この番組は1975年にスタートしたそうだから、もう32年も放送してるのか…すごっ……。
何しろ番組企画当初、「白黒テレビの家庭もまだ多く、カラーでないと『パネル攻防戦』の面白さが伝わらないのでは」と渋る声もあったというのだから…
パネルの取り方の概論なども熱く図示されていて、さすがその歴史&マニアの熱意をヒシヒシと感じるのだった。
長い歴史の中で、基本システムが変わっていないだけに普遍的なイメージが強いが、記事を読んでみると細かいところがチョコチョコ変えられているのがよく分かる。
トリビア的なものも含めて一部抜粋。
・オープニングテーマ曲の「アタック!」の声は、山下(音楽担当の山下毅夫)のものである。
・まず、第1問の正解者は、中央13番のパネルを獲得する(13番に固定されていなかった時期もある。この時はアトランダムに光るパネルを解答ボタンで押して止めていた)。
・(お手付き後の「お立ち」について)
妊娠している人などは体調の負担を考慮して座ったままで休む形となる例外もある(2006年9月3日に放送された芸能人大会において出産直前だったジャガー横田がその例外の1人になっている)。ただ、当然座ったまま休むことができても解答権は、2回分なし。
・賞金は獲得したパネルの枚数によって決められ、放送開始当初は1枚2000円だったが、4000円(1977年頃〜1986年4月)、6000円(1986年4月〜1989年4月)、8000円(1989年4月〜1990年4月)と次第に値上げされていき、1990年4月からは1枚1万円となった。ただし、パーフェクトの場合は25万円ではなく、50万円(これは放送開始以来変わっていない)。このほかに、賞金とは別にスポンサーの商品がプレゼントされる。
・クイズ王によるクイズ荒しを防ぐ為、一度本選に出場すると、5年間は本選に出場することができない(ただし、「グランドチャンピオン大会」などの特別企画で特例として5年以内でも出場できることがある)。その5年間の沈黙を経て再び出場する者も多い。
・初期の頃は、司会の児玉の呼びかけとともに、番組の冒頭でギャラリー(観客・応援者)が4人の解答者の誰が優勝するかを各々予想し、自分が支持する解答者の後方にある「応援席」へ移動し着席する様が、番組テーマがBGMで流れる中、映し出されていた。なお、かなりこの移動に要す時間は長くなるためBGMは延々と流れ「♪パネルバヤ〜 パネルパヤ〜 パネルアタック〜 アタッ!25 アタッ!25」のフレーズが印象的であった。なお、優勝者を的中させたギャラリーには当時のスポンサーである「東リ」のカーペット製品のようなものが賞品として贈呈され、またそのことがアシスタントから「優勝した○○さんを応援していただいたみなさんには賞品として……」と番組内でもアナウンスされていた。なお、現在はこの制度は廃止され、番組冒頭時点から各解答者の後方にはギャラリーがすでに着席している。
・番組での25枚パーフェクトを達成した解答者には賞金50万円がもらえ、これまでに11人いる。ちなみに、1998年10月以来パーフェクトは出ていない。
・これまでの旅行連続成功の最長記録は、1987年5月〜7月にかけての8週連続というのがある。逆に旅行連続失敗(失格)の最長記録としては、2003年7月27日〜9月21日と2006年9月24日〜11月19日の9週連続というのがある。ただ、それ以前には8週連続失格や7週連続失格というケースもあった。
・海外旅行は初回からエールフランスで行くパリだったが、1995年から旅行先はアメリカ合衆国、ドイツ、ローマ、オーストリアと変化。
・1975年以来、オープニング映像にエールフランスの旅客機が飛び立つ映像が使われていたが、パリ旅行中止とともに消滅した。2007年4月1日放送分で、旅行先がパリ・ミラノに変更されたことに伴って、久々にエールフランスの旅客機が飛んでいる映像が、オープニングクイズで流された。
・フランス旅行が中止になったのは、1995年にフランス政府がムルロア環礁で核実験を行ったことに対する抗議とされている。
・ 2001年4月、ようやく旅行先にパリが復活。但しエールフランスではなく日本の旅行会社が主催するツアーとの提携である(2004年はANAハローツアー、2005年4月からは近畿日本ツーリスト提供となっている)。なお、現在は違うが、児玉は長らく樫山文枝と近畿日本ツーリストのCMに出演。
その昔、今のように海外旅行が身近ではなかった頃、この番組で流れる「エールフランスで花のパリへ」というイメージはきらびやかだったなあ〜。
アタック25に限らず、海外の都市名とか航空会社の名前をクイズ番組の優勝旅行紹介ビジョンで覚えたり知ったりすることが多かった。
「ガルーダ航空で行くクアラルンプール」とか、「アエロフロート社」の社名とかも…
現在、視聴者が参加できるクイズ番組はこれ一本だけなのが寂しいところ。芸能人が「●万円獲得」とか「●●旅行ゲット」とか言われても、「本当はそんなに嬉しくないんだろーな」「ギャラに比べりゃはした金だよね」とか思ってしまうし、何より問題が簡単すぎてつまらない。
聞いたところによると、「アタック25」の予選は実に厳しいとか…
「なぜ角を取らない!」「残念、モンテスキューとお答えいただきたかった!」「立ってしまわれたっ!」などの、妙に丁寧な児玉清の言い回しが最近はネタスレの元になるなど、愛され続けるキヨシ&アタック25。これからも視聴者参加クイズ番組の雄として頑張ってほしいものだ。
パネルシミュレータでアタック25を楽しめるフリーソフトもあるらしい。
(⇒「パネルシミュレーター」のページ)