2007年02月15日

チョコレート2007日記

今年のバレンタインは、数年ぶりに手作りしてみた。
先日買ったフードプロセッサー活用本のレシピにしたがって生チョコを。

まったく
かん
たん
だ!!


イヤほんと驚くほどに。
できた生チョコの表面にはココアパウダーをまぶすので、チョコ面が表に出ることがないから、トリュフと違ってテンパリングの温度管理にさほど気を使わなくてもいいし。

生クリーム1個(200ml)を余らせても仕方がないので、生クリームの量にあわせて材料を増量して作る。結構な量になった。義家族にも振舞う予定だったので、たくさんできて何より。
チョコレートもビターを使ったので、すっきりと好みの味に。美味いなり。

フードプロセッサーやボウルに残ったガナッシュを、意地汚くつまみ食いしたためにけっこう胸焼けが…

さて、一方こんな気持ち悪いチョコレートを贈った人たちもいるようで…
ピースボート公式サイト インフォメーション

 ピースボートでは、「バレンタインキャンペーン2007」として、今年1/27に「(女性は)産む機械、装置…」と発言した、柳沢伯夫厚生労働相宛に、「抗議チョコレート」を贈りました。

 チョコレートは、この日のために、ピースボートスタッフ有志が2日間かけて作ったもので、約3.5kg、直径30cmほどのハート形です。チョコには、『素直に辞めるアナタが好き』の文字と、下記のような「ラブレター」を添え、2月14日、12時に厚生労働省に届けました。
 ホワイトデーには、柳沢大臣からの誠意ある回答を「お返し」としていただきたいと考えています。


………ピースボートが気持ちの悪い団体ということは知っていたつもりだったが、これほどまでにセンスがないとは…
そして↑のように、公式サイトで「してやったり」という顔で報告するのもすごいな。

柳沢発言はとても不愉快に思ったけれども、これは同じ女性として引く。というか恥ずかしい。
こういう連中は概して「女性を代表して言ってやった言ってやった」と信じて疑わないから余計に始末が悪いよ。

その「ラブレター」の一部(同サイトより)

 柳沢大臣、私たちは一日も早い辞職をお薦めします。私たちは安心して「子育て」や「仕事」「教育」ができる平和で暮らしやすい社会を望んでいます。そして、できることであれば、多くの家族に恵まれ幸せに暮らしたいと考えています。しかし、現実はほど遠く、働く女性の労働条件や格差は広がる一方です。私たちは少しでもこれらの問題が解決されるようにこれからも働きかけをして行きたいと考えています。しかし、その前にまずはご自身の発言内容に責任を取っていただくことを強く要求いたします。

 本日は手作りの抗議のチョコレートを持って参りました。きっと、このお返しは3月14日のホワイトデーにあるものだと思います。あなたが一日も早く辞職され、国民に対して謝罪と反省をすまされた上で、改めて私たちのために一生懸命働いて頂きたいと思います。

2007年2月14日 「産む機械発言」に抗議するピースボート有志より


それにしても、3.5kgのチョコレートが激しく勿体ない。
常識的に考えて、こういうシチュエーションで渡されたチョコを「はいそーですか」とモフモフ食べる馬鹿はいない。ましてや要人においてをや(かのジャニーズでも、ファンからの食品プレゼントはすべて廃棄するらしいし)。
いわば「給湯室で気に食わない上司のお茶に雑巾汁」のスケールアップしたようなもので、敵意をあらわにして持ってこられているのだから、何が入っていても不思議ではない。
科捜研かどこかで成分分析してからでなくてはとても口にできないだろう。
…というより、気分的に食うわけないよな。

ところで、この重さだが、スポニチの同件ニュースによれば

重さは新生児の体重を目安に約3.5キロにしたという。


らしいのだが。
3.5Kgって相当重いほうだぞ?
今は「小さく産んで大きく育てる」のがトレンドだし、平成12年乳幼児身体発育調査報告書によれば、男女ならして大体3.0kgくらいなのだが。
多分適当に作ったら「赤ちゃんくらいだね」ってんで付け足したろ。絶対。


調べるとピースボートは、毎年同じようなバレンタイン嫌がらせキャンペーンを行っているらしい。



2003年→石原都知事へ

 この日渡すチョコレートは、ピースボートのボランティアスタッフらによる手作り(板チョコ約20枚分、約1.5s)。
 14時すぎ、「素直に謝るアナタが好き」などのプラカードを持った一行は、都庁前広場に到着。石原都知事への面会とチョコレートを届けられるよう求めた結果、ピースボートスタッフの野平晋作(38)ら3名によって、抗議文とともに都の担当職員に手渡すことができた。このチョコレートは、週明けには都知事のもとへ届けられるという。

 ですから今日は、あなたが自分の発言を撤回して、素直に謝っていただけるように、愛を込めて特製のチョコレートをつくってきました。このハート型のチョコの味をかみしめながら、あなたがどれだけたくさんの女性のハートを傷つけたのか実感していただけることを、心より願っています。ホワイトデーにあなたはきっと、発言の撤回と謝罪という形でお返ししてくれますよね。そんなあなたが大好きです。どうぞ大きな愛をお受け取ってください。


ちなみにこの年だけリアクションがあった。

石原慎太郎・東京都知事のいわゆる「ババア発言」に怒った市民団体の女性たちが
バレンタインデーに贈った特製チョコが17日、都庁知事室から送り返されてきた。
「素直に謝るアナタが好き」。そう書いて届けた重さ1.5キログラムの茶色のハートには
大きなチョコレートなので、皆様でお分けいただいたらいかがかと存じます」との返信の手紙がついていた。
ホワイトデーのお返しに、発言撤回と謝罪をするのが紳士というもの」と女性たちはカンカン。
“届かぬ思い”のお返しは、再度の抗議文になりそうだとか。
(朝日新聞2003年2月18日)


石原みたいなアホに一本取られるようでは…完全に終わっとるだろ…
それにしてもアレですね、「お返し」を前提とした贈り物というのは本当に醜いというか、さもしいものですな。


2004年→石破防衛庁長官へ

翌14日のバレンタインデーにちなみ、「チョコレートでアピールを」と、ボランティアスタッフらが前日までに横幅60センチにもなる巨大なハート形チョコレートを作成し、石破防衛長官に向けた「自衛隊、イラクに送らないアナタが好き」のメッセージを添えた。


2005年→安倍晋三へ


 チョコレートは、この日のためにピースボートボランティアスタッフらが3日がかりで作り上げたもの。約60枚もの板チョコから直径80センチのハート形チョコを作りました。

 そこでこれからはメディアに政治圧力をかけないように、この圧力鍋で作った特製チョコレートをお送りします。どうぞかみしめて味わって下さい。これからは圧力はメディアにではなく料理にかけていただけるとおいしくできあがるはずですよ。ちなみにこのチョコレートは、シン様の大好きな「公平中立」に合わせて、まったく味がしないように砂糖を抜いてあります。
 ホワイトデーにはあなたが、味のしないクッキーに添えて、「もう政治圧力はかけません」という手紙を返してくれるのを楽しみに待っていますね。どうぞ大きな愛をうけとってください。
2005年2月14日  ピースボート女性有志より

追伸:同様の立場にある中川さんはあまりタイプではありませんので、本命のシン様にだけチョコレートをお送りすることにしました。


ちなみに、「66」枚のチョコレートを使用して「6」kgだったそうな。
つまり「666」。
呪いをかけるな。食い物で。



2006年→中川昭一農林水産大臣(当時)へ

 ピースボートでは、「バレンタインキャンペーン2006」として、「米国産牛の輸入再開問題」に対する責任ある回答と、食の安全を守るシステム作りを求め、中川昭一・農林水産大臣に「抗議チョコレート」を贈りました。

 チョコレートは、直径約80cm。サイズが大きいため、食べやすいよう、土台にスポンジを使い上部にチョコレートを流しました。そこに『わたしたちの生命と安全を守るアナタが好き』とのメッセージと(以下略)

 昭一さん、私たちは信じています。アナタが輸入再開が過ちであったことを素直に認め、その「責任」を誰もが納得できる形で受け入れることを。またその時には、再発防止と、食の安全を守るシステム作りを約束してくださることを。
 アナタへの想いをこめて、愛のチョコレートをお贈りします。このチョコレートには危険部位は入っておりませんので、ご安心下さい。あくまで「愛」だけで作りました。
 ホワイトデーには、このチョコレートへのお返事として、アナタの口からこの問題への「責任」と、正しい情報が伝えられることを信じています。この大きな愛をお受け取り下さい。


おまえら、前年「タイプじゃない」とか言ってたくせに!!
posted by 大道寺零(管理人) at 00:38 | Comment(3) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
この人たち、単にチョコレートを贈りたいだけなんじゃ?
にしても食べ物を粗末にするなというのは、彼らの運動の第一義に挙げられそうなものなのになぁ。

美味しいチョコが台無しです。
Posted by ぽち at 2007年02月15日 08:01
ピースボートチョコ・・・怨念チョコですね。モッタイナイ。
Posted by ふらここ at 2007年02月15日 10:58
>>ぽちさん

>この人たち、単にチョコレートを贈りたいだけなんじゃ?

「これを読んでほしいだけなんだから。
 どうせ食べてもらえないって分かってるんだからね!」
………む?これって「ツンデレ」のつもりなのかなもしかして……?

もうここ数年は「バレンタインデーにはコレをやる」ってルーティンになってるみたいですからね。
「今年は誰をターゲットにしようか〜」
「安倍ちゃんには前に贈ったし〜」
と相談していたところに、柳沢発言は渡りに船だったんでしょうね。きっと。

>にしても食べ物を粗末にするなというのは、彼らの運動の第一義に挙げられそうなものなのになぁ。

一方では、カンボジアの地雷被害者とか中越地震被災者への「義援チョコ」とかもやってたみたいなんですけどね。サイト内検索しても「抗議チョコ」が上に来るあたりなんとも。

カカオの生産には過酷な労働を強いられるアフリカの子供たちの現状(カカオの枝が細いので、収穫作業は子供にしかできないらしい)があるわけで、人権団体なら余計にチョコの無駄遣いとかできるはずはなさそうなもんですが。

>>ふらここさん

>怨念チョコですね。モッタイナイ。

本当にそうですね。
お菓子でも料理でも、「食べ物を調理する」時の基本は、「楽しく食べてもらうために美味しくしたい」だと思うのですが、どういう顔で3.5Kgのチョコを溶かしてたんだろうとか想像してしまいますね…
Posted by 大道寺零 at 2007年02月15日 17:53
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