きたかZさんが、mixi日記上で二択アンケート対決企画をなさっているのだが、先日のお題は
「トコロテンには黒蜜か酢醤油か?」
だった。
黒蜜エリアがあるのは知っていたが、西日本・特に近畿を中心にこんなに確固たる位置を占めているとは驚きだった。
きたかさんとも語ったのだが、「トコロテン」に対しての意識が根底から違っているのだな。
(今日買ってきたトコロテンには「トコロテンのたれ」が付いていたのだが、酢醤油だった。)
酢醤油圏においては、トコロテンは「おかず」もしくは「箸休め」的存在であるのに対し、黒蜜圏では「デザート」というわけだ。
昔からの食生活によって培われるものは実に強固で、みつ豆かんとか、葛きりに黒蜜は十分アリなのに、親戚みたいなもんなのに、「トコロテンに黒蜜」と言われると、「食えるよ、食えると思うよ、でもなあ…うーん…」という感じで、試してみるに至らない自分がいる。
実家ではずっと「酢+醤油+和辛子」だったが、相方の家では「酢+醤油+おろし生姜」だ。これが庄内特有のものなのか、相方の家だけのローカルルールなのかは知らない。私はやっぱり辛子派だが、生姜もさっぱりしていて、これはこれで悪くない。しかし黒蜜派の人には、「トコロテンに生姜」はショックなようだった。
実際にリサーチして「トコロテンにかけるもの分布地図」を作った方がMAPを発表している(サイト「火曜実験室」)。
この記事を見ると、酢醤油の中でも「二杯酢エリア」と「三杯酢エリア」があるし、また名古屋では「赤味噌+酢+砂糖」という驚きの一派も。分かれ目の考察など、とても興味深い。
東北や北海道も、精査するともっと色々細分化されているかもしれないなあ。
しかし世の中には、ちょっと考えられない食べ物に酢醤油を使う地域がある。
山形県山辺町で愛食されている「すだまり」がそうだ。
コレ、かき氷に酢醤油をかけるという、文字にするだにアバンギャルドなもので、山形でもほぼここ特有のものだ。(Wikipediaにまで載っている)
私はこの話を聞いて以来、単に「かき氷に二杯酢」だと思っていた。
違うのだ。調べてみて分かった。
大きな誤解をしていた。
「すだまり」は
かき氷の上に、自分の好きなシロップ(イチゴなど)をかけ、その上から酢醤油をトッピング的にかける
というものだったのだ。
その酢醤油も独特で、ただの醤油ではなく、「たまり醤油」と酢をあわせたもの。それを松葉を口に挿したサイダーのビンに入れてふりかけるのだとか。
すだまりを紹介しているブログの記事(「山形弁ブログ ばりばろーい」)があるので、論より証拠、是非ご覧になってほしい。
リサイクルされたサイダーのビン、そして松葉が漂わせる、圧倒的な「昭和感」がたまらない。多分たまらないポイントはそこじゃないと思うけど。
さらに不思議なのは、恐る恐る食べた人の多くが「案外イケる」「思ったほどキワくはない」と、おおむね悪くない評価を下すのである。
私も試したことはないのだが、想像するに、最近ポピュラーになった「黒酢ドリンク」みたいなテイストに近いのかもしれない。
ちなみに、記事内でこの氷を提供している「吉田カメラ店」は、山形県内に支店を持つ、地元大手のカメラ屋である。山辺ではかき氷を出すということを知って、実にビックリ。
2006年09月30日
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僕の所は黒蜜ですぜ〜実家が鹿児島なんで。まあ、酢醤油もいいですがやはり、僕はデザート感覚ですから黒蜜ですよん
神戸は、うちの両親もそうですが、他地方出身者も多いので、酢醤油派もかなりいました。
京都に遠足で行って初めて黒蜜のところてんを食べて、衝撃を受けた記憶があります。
もうそろそろ、季節が終わりつつありますが・・・
>カタンさん
鹿児島って、醤油も甘いので有名ですよね。
>Feliceさん
この記事を書きながら、「Feliceさんあたりはきっと黒蜜なんだろうな」と勝手に思っておりました。
>ネコトシさん
コンパチところてんですか。なるほど。
してみると、好みや出身の関係などで、関西にあっても酢醤油を選択する方もいらっしゃるということですね。勉強になります。
確かに夏も終わり、ところてんも売り場の地味なポジションになりました…