2007年06月25日

「混ぜるとうまい」は真実だが食べ物

asahi.com:ワンマン社長「混ぜれば逆にうまくなる」 ミンチ偽装

 ミート社の元役員らによると、幹部社員らが数年前、田中社長から肉の塊を食べさせられ、「何の肉か分かるか」と尋ねられたという。豚や鶏など様々な肉を混ぜて最後に牛脂を入れ込んだ肉だった。牛肉の味しかせず、素材を言い当てた社員はいなかった。田中社長は満面の笑みで「混ぜてしまえば逆にうまくなる」「発想力だよ、発想力」と言ったという。


ミートホープ社社長のしたことは他にも産地偽装などもあるので批判は当然だが、「肉の種類を混ぜれば美味しくなる」という一点だけをミクロに見ると真実なんだよなあ。

ハンバーグなども、多くの場合あいびき肉を使うのは、コストのためだけでなく、豚を混ぜることによってコクや味の深さを出し、また加熱した時に硬くなりがちな牛にプラスすることによって食感の滑らかさを実現するという効果がある(牛100%のハンバーグもいかにもギュウギュウしてて赤身の旨みがあって好きなんだけど高いし…)。
また、以前TVで見た高級中国料理のスープ(レシピ名失念)は、牛・鶏・羊の三種類のひき肉をふんだんにダシとして用いて、複雑なコクとうまみを出すというものだった。

安価な材料や廃棄する材料を用いて、味や食感の上で申し分ない素材を作り出すという技術力自体は賞賛に値するのだが……

もちろん問題の根本は、それを「本当の牛肉」と偽って、牛肉の相場価格で売りつけたことなのは言うまでもない。

・コンビーフに対するニューコンビーフ
・まぐろツナ缶に対するかつおツナ缶
(…本当は変な表記だがまあ「ツナ缶」=「魚の油漬け・味付け缶」という呼称が一般化しているので許されて)

のように、その素性を明記した上で、下意互換的商品として安価で流通させてくれればむしろ歓迎されたのではないか。というか私なら歓迎するが(ニューコンビーフもかつおツナ缶も大好物だし)。

*正確に言えば、現在は食品表示に関する法改正のため、牛肉100%使用の製品以外は「コンビーフ」を称することができず、「コーンドミート」または「コンミート」という名称を用いなければならなくなった。
そのため、明治屋やノザキといったニューコンビーフの雄も、現在は「ニューコンミート」という商品名に変更している。内容や缶の形状に変わりがあるわけではないが、ニューコンビーフファンとしてはちと寂しい。


で、この件でいもづる式に引き出された加ト吉(って一発変換されて驚いた)にしても、ミートホープ社が賞味期限間際の冷凍コロッケを再流通させていたことにも関与しているのでは、などと報道されているわけだが…

まあそれで特に健康被害が出ていないということで、「冷凍食品技術って凄いかも」と感じた。
材料の安全性が疑わしいのは問題外だが、今回加ト吉の工場長が横流ししていた「廃棄すべきコロッケ」は、期限等の問題ではなく、「端数なので出荷しないことに内規で決まっていたもの」であり、品質には問題がなかったものとのこと。
そういう端数のものとか、規格外品、また期限が迫っているものについては、よく製菓メーカーが出している「こわれせんべい」のような感じで、地元の店に安価に出せないものなのかな…
と、消費者の立場としては考えてしまうのだが。

今回の件について、「子供に食べさせてしまったが大丈夫か」という問い合わせもあったらしいが、別に狂牛病の牛の肉を混ぜたわけじゃなし、食べて3〜4時間経って腹痛やら嘔吐やらがないなら大丈夫なんじゃないの?としか言い様がないんだが…

…と思うのだが、さっき来たニュースによると
「中国で鳥インフルエンザが流行した時期に価格が暴落した中国産カモ肉」も混合されていたらしい。
まあ輸入禁止されていたわけではないし、検査をパスしていたなら違法とは言えないわけだが、中国モノが混じっていたとなるとやっぱり多少なりとも印象は変わってくるなあ…(だからって「1ヶ月前に食べたけど大丈夫かしら?」と火病する気にはならないけど)


<その他>

・混合材料として「豚の心臓」が挙がっていたことに対し「うへぇ」という声が各所で聞かれたのだが…(勿論混合して虚偽流通させることは言語道断だというのは大前提で)
単体として評価する時、「豚ハツ」は美味しいんだけどなあ(勿論素性に問題のない豚の場合だが)。
クセも臭みも脂もなくカロリーも低いし、適度な噛み応えがあって味は淡白。串焼きやフライパンでタレ焼きにしたり、煮込んでも美味しい。

冷凍コロッケといえば、うちの義父と義母に「冷凍コロッケは凍ったまま揚げるものであって、解凍しちゃダメ」ということを分かってもらうにはどうしたらいいかどなたかお知恵をお貸しください…
今まで「冷凍コロッケ、解凍しておいたから〜」と言われ、脱力感に階段を転げ落ちそうになったこと数回。
一度、再冷凍する暇もなかったので、やむなくそのまま揚げた。当然破裂や穴が開き、中に油が入り込むため油っぽいコロッケになってしまったが、他に食材もなかったのでなんとか食べた。それで「冷凍コロッケを解凍するとこんなに悲惨に」ということを分かってくれたならいいのだが…
そもそも、「パッケージの裏に目を通す」という習慣さえ身につけてくれればそれで十二分なんだけどなあ…
冷凍しちゃダメなものを冷凍したり、冷凍食品を冷蔵保存したり、本当にワケのわからんことを定期的にしてくれるのは困るんだなあ。
posted by 大道寺零(管理人) at 12:18 | Comment(5) | TrackBack(0) | 食べ物
この記事へのコメント
一度解凍したものと未解凍のものを半々出して食べ比べてもらってはいかがでしょう?
冷蔵庫あたりに「冷凍モノは解凍するか否かを確認」と貼っておくとか?そのぐらいしかやりようがなさげなキガスル
Posted by しろ at 2007年06月25日 14:01
>>しろさん

まあこういうことをガッチリきつく言えるか言えないかが、何年経っても実家と義理家族の差と言えましょうな。
食品だけでなく、機械類も何もかも取扱説明書を読むということをとにかくしないので厳しいと思います。
また、色々注意書きを書いていくと冷蔵庫全体が耳なし芳一状態になってしまい、結局注意喚起の役に立たないでしょうね…色々書かなければならないことが多すぎて…
Posted by 大道寺零 at 2007年06月25日 16:24
コロッケじゃないんですが・・・
ウチの親からつい先日、冷凍牛丼を「解凍しといたから湯煎してから食え」っつうワケわかんねぇことされますたよ。
冷凍されているからには意味があるんだからと、こんこんと説教したんだけど、「じゃぁ食うな!」と逆ギレされてしまい、結局そのときナニもおかずが無かったんで食わざるを得なかったっつう。
Posted by eng at 2007年06月25日 16:47
ハツは行きつけのやきとん屋でたまに刺身で食べます。
その店は朝挽きの豚しか使わないのでできるわざなのですが。
豚はとにかく足も早く生も危険なので、気を使いすぎるほど気を使って欲しいと思います。
Posted by 鉄郎 at 2007年06月25日 22:16
>>engさん

>冷凍牛丼

私、冷凍牛丼は一度だけ(ベストのやつ)しか食べたことがないのですが、確かアレは凍ったまま湯煎でしたよね。
温めるだけのものだと、解凍してもしなくてもあまり差はなさそうなイメージが確かにあるんですが、アレってやっぱり解凍してしまうと美味しくないのでしょうか?

>>鉄郎さん

>ハツ刺し

豚のハツ刺しが食べられるお店があるんですか!すごいな…ハツに限らず、豚内臓を生で食べられるとは思いませんでした。無菌豚とかなのかな…
最初「なんてチャレンジャーなお店!」と思いましたが、出すくらいですからその辺は万全なのでしょうね。
Posted by 大道寺零 at 2007年06月26日 14:09
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:[基本的に空欄を推奨します。詳細はこちらをご覧ください。]

ホームページアドレス:

(コメント投稿後、表示に反映されるまで時間がかかる場合がございますのでご了承の上、重複投稿にご注意ください。)
コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/45851423

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。