松本零士が間違った方向に行っちゃったのはいつからなのだろう。その境目は判然としないのだが、電波な言動のいくつかが有名になっている。
最初に断っておくけど、ソースは確認出来ていないので話半分でどうぞ。
松本零士は、「『ガンダム』というネーミングは自分が元祖」と主張していたらしい。
1977〜78年に放映された「惑星ロボ・ダンガードA」のキャラクターデザインと原作(といっても実際はコミカライズかな)を手がけ、放映と並行して漫画を連載していたのだが、その作品中に登場する巨大戦艦「ジャスダム」のネーミングを検討していた際に、「ドンダム・ガンダム・ジャスダム」という3つの候補を原稿の隅にメモしておいた。「それを盗み見した誰かが転用したに違いない」と語ったとか。
(注:「機動戦士ガンダム」本放送開始は1979年4月)
こういうのを、世間一般の分かりやすい言葉では「妄想」と言いますな。
さっきも書いたように、ソースを把握していないので、実話と断言する事はできない。ただ、「ああ松本零士なら言いそうなことだ」と思わせてしまうこと自体に問題があるというかなんというか。
このエピソードを知る身には、先ほどの「歌詞パクリ論争」の話を聞くと、「あちゃーまたかよ;っていうかスケールアップしてるよ!」と萎え萎えせずにはいられないのだった。
まあ確実に言える事は、「ガンダム」の命名について松本零士の「盗み見られた説」が正しかったとしても、「起動戦士ドンダム」が誕生する可能性はなかっただろうということだ。
「ドン」はないなあ「ドン」は…と書こうとして気が付いた。
ガンプラのパチモン「太陽系戦記ガルダン」に登場する主役メカ(つまりガンダムのパチモン)の名前は「無敵戦士ドン」だったよ!!
ゴメン松本先生!私が悪かった!
やっぱ盗用されてたかも!!
でも、訴えるとしたら、サンライズじゃなくてアリイかも!!
この話とは関係ないが、松本零士はロボットアニメが嫌いだったというのは、ファンの間では有名な話だ。アニメ「キャプテンハーロック」(1978年)の企画書にも「ロボットアニメはもうジャンルとして終わり」という趣旨の文章を寄せていたらしいし、アニメ作中でも、ヤッタラン副長(プラモマニア)に、ロボットアニメをクサすセリフを言わせているとか。
これも風説にすぎないものの、アニメ版ハーロックにて、「テコ入れのためアルカディア号を巨大ロボットに変形させる」という案が出たのが気に入らず、連載漫画を打ち切ったという説もある。
「主役ロボの登場が遅い」事で知られる「ダンガードA」だが、漫画のほうはさらに極端で、実に最終話の見開きでようやく主役ロボが登場するだけだとか。
そんな松本御大は「ダンガードA」のことを黒歴史にしておきたいようで。これまた噂だが、「ダンガードAがスパロボに参戦できないのは、バンプレスト側から許諾申請をしても松本側が「自分の作品として数えたくないために」応じないから」とまで囁かれている。
まあ参戦してもそれほど魅力がないというか、何はともあれ超二枚目トニー・ハーケンの声を今のキートン山田(「ちびまる子」ナレーター)に当てさせて大丈夫か心配になるというか(まあハヤトや十三を当てているから何とかなるか…?)、「何!ダンガードが出るなら買う!」とさせる存在としてはいかにも弱い気はするのだが…
そんな「ダンガードA」だが、カラオケでは特定の世代に笑いと癒しをふりまく稀有な存在。この曲を誰かが歌うたびに、「しまった!カラオケが入るオフにはホイッスルを持参しようと前回も思ったのに!」と、私に後悔を余儀なくする一曲だ。
特に「希望の星を目指して〜♪」の後の
「ミュ〜イ〜ン〜 (ピーピーピピピー)」の部分は、吹きたくて吹きたくてたまらなくなってしまう。
その理由はまあ、OPを見れば分かると思う。
放送当時は、子供ながらに能天気すぎる曲と歌詞がが恥ずかしくてたまらなかった。
そのため、次第に見ない週が増えていった。
今見ると仮面の船長キャプテン・ダンがどう見ても変態です。
2006年10月21日
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ダンダダンダダンダンダダンダダンダ〜
ンガード〜すね!
サテライザーから変形時にズラがハズれてハゲになるダンガードAステキすぎます。小さい時そのハゲダンガードが何となく仮面のお父さんに似ているななんて邪推していました。また、レイジさんの原作ではダンガードは最後の一ページしか登場しないんすよ!主役ロボなのに!ロボット嫌いだったら無理しなきゃ良いのに・・・しかし電波のレイジさんのロマンというかなんというか今も俺は999に乗って旅したいです。(要メーテルw)
前記事にふさわしコメントになってしまいましてすみません。
追記・「009−1」アニメ、絵柄は原作によく近づいてがんばっているのですが、「声優」に約1名、ぶち壊しにしているお人がいまして、どーにも。ご覧になったでしょうか?
そうですそうです。まさに「でっかいはパパの声」ですよ。
>サテライザーから変形時にズラがハズれてハゲになるダンガードAステキすぎます。
コックピットがヅラ部分ですよね。言われてみればキャプテン・ダンにさも似たりという気もします。
>今も俺は999に乗って旅したいです。(要メーテルw)
それは私も同じですよ〜。ってか、そう思わせるものが確実にありました、アンドロメダ編には。
私も戦士の銃をぶら下げて、ハーロックやエメラルダスからマブダチ認定されて宇宙を旅したい!そして行く星々を結果的に崩壊…ってアレ?
でもなんか、「鉄郎とメーテルが行ったせいで崩壊しちゃった星」って多かった印象ありません?
EDの「メ〜テル〜 また一つ〜 星が消えるよ〜」と聞いて、
「おまえらが消したんだろ!」
と叫んだ回がいくつもあったような記憶が。
でも「要メーテル」って、キレイと評判の奥様がてっきりそうだと思ってましたがw
>ネコトシさん
>松本零爺、こんなにイタんでしまって
「零爺」って、また強烈なネーミングだ…でもピッタリだ…
>氏の作品で、面白いと思えたのは「天使の時空船」(といったと思う)ダヴィンチが主人公のが最後です。
私もそのあたりですかね。
「蜃気楼綺譚」あたりもまだ好きでした。
当時「ビッグコミックゴールド」購入していたので、エターナル編はチェックしてましたが、決定的に「ああもうダメだ〜」と思いましたね…
同じ「ゴールド」には水木しげるも連載していて、余計に松本氏の衰弱っぷりが際立ちましたね。
>009-1
山形で放映されていないものでいまだ見ていません。YouTubeなどでチェックするしか…ですが最近日本の放送局が締め付けを始めたので、放映中の番組は厳しいかも。まあ、十分予想された事態ではありますが。
わざわざウソをつく必要が皆無
そうだったんだなぁ と思うよ
盗用した本人が 実はそうなんですー
と言えば済む話し
リスペクトのない
ましてやファンまでが真実を理解出来ない
その事こそを嘆いているんだと
僕は思います
応援メール書きたいのだけれど
メールボックス閉鎖中、、
はやく開放して欲しいなぁ、、
松本先生に 是非伝えたい事があるんだよなぁ
>アニメ作中でも、ヤッタラン副長(プラモマニア)に、ロボットアニメをクサすセリフを言わせているとか。
原作のほうですね。アニメ全42話見ていますがアニメ版でヤッタランは一言もそんなことは言ってません。
>アニメ版ハーロックにて、「テコ入れのためアルカディア号を巨大ロボットに変形させる」という案が出たのが気に入らず、連載漫画を打ち切ったという説もある。
アニメ版「ハーロック」の視聴率は2桁行った回がほとんどないですからね。確かに「アルカディア号をロボットに変形させる」というアイデアはあったようですが、連載はアニメ終了後の1979年に終わっていて原作終盤の描写は同年夏公開の999劇場版第1作とリンクする形となっているので、これが気に入らなくて漫画を打ち切ったというのはないかと。戦艦がロボットになるって言うと、私は真っ先に「ザブングル」のOPを思い出します。
真偽はどうあれ、たしかに「ガンダムというネーミングを考えたのは俺だ」と言いそうな気がしますな。今の松本氏は。