(「1日〜三昧」というわりには、延べ3時間程度だったのが残念だったが)
年代別に放送したのだが、第一部の草創期(モノクロ時代)の歌の中に、有名な「クラリネットをこわしちゃった」があった。
何しろ凄い歌である。
ドとレとミとファとソとラとシの音が出ない状況。
パパからもらったクラリネットだからまだいいものの、友達のものだったら、姉ちゃんが服脱がされて
「ダメだ!だったらこのクラリネット直して音が出るようにしてくれよ!」
「C・l・a!C・l・a!」
とか言ってクラリネット(比喩)を吹かされる羽目になるところですよホントに。ってすいません一部の人にだけ通じればいいですこのネタは。
(注:「cla」は、アルトクラリネットの略号です。)
後日録画したものを見ながら、相方が呟いた。
「『小さな子供にクラリネットをプレゼント』って、この家クオリティ高いよな。ガキが適当にパープーやって音が出る楽器じゃないだろ?」
で、その後今更のようにある考えに至った。
もしかして、「ドとレとミとファとソとラとシの音が出ない」のは、「クラリネットが壊れた」のではなくて、「吹くのが難しくて音が出せない」状態、それを「ボク」が「音が出ない」「壊しちゃった」と勘違いしているのではないだろうか?
という案なのだが…
しかし、歌詞をよく考えてみると限界のありそうな説でもある。
・「ドとレとミとファと…」というからには、「ぼく」は最低限の運指は心得ているという事になる。基本の音出し位はできるレベルなのかも。
・「とっても大事にしてたのに」を、「練習とともに手入れを行っていた」のか、ただ「吹いたことはないが大事にしまっていた」と取るかで違ってくる。
現実的に、木管楽器(特にリード楽器)の音をまともに出せるようになるのはけっこう訓練が必要だから、「パパのみようみまねで、テキストなどを見ながら指を押さえてみたけど、全然音が出せない」状況なのかと思ったのだが…どうなんだろう…
この曲はもともとフランスの童謡である。
その原詩はどのようなニュアンスなのか。
サイト「世界の民謡・童謡」のこの歌の説明ページの訳によると以下のような内容らしい。
僕のクラリネットの「ド」が出なくなっちゃった
ああ、もしパパがこれを知ったら、きっとこう言うよ。
<以下パパのセリフ>
おや、お前はリズムを分かっていないな。
お前は人がダンスをどうやって踊るのかを知らないようだ。
いいか、リズムに合わせてやるんだ。リズムに合わせてだ、坊や。
■2番以降の歌詞について■
2.僕のクラリネットの「レ」が出なくなっちゃった
以下は一番(「ド」)と同じ
3.僕のクラリネットの「ミ」が出なくなっちゃった
以下は一番(「ド」)と同じ
・・・以下「シ」まで同じ(9番まである?)
うーん、原詩をあたると、「壊れた」のではなく、「音を出せていない」説のほうがしっくり来る様な気も???
ちなみに、この歌最大の謎である「オーパッキャラマドパッキャラマド」については、いくつかの説がある。
この訳詩では、「リズムに合わせるんだ、坊や」の部分がそれに相当している。
フランス語の歌詞の「Au pas, camarade(オ・パ、キャマラード)」の部分ですが、これはその直前の歌詞である「Au pas cadence(オ・パ・キャドンス/「リズムに合わせて」の意)」の部分の繰り返し部分で、その2回目以降はcadence(キャドンス)の部分が省略され、「camarade(キャマラード/人への呼びかけに用いる)」が付け加えられ、以下のような歌詞になったと思われます(オ・パの後に句読点「、」が入るのはそのため)。
「Au pas (cadence)、camarade オ・パ(・キャドンス)、キャマラード」
「リズムに合わせてやるんだ、坊や」
また、
「AU PAS」は ...の歩調で、という意味で
「CAMARADE」 には仲間と言う意味のほかに 左系のひとで呼び合う「同志」
という意味と「戦友」「軍隊仲間」という意味がある。
*「さあ歩こう、友よ(同志よ)」
軍隊で、「整列せよ!」と命令する際に「オーパッキャマラド」と言う場合があるらしい。
↓
*音符に向かって整列しろ、つまり「思うようにちゃんと音を出してくれ」と命令するような意味合い
「AU PAS」を「一歩一歩」と解釈し、
*「息子よ、一歩一歩進むように練習していくんだよ」ととらえる
など、検索しただけで色々なニュアンスが出てくるようで…
これまでは、「全部の音が出ないとかどれだけ派手にぶっ壊したんだよ(押さえる部分の構造が入り組んでいるので、一箇所が壊れると3〜4個の音が出なくなることも実際にはザラ)」とか、「単にリードを潰しちゃったんじゃないか」と考えていたのだが。果たして真相はどっちなのだろう。
高音に安定感が無かったんで、もっぱら低音担当でしたよ。
いやマジでクラ・・・カタカナだと病気みたいなんでCLAは子供だと音出すのは難しいな。
特にリードが厚いと子供には到底ムリ。音を出すために口にかかる力が尋常じゃ無い。
ぶっ壊すっても金具の連動はそんな難しい機構じゃないし、コレはリードですわ、どう考えても。
同じリード楽器でも、吹きやすさではSAXの方が遥かにラクなんだよな。
しっかしいい加減な訳だなぁ。
ENGさんのブログで、学生時代に吹奏楽部でいらしたことは読んだことがありますが、低音クラでしたか。
あれもまた、安定した音を出すには修練のいる楽器ですよね。
私は金管(トロンボーン)だったので、木管の人たちはよくあんな難しい機構で音出せるもんだ…と思っておりましたよ、ええ。
>いやマジでクラ・・・カタカナだと病気みたいなんでCLAは子供だと音出すのは難しいな。
特にリードが厚いと子供には到底ムリ。音を出すために口にかかる力が尋常じゃ無い。
マウスピースの形が一見吹きやすそうに見えてしんどいですよね。
リード楽器では、オーボエやファゴットなどのダブルリード系が、端から見てもものすごくむずかしそうでした。
>しっかしいい加減な訳だなぁ。
仏語全然わからんもので…さいでしたか…
撤回、謝罪、そして自己批判。
いえいえ、訳詩はそのままコピペしたので私が訳したわけじゃないです(仏語知らないのにできませんです)。
こちらこそ明記せずにすみませんでした。