*「おこる」
感情的・反射的・スケールが小さいこと・身近な事象に関して。腹を立てる、ムカッとする。
論理的因果関係が必ずしも明確でない場合もある。
状況により「叱る」と類義的に用いられる(「母におこられた」とは言うが「いかられた」とは言わない)。(「叱る」に比べると感情的・理不尽・非論理的というニュアンス)
*「いかる」
観念的・論理的な脈絡で、スケールが大きい事や社会的・一般的な事象・事件に対して。
何に対して、どういう理由で怒っているかという因果関係が自分の中で構築されている。また、それを外部に対して表明する意味合いもある。憤慨。
響きとしては少し文語的。
思いつくままに書くとこんなところか。
と考えたきっかけはなんのことはない、ROの某マップBGMを差し替えて「テッカマン」のOPにしているのだが、2番の歌詞
「輝け太陽 おこれテッカマン」
に、聞く度ぬぐえない違和感を感じただけの話なのだった。
この手の歌詞で「いかり」「いかれ」というのはよく使うが、「おこれ」ってあんまり使わないなあ、そんで「いかれ」と比べると、何かチマいことに腹立ててるようなイメージだなあ、と思ったもので。
むしろこの流れ(「おこれテッカマン」)では、
日頃今ひとつ気が小さくで押しが弱い奴に、友人が
「そんな目に会ったら怒っていいんだよ〜、人がいいのもたいがいにしとけよお前もさあ…」
と代わりに怒ってやってるような。
しかも、
「ラーメンの大盛り頼んだ筈なのに明らかに普通盛りで、でも言い出せなくてそのまま食っちゃって金は大盛り分払わされちゃった」
みたいな卑近なシチュエーションで。
本編なら、その友人はやっぱりアンドロー梅田だと思う。
その狩場にいるとエンドレスで流れる曲なのだが、聴くたび気になったもので…
私の中でテッカマンが日に日に弱気な男になっていきます。