2005年07月09日

電車男2WEBサイト

その後も「電車男」に関してちょっと調べてみた。(以後の話題が、相当今更感漂う内容であることはご容赦を)
「フィクション説」「自作自演説」を打ち立てて検証しているサイトが数々あることを知る。
毒男板がID制でないことが大きな要因となっているのだが、それ以外にも色々と挙げられている。
私がこの物語に対する位置は、「死ぬかと思った」の投稿群に対するソレと似ているかもしれない。
作りも混じっているだろうけど、面白ければそれでアリだな、というアバウトな感じ方。フィクションであっても、数ページに渡るログを一気に読まされたのは事実なので、一時のエンタテインメントとして「OK」だと感じている。
ただし、検証サイトの多くが、まとめサイトではカットされたログを生の形で保存しているため、それが読めるだけでも価値はあると思い、結局随分と時間をかけて読んでしまった。

<参考リンク>
電車男の時刻表
電車男@全過去ログ

フィクション・自作自演派の主張には、いくつかの骨子がある。

1:電車男の書き込みに、時間的な不整合性や、トリップの混乱などがある点、その他記述内容の矛盾点
2:エルメスの行動や描写について、リアルさに欠けるとされる点
3:他の住人の発言に、恣意的な誘導が感じられる点を指摘

という、物語の内容そのものに関わる点だけでなく、まとめサイトを作成した「中の人」に関する批判も多い。
・ログの取捨選択が恣意的である
・ログ掲載や、とりわけ出版に関してスレ住人が(主に電車男とエルメス両人に配慮して)反対する意見を多く出したのに聞き入れず、特に出版に関しては強行に近い流れであった点
・そこから、「著作権の所在はどこにあるのか」「ログをまとめた者勝ちなのか」という論争に至っている

とりわけ著作権や個人を特定しかねない情報については、フィクションノンフィクション論争と関わらず、今後柳の下のドジョウが増えていくであろう状況の中で大いに配慮しなければならない問題であろう。

さて、これらの検証サイトでもっとも目を引くのが、「中の人」氏が作った「まとめサイト」には編入されなかった「後日談」のログだろう。
「まとめサイト」では、エルメスに告白してキスを交わして帰宅、報告⇒スレ住人に見送られて毒男板をしめやかに卒業…という美しいシーンでしめくくられているわけだが、その後の話。
結論から言うと、上記ラストにしんみりした人にとっては、正直「あー読まなきゃ良かった」という内容のログである。

<内容ハイライト>ttp://subway.seesaa.net/article/701426.html(「電車男の時刻表」より)

「自分を励ましてくれた友人」が、実は2chのスレの住人だったと告白する電車男。エルメスからログを読みたいと言われて、彼女の家に誘われた際にCDに焼いて持ち込む。状況を赤裸々に実況報告していたわけだから戦戦兢兢とする電車男だが、エルメスは住人の温かさに感動し、また「このときこんな事を思っていてくれたのか」と驚きと感動を露わにし、住人が懸念したような「2chバレによる怒りや不快感」は招かずに済んだ。
その後二人は車内で盛り上がり、キス⇒寸止めH(胸への愛撫どまり)と相成るのだが、エルメスは「このとき何をあなたが考えていたのか知りたいから、2chに書いて欲しい」とせがむ。

で、スレに現れて、事情を話して、逡巡しつつも、「彼女が望んでいるので」事の次第を書き始める電車男。
当然、制止する住人も多いのだが、結局電車男はその状況を書き始めてしまう。

うーん、これは恣意的な編集意図があってもなくても、まとめサイトには載せられない内容だよなあ。正直引いた。
上手くないライトエロ小説みたいな内容そのものに、というよりも、後々冷静になった時に彼女と自分にとってどういう影響を及ぼすものなのかということに思いが及ばない電車男とエルメスに、なのだけれど。
たとえ書籍(になろうとは思ってもいなかっただろうが)やまとめサイトに載らず、スレッドがDAT落ちしてしまっても、スレの保存や閲覧など簡単にできてしまうのに。
恋愛初期の一番熱く火照っている時期は、聞いてもいないエッチ報告を延々と人に聞かせたり手紙やメールに書いたり、カラオケで罰ゲームでもないのにラブソングのサビに恋人の名前を当てはめて歌ったり
(例:「マユミ〜 MyLove〜 SoSweet〜」 アーハイハイ('A`))
と、「ヤメロつってんのにセルフ公開ダダ漏れ」な言動がまま見られる。こうした現象の産物と見ればむしろリアルなのかもしれないが、まさにいろんな意味で「蛇足」で、相当萎えてしまう。
まして、ハグやキスならまだしも、「行為」の域に足を突っ込んだ内容。それを不特定多数が見ている場所で全世界に公開してしまう。しかも後に残ってしまう。
本人たちは舞い上がってる状態だからいいかもしれんが、特にエルメスの家族が見たらどう思うか。ましてログどおりの事実であれば、その日電車男はエルメスのお母さんに直接会って顔を見ている。普通の感覚ではとてもできないと思うのだが…

「現実にはとてもこんな書き込みはできないだろう」という一点でならば、私はフィクション説に同意したくなってしまう。スレ住人や読者が二人を応援してきたのは、一つには二人に常識や思いやりを感じ取っていたからだと思う。配慮も後先の事も考えずに、「私が知りたいから」「彼女が望むから」とH実況を書き、書かせてしまう二人の姿は、告白以前のイメージとは大きく食い違いすぎているのだよなあ。<検証サイトを読んで思ったこと>
客観的な検証はとても興味深い。
例えば、書き込み時間やデート所要時間の兼ね合いなどを対照して不自然さがないか確認したり、また、「そもそもその日にヨッパライが暴れて事務所に連れて行かれた事実があるのか」をJRに問い合わせたりといった内容。

「電車男の時刻表」は、かなり細部への突っ込みが厳しく、ついついほぼ全ログを読んでしまったが、「はじめにフィクション・自作自演論ありき」なので、突っ込みがちょっと細かすぎかなとも思う。特にエルメス関連の突っ込みは、悪い意味で女性っぽさが前面に出てしまっていてあまり愉快痛快とは言いがたいかもしれない。

検証サイトの中でも、具体的な不整合を指摘しているのはフムフムと読めるのだが、あまり陰謀論に傾いてしまうと、検証する側がフィクショナルな色を帯びてきて、ちょっとどーなんだろという気がしないでもない。

いずれにせよ、騙すのであれば最後まで楽しく騙しとおしてくれればこっちとしては文句は言わない…というのが私のスタンスだけども。
現象そのものを全体的に眺めたかったので、生に近いログを読めたのはありがたかった。ログの保存&公開の労力に感謝します<関連サイト管理者様

<その他>
・電車男が告白の部分の報告をしながら「プリキュア」を見始めるのだが、それへの「ヒいた反応」がかなりあったことを、生ログで知る。えーなんでよ〜、と思わず電車男を擁護してしまいたくなる自分。これまで「セーラームーン」とかの話を出していたのに、なぜにいきなりヒいてしまうのか。同じようなものなのに。

・エルメスに対して同人バレした電車男に、「でもこれからは私がいるから(=同人はもうほどほどにね、という意味合い)」と言うエルメス。
エルメスのキャラクターを考えれば当然のセリフだが、「ああっこの女、オタクの心が分かってねえ!」と思ってしまった。どんなに身も心も美しくても、文字通り「次元が違う」のである。よくオタクを諭すのに「いくら愛しても二次元は二次元」という言葉が使われるが、逆また真なりってなもんで、「リアル人間はどんなにがんばっても二次元にはなれない」のだ。
今後本気でオタクと付き合おうというのならば、「宅配便や定形外郵便をいちいち詮索しない」心意気が必要だと思うのだが。
かといって、妙にソレ系に物分りがよくて、「私のことを大事にしてくれるなら、抱き枕とかシーツとか同人誌とかいくら買ってもいいし、一日に何回何を使って発電してもいいよ♪」と笑顔で言ってくれる女性というのもそれはそれで恐怖だけど。

これはオタクにとって男女問わず大きな命題かもしれないが、人生の伴侶として

・オタクずれしておらず、どこに出しても恥ずかしくない一般人、ただしオタク趣味への許容度は広くない人

・オタクor腐女子度合いが高いが、それゆえにオタク行動への束縛がなく、自然体でいられる人


のどちらを選ぶのが幸せなのか。
「ヤンマーニ男」のフラッシュを見ながら、そんな事を考えた。
posted by 大道寺零(管理人) at 22:50 | Comment(2) | TrackBack(0) | WEBサイト
この記事へのコメント
どこに出しても恥ずかしくない一般人というのも怪しいものだと思ってしまうのは、オタクじゃなくても変な人というのが沢山いるからなのですが。

とりあえず空気が読める人であれば、あとは相性なのではないかと思わなくもありません。
いやもう月並みな話ですが。
Posted by ぽち at 2005年07月10日 02:49
>とりあえず空気が読める人であれば、あとは相性なのではないかと思わなくもありません。

まあ、その通りではありますが。
非オタを洗脳していく楽しみもあるかもしれませんが、全てが受容される筈もなく、中には愛好者垂涎のコレクションを価値を理解されずに捨てられたり、「私とどっちが」な理不尽なる二者択一を迫られてなくなく放出・散逸する事例もよく見聞きしますもので…

私も、「ガンダム焼きそば」のポスターをゴミとして焼却されたら、1週間くらい立ち直れないかもしれませんし。
Posted by 大道寺零 at 2005年07月11日 16:34
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