2007年05月07日

酒田市東泉町「蓬莱亭」ラーメン

一昨年あたりにできた新しい店。蕎麦屋さん。

庄内の人の蕎麦の好みはけっこう上品だと思う。
いわゆる十割や、黒々として太くてワシワシ噛むタイプの田舎蕎麦を好む…というよりは、「そば粉の香りはプンとするけど、麺は細手でつるつる、どちらかといえばさらしな系が好き」という人の方が、私の周囲では多いような感じを受ける。
こちらに来てから何軒か蕎麦屋に行ってみたが、ガツンと挽きぐるみ系寄りの私の好みでは上品すぎたり、また量が少なめだと感じたり(酒田は、ラーメンの量は驚異的に多いのだが!)することが多く、あまり外では食べなくなった。

で、この店にも「あー、新しく出来たんだ」という程度の興味を持たなかった。
少し興味を持ったのは、いつの間にかこの店の前に「中華そば」というのぼりが立ち出してから。
失礼ながら、いつ通ってもあまり流行っている風ではないこの店。
「蕎麦が流行らなくて、酒田の人が好きな中華に走ったのかな」と思い、「安易に手を広げるのってどうかねえ」と、否定的な感じで見ていた。
それがいつのまにか、「餃子」というのぼりも立っていた。
餃子!
山形では、本来蕎麦とかうどんを扱っていた店がラーメンも始めて、それが成功してしまうことも少なくない一方、単なる器用貧乏で終わってしまう店も多い(母屋を取られて、注文のほとんどがラーメンで、しかもそれが絶品だったりする店も)。しかしなかなか餃子にまでは手を広げないものだ。
「餃子までねぇ…そんなにヤバいのだろうか。節操がないような感じもする。そもそもここって、肝心の蕎麦はどうなんだろうか?」
私はさらに「どうよ」と思ったが、相方はポジティブに興味をそそられたらしい。
「まあ一回入ってみようぜ」という話になり入店。
相方=チャーシューメン
私=もつラーメン
プラス、蕎麦の味も見てみたいのであい盛りも一つ頼んでつつくことにした。

あまり待たずにラーメンが来る。
あれ?…いい香りかも…
先入観で判断してはいかんですなあ。
結論から言うと、なかなか美味しいラーメンだった。

蕎麦屋のラーメンというと、スープにみりんの甘みが強かったり、かつおダシが前に強く出るイメージがある(私のラーメンの原典は実はその「蕎麦屋中華」なのでけっこう好き。しかしスープの甘みを嫌う傾向のある酒田のラーメン好きにはあまり好まれないようだ。)のだが、基本的に「酒田の中華」から外れていない味。昆布+煮干や他のダシがマイルドに調和したストレートな味で、甘みもほとんど気にならない感じだ。
また、「卵入り」と書いてあった細めの麺は、ぷりぷりツルツル。
酒田中華の多加水手切りの感じではないが、最近食べた麺の中では相当好みの部類だ。
もうちょっと暑くなったら、この麺でザル中華なんてのは絶対美味しいと思うね!

私のもつラーメンは、ほとんど臭みを感じなかったが、ベースがあっさりだけに、あまりモツを入れる必然性も感じなかったかな〜。
あと、モツをもう少し大きめにカットしてもよかったかも。ちと小さい感じ。
モツ煮自体の煮汁が少し入るので、甘み嫌いな人はスタンダードな中華がいいかもしれない。
酒田の人には、モツよりむしろ鳥中華みたいなほうがウケるかも?

合い盛りは、蕎麦+麦切り。
今回はサイドとして味見でつついたので丁度よかったけれど、単品として見た場合量が少ない部類。男の人は足りないだろうなあ。
蕎麦はこちらの人が好きそうなあっさり細めんツルツル系。蕎麦湯も薄い。
私のシュミではないが香りはそれなり。麦きりはノド越しがよくやや細め。「もう終わり?」という量に感じた。
が、「二人でつつく」というこちらの意図を察知して、何も言わないのに、ツユ入りの蕎麦猪口と薬味・それにお新香を二人分付けてくれた心配りはとても嬉しい!なかなかないことだ。

店内メニューでは、味噌ラーメン、辛味噌ラーメンなどもあった。夜は飲み屋メニューもあるようで、努力家なんだろうなあ。でもこれ以上手を広げない方がいいかもしれないとも思ったり。
色々楽しめそうなので、また行くかも知れない。
その時は十割そばとか餃子、あと単品でつけられるかき揚げ(しかも安い)も美味しそうなのでそのあたりかな〜。

総評としては、中華はけっこういける。麺の量はお上品な方(男性は大盛り必須かな?)。色々未知数だけど頑張ってる。
というところだろうか。
あと、店内のお冷やが美味かった。

場所は、7号線を上安交差点で酒田市側へ。武田商店よりもうちょい酒田寄りの黒い和風の建物。道沿いなので分かりやすいでしょう。
posted by 大道寺零(管理人) at 02:55 | Comment(5) | TrackBack(0) | ラーメン
この記事へのコメント
山形は、一人当たりのラーメン消費量が日本一だそうで おめでとうございます。
私は、関西の鶏がらスープの醤油味 あっさり系がすきなのですが、この頃豚骨スープの背油入りが蔓延して困っております。山形は醤油味がまだ主流ですか?

 あっさり 醤油ラーメンが 食べたい
                 龍 山でした 
Posted by 羽前龍山 at 2007年05月07日 18:01
どうも、こんにちは、
お!このブログのデザインはすきですね〜
すいません、いきなり。
今ブログめぐりしてるんですよ。
失礼します^−^
Posted by 情報商材レビュー@ぶりぐる at 2007年05月07日 18:04
>>龍山叔父さま

>山形は、一人当たりのラーメン消費量が日本一

めでたいのかめでたくないのか、誠におらが春な日本一の統計結果ですが、ありがとうございます。
県内、どの地域を取っても山形人のラーメン(中華そば)好きっぷりは密かに異常レベル。
そして、「ラーメン消費量日本一」に一役も二役も貢献したのは間違いなく酒田です。
140〜160gの麺量が全国平均の中、酒田ラーメンの平均麺量は200〜220gというこの異常な盛りのよさ。

こちら酒田のラーメンは、「これ以上シンプルにするならもはや『かけラーメン』しかあるまい!」ってくらいにシンプルあっさり醤油味です(スープは魚介主体です)。
今では県内全体も庄内も、こってり系や辛い系など色々なラーメンを出すお店が増えましたが、米沢でも内陸でもそして庄内でも、しょうゆ味で素朴なあっさりラーメンがまだまだ元気で主流派です。
そちらは和歌山系の台頭などでこってりにシフトしているのでしょうか?
今度ひょっこりと蕎麦やラーメンだけ食べに遊びにいらっしゃいませんか?(と無責任に煽ってみました)
Posted by 大道寺零 at 2007年05月07日 19:54
うぉぉ
最近、パチンコとラーメンの日々を送ってたりします

ラーメンは文化の極みだよ
俺は醤油ラーメンが駄目なんすが…
やっぱ塩、味噌、豚骨ですな…m(__)m

美味しいラーメン探して三千里(^0^)/
Posted by 星野 渡 at 2007年05月10日 12:41
>>渡くん

東京はハンパなく店が多いから、どういうラーメンでも食べられる一方で、「理想のラーメン」に出会うまでが大変かもしれないねえ。

地方者としては、「東京のラーメン」と言われて脳裏に浮かぶのが、「ほうれんそうやナルトが載ってる醤油ラーメン」ていうイメージなんですよ。
江戸っ子な渡くんが醤油ラーメン苦手というのはちと意外でした。
うちのほうは、醤油ラーメン&ワンタンメンのクオリティはハンパないのですが、あっさり味が好まれる土地のせいか、パンチのある味噌ラーメンとか、こってり豚骨とかがなかなか食えず、たまに禁断症状起こしてしまいます…
Posted by 大道寺零 at 2007年05月10日 16:42
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