふたばちゃんのご冥福をお祈りします。
大道寺さん、相方さん、お体お大事に、ゆるり養生なさいませ。
Posted by ふらっか at 2006年09月01日 20:04
お子さん達のご冥福と大道寺さん夫婦にどうか幸運あらんことをお祈りします。
Posted by 1031 at 2006年09月01日 21:40
ご冥福を、お祈りいたします。
どうかお体を大切に。
Posted by いしのいぬ at 2006年09月01日 22:20
>>ALL
皆様方からの温かいお言葉に、
ただただ感謝申し上げます。
今は、大道寺とともに今回の出来事を
逃げずに受け止め、
二人で背負ってこれからを生きていこうと
考えております。
Posted by 相方 at 2006年09月02日 00:19
先ほど会社から戻り、訃報を知りました。
お二人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

大道寺さん、相方さん、今はお体を大切に、養生なさってください。
Posted by ひげ蔵 at 2006年09月02日 01:44
永二君、ふたばちゃん、私にも天国に子供が居ます。どうかお友達になって仲良くして下さいね。

零さん、日記を読むのが遅くなってごめんなさい。どんなにか心を痛めたことでしょう。言葉がみつかりません。
Posted by 力音 at 2006年09月10日 01:44
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