なってしまうことがあるなら、それは妖怪「コードねじり」のしわざに違いない。明け方や昼間出かけた隙に家に出てくるいたずら好きの妖怪で、おしゃべりが大好きな、陽気なやつだ。
でも、話し相手の妖怪や妖精が少なくなった日本は彼らにとっては寂しい場所。だから毎日、隙を見て誰かと話したくなり受話器を手に取り、ぐるぐる回して気を紛らわせているのだ。
妹に、「妖怪受話器ずらし」がいる。
…と、水木しげる風にはじめてみたのだが、皆さんのおうちにも「妖怪コードねじり」はいないだろうか。
うちには随分昔から住み着いているようで、通話時間も受話回数もたいしたことがないし、変なクセもないはずなのに、気が付くとものすごくネジネジしまくってダマダマになっている。
一度コード部分のみを買い換えたのだが、やはり既にグルグルネジネジだ。
その原因と対処法が、ITmediaの記事にあった。
電話機の「コードねじねじ現象」が発生する理由(ITmedia Biz.ID)
こうした現象が起こる原因の1つは、持った受話器をもう一方の手に持ち替える際、無意識に反転させていること。実際にやってみるとよく分かるが、例えば右手で受話器をピックアップし、耳に当てるとコードは時計と反対方向に約90度回転する。その後左手に持ち替えて再度耳に当てるとさらに約90度回転することになる。切る時にそのまま左手で電話機本体に戻すと、通話前の状態からコードた約180度ねじれた状態になる。次の通話も右手で受話器を取り、左手に持ち替えて置くとさらに180度ねじれる――。こうしてコードがどんどんねじれていくわけである。
なるほどなるほど。
確かにうちの電話はデスクの右側にあり、右手で取って左手にも誓えて通話している。
ねじれ防止グッズの紹介もあって至れり尽くせりだ。
…でも肝心の「妖怪コードねじり」にお引取りいただく方法が書いていないのが残念だなあ…
妖怪ポストにおすがりするしかないのだろうか。