2005年09月06日

選挙とインターネット事件・ニュース

選挙公示後の公式サイト更新はNGということで民主党が更新内容削除されて、「更新自体がダメなのか?」「どのラインまでOKなのか?」と疑問に思っていたところ、ITmediaの以下の記事によくまとまっていたのでご紹介。

ITmediaニュース:何でダメなの? ネットを使った選挙運動

 ネットで選挙運動ができない根拠は、公選法142条にある。「選挙運動のために使用する文書図画は、はがきやビラ以外頒布できない」と規定されているのだ。総務省は、Webサイトやメールが「文書図画」にあたると解釈。サイトやメールを使った「選挙運動」は、候補者も第3者も行ってはいけないことになっている。

 「選挙運動」とは何を指すのだろうか。東京都選挙管理委員会によると「特定の選挙で、特定の候補者を当選させることや落選させることを目的に、投票行為を勧めること」。つまり「この人に投票してください」「この人には投票しないように」といった記事をブログやサイトにアップしたり、メール送信することは違法と考えられる。

 政党や候補者の場合は、投票行動を直接促す記述がなくても、選挙期間中にサイトを更新したりメールマガジンを配信するだけで選挙運動ととらえられる可能性もあるため、各党や候補者は、期間中の更新を止めているのが実情だ。


つまり、選挙アピールに特別関係ない事柄であっても、公示日までに更新しておかないと、古い情報が「最新情報」として掲載されたままになったりするわけだ…
公示が始まれば、サイトの閲覧者も増えるので内容をよりよく整備したいところだが、それもまあ「事前にやっておけ」ということらしい。
実際には、各党や候補者のサイトでは「公示期間中なので更新しません」というキャプションを目立つところに表示しているようだ。

しかしいかにも現状にそぐわない規定に思える。現に10年も前から緩和論議が起こっているが一向に進まないという。デジタルデバイドの問題もあろうが、やはりもっとも大きいのは、記事にもあるとおり、インターネット活用に明るくないご年配のセンセイ方が
「自分たちがよく分からない手法でアレコレされて、出し抜かれかねないのが不安」
「従来の選挙戦法が通用しなくなる不安」
を強く持っていることも大きいのだろう。
また、保守メインの票田である年配者層に、どうしてもメディアリテラシーの低さがある(と思われている)のも一因かな。

ネットでの選挙活動を認定した場合のメリットとしては
*はがき・ビラの枚数やサイズを節減し、少しでもペーパーレスを進める事によって、「環境・資源保護」につながる。また、エコロジカルな姿勢をアピールできる
*若年層の興味を喚起し、投票率のアップにつなげる
ことなどが考えられるだろうか?

デメリットとして挙げられる
*大量メール攻撃(アピールも「怪文書」も含め)、掲示板へのマルチ投稿、Blogへのコメントスパム
だが、さほど懸念するほどではないのかも、と個人的に思っている。
勿論ウザいはこの上なくウザいのだが、ある程度ユーザーや管理側で防いだり、対処する事が可能(受信拒否リストに入れる、IPアドレスが容易にわかるのでブロックする)、しかもIPアドレスを知る事により発信者を突き止めること、サーバーやプロバイダに対応してもらう事も出来るからだ。
そして何より、それらのもたらすものは、「発信者陣営へのネガティブな感情」でしかないからだ。
やかましい選挙カーや、くどいお願い電話攻撃に合うと、それまでニュートラルな存在だった候補者に対し、「あーもう、コイツにだけは入れたくねぇ」という感情が芽生えるのは珍しい事ではないだろう。これまではある程度潜在的だったソレが、SPAM的メール攻勢やマルチ、また悪辣な中傷文などに直面すれば、相当顕在化したものになる。当然話題にもなるし、Blogや掲示板などで「悪質メール晒し」なども行われるだろう。
その辺のさじ加減が分からず、空気が読めず、旧態依然のやり方をインターネットでも広げようとした陣営は、これまで声を挙げなかった連中からそっぽを向かれ、形になった抗議を受ける。それはそれで当然の事だろうと思うのだ。
他に挙げられる問題としては、
*影響力・人気のあるサイトに書かれた記事やエントリーの内容が投票行動に影響するのでは
なんてこともあるだろうが…でもこれは既存の事象って気もするかな?

ともあれ、この記事を読んで思ったのは、
「この調子では、(不正を防止できる)電子投票システムの実現なんて、何十年先になることやら…」
という一点だったり。それにしても、「現行法上、公示後の更新はNG」なわけだが、サイトの内容自体はそれでイイとして、掲示板(他にもまして、政治家の場合は管理が大変なので設置していないところも多いが)を設置している場合どういう扱いになるのだろう?「書き込み即更新」だから、書き込み不可閲覧だけというような扱いになるのかな。

話題とは無関係だが、政治家(あるいはその後援団体)の掲示板って、見るとけっこう面白い。
特に、その人がらみで事件・問題発言などがあったとき、当然指摘・攻撃・説明要求の外部からの書き込みが激増するのだが、それに対する支持者の応答が素晴らしくイタいものが多くて、ネット慣れしてない分だけ、ウォッチ対象としてシャッキリポンと美味なんだコレが。
posted by 大道寺零(管理人) at 11:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 事件・ニュース
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