サブタイトルは
「1年間で確実に資産を10%アップさせ10年で10億にする鉄板トレード!」
とある。
ちなみに白夜書房発行、290Pで税込み780円…安っ!安さに驚く。
それと同時に、「坂本先輩の本がコンビニ平積みで買える日が来るとは」と感慨深い。
坂本先生と大和田先生の本は、「見つけたら買う」のがマイルールなので、迷わず購入した。株取引に興味ないにも関わらず。
で、基本的に株に興味がない(というよりも資本がない…坂本先生は資本金100万からのスタートだったわけだが、この本の中で「現生を手に持って、ぷるぷる震えるような金額はつぎ込まないほうがいい。100万でも震える、という人は、自分が大きくなるまで待て」と語っておられる。その通りだと思う。)ので、坂本システム理論についての評価はできないのだが、チャートやロウソク足の読み方など、基礎知識のレクチャーもあるので、ド初心者の入門書としても十分OKだと思う。
内容というか絵柄的に、昔大学の漫研ノートに書き散らしていった絵と相変わらず何も変わらない(ように見える)のが個人的に安心できる。
実物は、作品の1.5倍くらいの毒舌家だが、麻雀初心者の私の暴牌に当たるのを一巡待ってくれるなど、さりげない優しさのあるお方だった。
(対面に大和田秀樹先生・上家に坂本タクマ先生という麻雀卓を囲んだのは、今となってみれば随分とゴージャスな体験であった。一部の人にしか伝わりにくいゴージャスさだと思うけど。)
結婚して一児の父になったというのは知っていたが、その妻子も後半に登場。妻に頭が上がらず娘煩悩なパパっぷりも堪能できる。それと共に鬼畜度がややペースダウンしたようでもありちょっと悲しい。
システム構築が進むにつれて収支の案配も良くなり、資産が増えていく先輩。
デビュー当時(在学中)は「近代麻雀オリジナル」の巻末4コマ「シンケンくん」1本の連載、原稿料が6000円/月だったため、ことあるごとに「俺は年収72000円の男」と無闇に力強く語っていたのを思い出すと、いまや100万単位で金を転がす様が眩しい。実に眩しい。
ちなみに当時、部誌収録のマンガによれば、
・友人の結婚式に招かれた坂本先輩、二次会に出席し、「こいつ漫画家なんだぜ」と女の子に紹介される。「いくらくらい儲かるんですか?」と尋ねられて、多少色をつけた年収額を言うと、「それってなんだかかわいそう」と言われる。
・帰り際にサインを(半分義理で)求められて書くが、後に「あれはどこかの店のレシートだったんじゃないか?」と気付く。
などのエピソードがあったそうだ。
なんか本のことより思い出話ばっかりですみません先輩(いや多分見られることはないと思うけども)。これからも単行本出たら必ず買いますから!宣伝もしますから!勘弁してください。
参考リンク:坂本タクマの絶対ギガモトXP(坂本タクマ公式サイト)