HMVJapanの「ダンス&ソウル」カテゴリーのトップページ、そこの右側に、Ozoneのセカンドシングル「愛のデ・ラ・ノーチェ」のレビューがある。
その画像が、「おにぎり」(「わた」作の旧作マイヤヒーフラッシュの前半部分で踊っていたおにぎり)のAAなのだ。
この場面は、新作フラッシュ(ネットで流布した方ではなく、DVDに収録されている方)からはカットされていた。
「猫」に加工しやすいモナーと違い、2ch色の言い訳が出来ないキャラなので削ったのかと思ったのだが、実は第2弾に使いたかったために温存したのか?という噂も流れている。
HMVが当座で使用した画像という可能性も高いが、収録版でないおにぎりの絵を、わざわざ旧作から持ってくるということも考えにくい。
また、同じHMVのOzone関連ページでは、
しかも今回、「マイアヒフラッシュ」に次ぐ「デ・ラ・ノーチェフラッシュ」をCD-EXTRAに収録!
とあり、内容がどうなるか、おにぎりが本当に出てくるのか、はたまた作者はマイヤヒに続き「わた」なのかは明かされていないものの、これまでの流れとさきほどの画像から、この問題を意識している人たちは大いに危惧するのも無理からぬことだ。というか私もしている。
また、この「デ・ラ・ノーチェ」の先取り的な記事が9/2の日経新聞に掲載されていたという。
紹介しているBlogがあり、その内容(日付からして、この問題が湧き上がる前のものであり、いろんな意味で貴重)も話題となっている。CD「恋のマイアヒ」を企画(ヒット案内人2005/09/02, 日経産業新聞)
Blog「 SUNTORY SHOT BAR で日経記事を崖っぷちな私が考える」より
(コメントしているのはavexの石井氏)
ヒントはインターネットにあった。「のまネコ」というキャラクターがルーマニア語を日本語に置き換えた「空耳」の歌詞をベースに踊る動画を見つけた。地方在住の二十代のOLが作り、ネットではすでに話題となっていた。これをフックに売りだそうと思い立ったのが昨年十一月。アニメにさらに磨きを掛けてプロモーションビデオを作り、CDにも収録した。
この「のまネコというキャラクター」の記述通りならば、旧フラッシュの時点で「モナー」ではなく、「わた作ののまネコというオリジナルキャラ」ということになる。
これは、MUZOの発表にあった
「「のまネコ」のイラストは、avexさんからの依頼を受け、わたさんがモナーをベースに新たに描いたものであり、オリジナルとは主張していない。」
という内容と矛盾するのでは?
avexの依頼を受けて作ったのはあくまで新フラッシュなのだから。
DVD付きのアルバムに続き、今後はキャラクター商品なども発売し、ファン層とビジネスチャンスをさらに広げていく考えだ。十一月にはアルバムから「愛のデ・ラ・ノーチェ」がシングル曲としてリリースされる。「マイアヒのイメージを損なわずに、よりハードなアニメを作りたい」と意気込む。
「マイアヒのイメージを損なわずに」という部分に、よりハードな悪い予感を覚えるのだが…
どちらにしろ、騒動になる以前の時点でのavexの「のまネコ」認識の証拠として抑えておくべき記事ではある。
しかし、ここまで徹底してインターネット利用者の感情を逆撫でして、avexにどういうメリットがあるんだろうか?もはや、「クレヨンしんちゃん」の版権を強奪した中国の企業となんら代わりがないようにも思える。
「マイヤヒ」は、のまネコの一件を知らず、モナーと思い買った人もいる。
また、単純に曲が気に入って買った人の中で、今回の件を知って大いに反感をもった人、「もうavexのCDは買わない」と宣言する人も少なくはない。
そういう人たちが買ってしまったからこそのこのヒット枚数だったハズだ。懲りるどころか、消費者の感情を好んで逆なでする態度により、セカンドシングルは恐らく「マイヤヒ」ほどには売れないだろう。
「ネガティブキャンペーンも、知名度を上げるための格好の材料」と判断しているのかもしれないが、恐らくこの悪感情はavexが考えているほど早くは薄れないと思う。