「カニバリズム」に名前変更の要求(日刊スポーツ-asahi.com)
3人組ロックバンドのカニバリズム(kannivalism)が、所属レコード会社のエイベックスから「食人、共食い」を意味するバンド名を変更するよう要求され、対立していることが25日、分かった。同バンドはギター圭(22)が、朝起きるのが苦手でレコード会社の地下に寝泊まりしたことで「寝坊王子」と話題になった。
エイベックスでは「過激なバンド名ではラジオやテレビの出演に支障が出る」と改名を求めているが、メンバーは「生物学的なカニバリズムのつづりはCannibalism。バンド名とは違う」と拒否している。"
「出演に支障が出る」ようなバンド名だと言うなら契約時に改名させておけって話だな。さすがAvex、やることがアホというか、単に予想以上売れたというだけなんだろうけど。
というか、「スペルが違うから」という逃げ道を作っておくバンド側のチキンさも笑える。腰抜けすぎだろ君らも。
実際このニュースで連中の存在を初めて知った私のような人間もいるであろうことを考えれば、プロモーションとしては及第点と言ってあげるべきか。激しくどーでもいい話題ではあるが。
ポルノがアリなのだからこれもアリだろう。
「バンド名を見て傷つきました!」とねじこんで来る人もいないだろうし。
同バンドは昨年9月のデビュー曲「リトリ」がオリコンチャート7位、2枚目のシングル「ホシの夜」も10位と好調。それだけにエイベックスは「テレビ、ラジオの出演を拒否されると、さらなるメジャー化を図れない」。だが、メンバーは「バンド名を変えなければ売れないと言うのなら、それはそれで仕方ない」と話しており、双方の妥協点は見つからないままだ。
いや、「それはそれで仕方ない」と言ってるんだから、妥協点そこかしこで発見されまくりなのでは。やっぱり提灯記事は文脈まで変だな。
多分数日後に「ファンからの熱烈な『変えないで』コールに応えて、バンド名保留」みたいな記事が出るんだろう。と思うよ。
大体、「カニバリズム」は文化人類学・民俗学的に普通の話題・タームなのであって、用語自体がそんなに放送上忌避されるものとも思えないんだが。
ステージパフォーマンスとして人肉(あるいはそれに見立てた生肉とか加工品とか)を食らうというならまだしも。…と書きながら、オジー・オズボーンのステージパフォーマンス(まああれは鳥とかコウモリだけど)を思い出したことは言うまでもない。
mixiの同バンドファンコミュニティを見ていたら当然ながらこの話題で盛り上がっていて、こんな意見があった。
「kannivalism」を見て、意味が解らないヒトがほとんどじゃない?
いやまあ、つづりは別として、音的には一緒だから。「ん?」程度に反応する人はいっぱいいる(むしろそれを利用するってことでいいと思うんだけどね)から。
自分の無学さで世間一般を図ろうとしている一生懸命さにちょっと笑えたなり。
注:オジー・オズボーンのパフォーマンス
オジーと言えば、生きたコウモリやハトの首を食いちぎったり、アラモの遺跡で立ちションして出入り禁止になったりと様々なエピソードが有名である。
● 生きた鳩を食いちぎり事件
あるレセプションにて、オジーが、記者会見をした時の出来事、当時マネージャーであったシャロンが突然鳩を野放しにし、それを見たオジーが鳩を捕まえて鳩の頭を食いちぎってしまった。この事件がきっかけでオジーの知名度は一般層にも広まったが、後のPMRCに目の仇にされるようになってしまった。
● 生きたコウモリ食いちぎり事件
初期のソロ時代のライブで、ステージの上から生肉を投げつけると言う奇妙なファンサービスを行っていたオジー。観客はそれに答える形で、最初は猫や鳩の死体のレプリカをステージに投げ返していたが、それが次第にエスカレート、ついには本物を投げつける様になってしまう(ライブ後、会場は生肉の匂いと腐臭で目も当てられないような状況になっていたのだとか)。そしてある日、ついに悲劇は起こってしまった。オジーがステージ上に投げ込まれたコウモリをレプリカだと思い、首を噛み千切ったのである。余り知られていないことではあるが、コウモリは唾液などから感染する致死的な感染症の一つ、狂犬病のベクター(病原菌を有する生物)である。間違っても口に入れてはいけない。このパフォーマンスにより観客は大いに盛り上がり、オズボーンは伝説的存在となったが、本人は大至急救急病院へと搬送されてしまい、数ヶ月間、毎日のように体中に注射を刺しながらツアーを続けていたという。
同じく過激なパフォーマンスで有名なマリリン・マンソンも、オジーがアリを鼻から吸い込むところを目撃したと証言しており、「彼だけにはかなわない」と白旗を揚げている。
(WikiPedia「オジー・オズボーン」項目より)
以前、オジーファンの先輩から聞いた話なのでウラは取っていないけれど、こんなエピソードを聞いた。
オジーも「いつも食いちぎってばっかりなのもなー」と考え、「衣装の中から鳩を飛ばす」という演出を発案して実行した。
しかし歌の間衣装の中に仕込まれていた鳩はすっかりグッタリしてしまい、出しては見たもののとても飛べそうにない。
困ってしまったオジーは仕方なく、いつものように鳩を裂いたり食いちぎったりしましたとさ。どっとはらい。
いい話だ……
言葉自体を知ってる知らないの問題じゃなくて、バンド側に常識とセンスが無いように感じるんだけど。
まぁコイツらの存在自体は、オレも激しくどーでもイイです。
そうでしたか〜。
だとするとavexの判断も筋違いではないのかな。とはいえやっぱり「契約時に変えさせろ」とは思いますけど。
>言葉自体を知ってる知らないの問題じゃなくて、バンド側に常識とセンスが無いように感じるんだけど。
それには同意です。
本人達いわく、「何でも食って吸収して大きくなってやろうという気概を、前進バンドの曲名を用いて表現した」らしい(コミュの書き込みでそんなのを見た)んですけど、どうしたって伝わらんし…
パンクバンドとかだとわざとインパクト重視で不謹慎・物騒な言葉をバンド名とかアルバム名に使うことがあるのでそれはそれでアリかなと思った節はあるんですよね。でもなんか彼らはヴィジュアル系バンドらしいんでそういうハッタリきかせる世界でもないし、「まーそれで信者さんは盛り上がるんでしょ?」って感じですかねー。