基本的に、
・イメージ映像ばかりで商品の具体的な情報、それどころか「何のCMなのか」すら最後まで分からないCM(特に車とか)
(最後にアッと言わされる作りの海外CM(まるみえで紹介されるようなもの)は好きだ)
・具体的な情報をすべて「続きはWebで」で誤魔化しているCM
はあまり好きではない。
のだが、例外もある。
生理関係の衛生用品(ナプキンやタンポン、おりものシート)のCMがそれだ。
月経は女性の自然な身体の営みなのだから、恥ずかしく思ったり見えないところに隠す必要などない。それは分かっているのだけど、年々あまりにも具体的であけっぴろげなってしまって、「ちょっとなあ」と思うことがある。
ここ15年くらいの間にこの種の製品には技術的な進歩があった。使用感や素材・性能の革新は、私が小中学生だった時には考えられないほどだ。
だから、他社製品と比較してのアドバンテージや独自性をアピールし、差別化を計りたいのだろう。それは分かる。たまには「ほうほう凄い!」とも思う。
だけど、こんなに具体的に「生理中のしんどさ」や「多いときの悩み」を全年齢に喧伝しなくてもいいのではないだろうか。
これまでTVで流れたものを思い出すままに並べるだけで
「経血量が多いのは2日目」
「怖いのは後ろの伝いモレだった!」
「長時間座っているとヨレが気になる」
「立つ時緊張しちゃう」
「生理の時は白いパンツは怖くて履けない」
「夜はモレが怖いからバスタオルを敷いて寝ていた」
「この夜用なら安心して寝返りが打てます」
「合成素材のカブレ、カユミに悩む人へ」
「もう安心、余裕の42cm」
…正直、男性にそこまで知ってもらわなくてもいいんだ…
辛いからって変わってもらえるわけじゃなし…
そして大多数の男性も「別にそこまで知らなくていい」と思っておられることだろう。
別に恥じ入るようなことでも隠すようなことでもないがやっぱり下半身関係のことなので、あまりアケスケにされるのはなんだかなあと思うわけなんだ。
コトの性質は全然違うけど、団欒時のTVにいきなり佐藤B作が現れて、
「○○○○したあとの独特の臭い、困りますねえ〜!でも、このティッシュなら大丈夫。イヤ〜なカスも残りません」
とか言った挙句に、
渡辺篤史の
「小林製薬の "○○○ー その後に"」
というナレーションで〆るCMが流れたら
男性も「いいよそんなんTVでしなくて…」と感じるのではないだろうかって、いやほんとに架空の例が下品で申し訳ないけども。
TVでビ○ーパンツやら、雑誌で具体的に述べられているような図入りの形成外科のほうの手術のCMとか流れて、あまつさえ小さい子なんかその場にいて「あれなーに?」とか聞かれた日には「トックリセーターでとどめておいてくれ」…と思わないだろうか?
生理用品に話を戻すと、今日びの小学生はもうわかるだろうけど、幼稚園以下の子はまだ見当付かないと思う。
私も幼稚園の頃、母のドレッサーの近くにしまってあったナプキンを、化粧パフだと信じて疑わず、母の留守中に化粧水をしみこませてパタパタやっていたのがバレて叱られた(当然ながら大事な化粧水がドップリと吸われてしまったのだった)のだが、さすがに就学時児童にソレの何たるカを説明するわけにも行かず、「とにかくこれはティッシュでもなければコットンでもない!」という叱責内容にならざるを得なかった。
小学校も中学年以上であれば、「あれなあに?」と言われた時に性教育に移行してもいいが、お茶飲んだりメシ時に「赤ちゃんのおふとんが云々」とナチュラルにおっ始めるのも相当スキルがおりそうな話である。
かといって、CMが流れて、思春期の娘に
「お前も二日目とか夜とか大変なのか?」
などと父親が聞いた日には向こう三ヶ月は口を聞いてもらえないことは必定で、どうにもその場の話題になりようがない、むしろ「編に隠すようなことじゃない」というのがあるから余計に微妙な雰囲気になってしまうCM群だと思う。大人同士ではさほど問題はないだろうが…
実際生理用品を選ぶときは、まあCMのインパクトなども多少はあるが、大抵はパッケージ裏の情報やらサイズやら用途を考え、価格と照らし合わせる人がほとんどだと思う。あの袋のデザインはけっこうよくできていて、過不足なくさまざまな情報を見やすくまとめられているのだ。
この商品に関しては、多少イメージ広告に流れたり、それこそ「続きはWebで!」になってくれたほうがなんとなく助かるような気がするのだが…
生理用品と紙おむつの「ゆるゆるうんちくん」とかは本当にもうちょっと手加減してくれ…実際には、「食事の時間はできるだけ避けて」放映されているらしいが…
理解を深めるなら、「2日目は多い」だの「寝てるとモレる」だのといった枝葉ではなく、月経前や最中の個人差があるしんどさや、実際は揶揄や非難が多くてとりづらい生理休暇への方向のものにして欲しいなあ…
古いCMになるが、生理用品のCMというとやはり、鶴瓶が三日月のかぶりもので「まいど〜お月さんです〜」と出てくるやつがバカバカしい上にも生々しくなくてよかったなあ。
当時は、「史上初!男性が生理用品のCMに!」というので話題になったものだ。「あれキライ」という反応も多かったが、こうしてみると成功例なんだなあ。
その後、桑田とか草ナギ剛がやったけどもあまり印象が残っていない…
あくまでウワサなので嘘か真か知らないが、
以前優香が「エリス」のCMに出演したのは、元々同じ事務所の深田恭子にオファーが来たものの
「生理用品のCMなんて汚れ仕事だからやりたくない。優香ちゃんにでもやらせれば」
と断ったからで、後からそれを聞いた優香は激昂、二人は犬猿の仲になった
…というまことしやかな話があったなあ…
あくまでウワサ話だが、「深田恭子はいかにもそういうこと言いそう」と思わせられるところがこの話のキモなのだろう。
2007年06月12日
手加減して欲しいCM (日記)
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Excerpt: 丁寧・迅速な対応と丁寧な梱包ありがとうございました。機会がありましたら、又よろしくおねがいします。いつも使うものなのでまとめ買い♪他メーカーの物しか置いてないドラグストアもあったりするので助かります!..
Weblog: アルミ製がたくさん
Tracked: 2007-08-23 14:15
山形も昨日は暑い日だったようですね。身体には気をつけてください。
私も今のテレビコマーシャルは不愉快に思っております。売るための手段なのか知れませんが異常すぎます。時間帯の配慮にかけた製品、高齢化社会を愚弄するような説明、子供達の非行やいじめを助長させるような宣伝。特に「レノア」の宣伝は許すことが出来ない。お父さんが加齢臭がすると消臭剤を噴霧する。これは家庭内差別そのものです。一生懸命家族と共に生きてきたお父さんを蚊やハエ、ゴキブリのように扱う宣伝は、教育上、常識を逸脱する犯罪に等しい行為です。私は、このような宣伝を提供している会社のトップの人たちは知っているのか疑問に思っております。
こんにちは。山形、今日はひときわ暑いです。酒田はまだ風があってすごしやすいのですが、実家の山形市は盆地特有の蒸し暑さに襲われていることでしょう。今年も猛暑になりそうですので、叔父様も庭仕事や畑仕事の際には無理しないでくださいね。
>レノア
消臭能力や香りが気に入って使っている人がいる一方、けっこう残る香りがきついらしく、「レノアの臭いの方が家族に不評で使うのをやめた」という声もしばしばあるようです。
赤ちゃんやおねしょ・お漏らしをする年代の子ども、介護対象者のいる家庭には、この手の製品は重宝すると思います。また、ソファや車のシートなど、洗濯できない布類にはファブリーズのようなスプレーも役に立ちます。
でも、これらの神経症的なCMは、服や布製品ではなく、人間自体に「アンタ臭い!」と直接スプレーしているようで不愉快なのです。
レノアのCMでは以前も、「夏でもレノアなら匂わないから安心してエレベーターに乗れる」というのがあったのですが、誰もそこまで…と呆れました。夏に汗をかくのはお互い様ですし…
実際、あの「加齢臭」CMは、小さいお子さんのいる昼間〜夕方に流れるため、
「カレーシューってなに?」
「うちのパパもカレーシューなの?」
と家族に質問する子供が少なからず出てきているそうで、そんな小さな子供にまで「お父さんはクサい」と刷り込むような内容もどうかと思うんですが…
どんだけおまえは命知らずなのかと問いたい。
それなりに気のある子だったとしても、突然あんなことされて引かない男はそうはおらんだろう・・・
アレに踊らされて同じことをする輩が出ないことを願うばかりだ・・・
あー、あの8×4のCMは引きますよね…
脇が匂わなくても、汗ばんでる腕をピタっとされたら気持ち悪そう…
「親密ゾーンでも大丈夫!」というのが8×4の今年の売り文句なようですが、心理学的には「恋人や家族などの特別な関係でない限りそこよりも近づかれたら不快な感情を覚える」のが「ボディゾーン」の定義なんですけどね…
身体用の消臭スプレーのCMでは、「こんなことをしても大丈夫!」と、わきの下を突き出したり、相手(たいていは異性)に密着して匂いをかがせるような仕草が近年よく見られますが、季節柄暑苦しいんじゃ!と言いたくなります…
自分にシューシューするものなのでまあ気の済むまで吹き付ければとは思うんですが、体臭の少ない民族である日本人がそこまで神経質にならなくてもと思います。少ないからこそ…なのかな?