2007年04月03日

BSアニメ夜話 「とことん!あしたのジョー」アニメ・動画

ああ、それにしても未だに頭の中を「力石のテーマ」が離れてくれない…
多分日本全国で、少なく見積もっても1000人くらいは同じ状態だと確信する次第。

出演:岡田斗司夫・島本和彦・国生さゆり・香山リカ

明らかに香山リカは不要だったな〜。
話の内容も一人だけ浅いし、「格差社会を予見」とか訳のわからんことを言い出すし
予見も何も、ジョーのリアルタイム下の日本はバリバリ格差社会だったわけで大体今年で47歳にもなるんだから当時の空気とか分かるだろうになあ。
ずーーーっと格差のある社会で来て、昭和40年代あたりから「総中流化」の流れがあって現在こうなってる…なんて、説明されるまでもないはずなんだが。
そして何より、「格差」「立場の違い」を作劇のダイナミズムとする梶原一騎の作品の中で、「格差要素」のない作品を見つけるほうがしんどいくらいなのだが…

香山リカ呼ぶくらいなら、その分島本先生に時間をやって欲しかった。3分でもいいから。

意外だったのは、国生さゆりが実に男気あふれる語り口でジョーという作品を語っていたことだ。さすが伊達に(長渕関連で)地獄は見てねえぜ。
そして、さすがかつて同番組で唐沢俊一相手にひるまず立ち向かった女だぜ。


去年からダイエットの話をしていた岡田斗司夫が本当に痩せててビックリした。
アニメ夜話ではなんかおばちゃんっぽいシャツを着ていたのだが、特番冒頭に登場して見どころを語るシーンではダークスーツで登場。
スーツ姿だと減量の成果が際立っていた。

島本先生は、エキサイトのあまり声が裏返りまくりだった。デフォっちゃデフォだが。
話の内容としては、ほぼ「あしたのジョーの方程式」の要旨と同じだったが、あのテンションで語られるとやはりインパクトが違う。
特番(力石死亡までのTV版+劇場版2)の性質上、対力石との関係がメインで語られ、そのうえ番組構成が「アニメ夜話のあとで劇場版2」だったこともあってか、あるいは単に尺の問題か、あまり力石戦以降の展開や、ホセ戦について語られなかった。
で、島本"あした=力石"説は、ホセ戦を引き合いに出して初めて大きな説得力を持つこともあって、論戦的に今ひとつふるわない印象を受けたのが残念。いや、迫力と熱気は十二分だったが!!

そしてなんとなくチラリと見えた島本先生の頭頂部がちと寒そうに見えたのは…見間違いということにしておこう…

ああそれにしても、「燃えよペン」のマンガ夜話の時もそうだったけど、燃える作品の話を燃えてる人に語られ、しかも夜中の1時とかに放送されてしまうと…「むやみに湧き上がってしまった無駄な熱気と無駄なやる気の持って行き場がない」、非常にやりきろうにもやりきれない状態になってしまうのが困る。

金山さんのお話と美術の解説が面白かった。
あの背景が、まさかフノリだったとは思わなかった!!
工程が全てデジタル化した現在では、絶対に誰も編み出せない手法だ。工夫次第で創造が広がるアナログならではの妙味と素晴らしさを感じた。

カゼさんも書いておられたが、いつもこの番組は尺が足りない。
どうせ深夜なんだし、伸ばそうよ。10分くらい。
そうでなかったら、そのへんの居酒屋にいるサラリーマン(しかも大して思い入れも読み込みもしてない人ね)程度のライトな話しか出来ないゲストは呼ばなくていいよ。綺麗どころの芸能人とかも(今回はその綺麗どころが当たりだったわけだが!)。しょこたんで足りてるし。

カゼさんの「真・軍記」2007/3/31より

『あしたのジョー』を見た事がない人がこの番組をいきなり見ると、「ややこしそう」という印象を抱いてしまうかもしれないなあ。

ジョーは、これだけ緻密に人間の心理を描いていながら、娯楽としてもめちゃくちゃ面白い作品だという点が素晴らしいんだよな。


赤べこのごとく同意。
この作品は、そもそも風合いの違いすぎる原作者と漫画家の間で、方向性を常に模索したり、解釈が違ってバトルになったり、時にはシナリオをちば側に委ねたりという流れもあって、ストーリーの展開が非常に「場当たり的」である。
正直、「この対戦の後の事は考えてないんじゃないか」と感じることすらあるが、力石の減量を例に出すまでもなく、「場当たりだからドラマが生まれ、場当たりに人物描写や造形が深まっていく」という奇跡が生まれまくっているという意味で稀有な作品と言えるだろう。
しかし考えてみれば、誰にとっても常に人生は「場当たり」なもので、場当たりに対処し、自分という人間も場当たりに変化していくしかない。
エピソードのそれぞれは実に荒唐無稽(で、それがいい)なのだが、最終的には「それぞれのキャラクターの人生を見た」という実感を、妙なリアリティを持って受け入れざるを得ないのは、つまるところそういうことなのかもしれない。
posted by 大道寺零(管理人) at 12:13 | Comment(3) | TrackBack(0) | アニメ・動画
この記事へのコメント
ひいぃぃぃ〜!見逃しました!!最終夜の島本登場場面はゼッタイ観ようと思ってたのに・・・絶不調で、帰宅して最低限のこと済ましたら、文字通り寝込んで・・・悔やみきれません!録画しなかったことを。
 香山リカは、リアルタイムで、連載を読んでた世代の筈ですが(私とタメ年)「力石の葬儀委員長を寺山修二が」とか、感激しなかったんですかね?私なんか、あれが寺山とのファーストコンタクトだったのに。
 しばらく泣き続けます。
Posted by ネコトシ at 2007年04月03日 23:25
わーい! 引用されちゃったわあ!
どうだろう、このバカ丸出しの喜びよう。

香山リカは、出た時点で「何で香山リカ?」と思いましたしね…。
ジョーと香山リカって、どういう共通点が。
国生さゆりは、流石はオタ女優ですね。素晴らしかったです。
Posted by カゼ at 2007年04月03日 23:51
>>ネコトシさん

残念、ちょっとした行き違いでしたね〜。
何かのチャンスで再放送されるのを待つしか!

>香山リカ

「オンタイム」とは言いながら、連載リアルタイムじゃなかったかもしれないですね〜。
この人はよくアニメマンガ、ゲームなどの話に顔を突っ込んでくる割には、思い入れとか深いことは語れないっていう印象があるんですよね…

>>カゼさん

いやこちらこそ、何の断りもなく引用してしまって申し訳ないです。
ものすごくストーンと分かりやすい表現だったので…

>香山リカ

文庫版の解説だかエッセイみたいなを書いてたことがあったと思います。例によってありきたりな内容だったのですけどね…
香山リカを出すなら、むしろ1日目に出てきた光浦靖子のほうが盛り上がったんじゃないでしょうか。
Posted by 大道寺零 at 2007年04月04日 01:50
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