オタクはいるだけで住民の平和と治安を乱す美しくない存在なのだそうだ。
オタクが集まる鷲宮神社 (我ら久喜市民のHP)(文中リンクは反映していませんので元記事をご覧ください)
昨日の祭は本当に素晴らしく、非常に多くの市民や市民以外の人たちの心に残るものだったと確信している。
そんな中、我が久喜市のような、本当に素晴らしく歴史のある鷲宮神社で最近異様な光景が見られると評判になっている。
それは、アニメ『らき☆すた』 (Wikipedia らき☆すた)のファンが、アニメを舞台を訪れるという聖地巡りをしているからである。
私はこのようなアニメを見たことはないが、非常に文章では表わしにくいあるものを感じたのである。きっと多くの皆様もそうではなかろうか。 さらに、鷲宮神社を訪れたアニメファンはこのような絵馬を神社に残していく。(絵馬の画像1, 絵馬の画像2 いずれも外部への画像のリンク)
私にはよく分からないものであるが、きっと鷲宮神社が素晴らしいからこうなったのであろう。
だが、非常に心配なことがある。それは治安の問題である。
実際、事情を知らない近所の方々はカメラと大きなリュックをもったアニメファンたちをどう思うだろうか。
近所の学校では不審な方が最近多くなっているから気を付けようという話がでていると聞いている。
我々は地域社会を守らなくてはならない。美しくて素晴らしい社会を維持するのには皆さんの協力が必要である。
<追記>
上記サイト管理人の他の文章やWebでの言動を調べた結果、かなり問題のある、いわゆる「電波系」であると判断しました。
詳しくは後続エントリーにて書きました。
今になって思えばまともに取り合って時間を浪費したと後悔するばかりですが、以降の文章は特に加筆改稿せずそのまま掲載しておきます。
小説や映画、ドラマなどの舞台・作家やタレントの出身地が、そもそもは観光地でもなんでもなかったけれどもファンが訪れるようになるのはよくあることだ。
そして、その地を訪れたアニメファンが明らかな迷惑行為や治安上問題のある行為を行った事実を具体的に挙げるのならまだしも
(例えば、騒乱・学童への無断撮影や付きまとい、変質者と勘違いされても仕方ないような声かけ、または猥褻行為など)、このブログ執筆者は
「カメラとリュック」
だけで訪問者を「治安維持上問題がある人間」と決め付け、「素晴らしくて美しいわが町」から排除すべきとまで言っているのは、あまりにも論拠が弱すぎるのではないだろうか。
Tシャツやカッターシャツにジーンズ、スニーカーというような軽装だから?
しかし寺社ファンやトレッキングがてらの観光客、私のように寺社の建築や花木を撮影するのを趣味にしているものは大抵動きやすい軽装で訪れることが多い。
しかも「リュック」はなぜいけないのか?そこを論理的に説明できるのだろうか。
リュックはダメで、ショルダーやカメラマンバッグ、ボストンバッグやスーツケースならいいのか(キャリーつきのスーツケースなど、敷石や石畳を傷めるだけだが…また私は同様の理由で、寺社に行く際にはパンプスは履かない。土の部分に穴を開けたりしてよろしくないからだ。)。実際カメラを持ってみると、ハンドバッグやセカンドバッグは一々どこかに置かなければならず使い勝手がよろしくないのである。
結局、マスコミ報道などのイメージで「オタク⇒暗い⇒性犯罪を犯す」というイメージを鵜呑みにして、明確な被害例も調査せずに「なんか見たことないしキモい」と思っているだけではないか。
あとは絵馬だが…
まあ…イタくないとは言わないが、そもそも普通の絵馬の内容だって
「●●高校に受かりますように」だの
「**先輩といつまでも一緒にいたいな♪」だの
「今年は結婚できますように」だの、果ては
「お父さんがwiiを買ってくれますように」
「あと5kg痩せられますように」だの、
大抵やくたいもないものが多い。
あまりにイタかったりヤバいものは神社側が奥の方に寄せたりすることもあるようだが、基本的に何を描いてもいいようになっている。
それは絵馬の代価を払うことを「奉納」と呼ぶことで分かるように、絵馬そのものというよりは、500円なり1000円なりを神社に寄付し、同時に絵馬に自分の好きなことを書く権利を買っているというシステムだからだ。
また、絵馬の起源を遡れば、元々は馬そのものを神社に奉納していたものが木製の馬に簡略化され、さらに馬を描いた額になったことからその名が付いている。
その後、絵柄が馬だけでなく、神社にゆかりの深い絵柄になったり(例えば天神様なら菅原道真・牛・梅や寺子屋の風景・筆など)、願い事をダイレクトに図案化したものになったりと変化してきた。
江戸〜明治時代は、自分の願掛けとマッチした絵の額を職人に描かせて奉納するのが本来の絵馬で、今のように誰でも小銭で絵馬を買って願い事を買うのは近代化以降の習慣である。
となれば、「自分の思いや願いを絵にして奉納する」という行為は、(その文言や絵柄の痛さ加減は置いといて)「絵馬のあり方としてより原義的な姿である」とも言えるのだ。
大体この程度のイタ絵馬は、著名な神社ではあちこちでお目にかかることが出来る。
ざっと思いつくところでもこんな感じ。
<呪い系>
*貴船神社
そもそもは水害を防いだり、雨乞いをしたりと、水に関する神通力を持つ神社として知られていたが、後年「丑の刻参り」のメッカになったこともあり、呪い系のおどろおどろしい文言が後を絶たない。
名指しで呪いの言葉を書く、「殺」「死」という言葉さえ出てくる、しまいにはもう人語だかなんだかわからん電波系の内容までもある。(記号やオリジナル言語など)
*野宮神社
「源氏物語」の怖い人、バリバリ生霊ナンバーワンとして知られる六条御息所が作中で隠遁していたとされる場所にある神社。
架空の人物とはいえ、日本文学を代表する呪いの大御所だけのことはあって、男女関係のもつれによる生々しい呪いの絵馬が多い。ハッキリ言って怖い。見た後すごくヘビーな気分になることうけあい。
例:「●●さんが奥さんと早く離婚しますように」
「××課長が私のものになりますように」
「来年までには****と結婚する(断言)」
「〜はオレの嫁」「〜〜は私の真の伴侶」という宣言の多さは多分鷲宮神社の比ではあるまい…
*晴明神社
最近はフィクション作品の影響でオタ系の絵馬がかなり増えているのだが、やはり呪を飛ばしたり、逆に「●●から私への呪を打ち返す」というような内容が見られる。
それなりに陰陽道や祝詞などに精通した記述や記号・独特の文字などが用いられているのが特徴と言えば特徴。
<歴史・マンガオタ系>
*壬生寺など新撰組ゆかりの史跡・寺社
もう言うまでもなく腐女子パワーがここぞとばかりに炸裂。絵馬や訪問者ノートの、絵といわず文といわずボーイズラブ・キャラ萌えなオーラはハンパじゃない。
しかし、腐女子のみならず、真顔で「自分は●●の生まれ変わり」「遺志を継ぐもの」と書き残すような、突き抜けちゃった男性歴史ファンもいたりする。これはどちらかというと新撰組よりも坂本龍馬ファン系統に多いかも。
*晴明神社
フィクション作品の影響でボーイズラブチックだったりやたらお耽美な晴明やら周辺キャラが描いてあったりする。また京極夏彦ファンの巡礼も多い。
<番外>
*尾崎豊の墓所
京都じゃないけど…
そんでもってお寺なので神社じゃないので絵馬はないけど…
未だに命日以外にも「尾崎のために歌うよ」とシングアソングするファンとかチャネリング中の人がいるという。
ことほどさように、何かにゆかりのある神社の絵馬というのは、祈願の内容とか絵馬に書かれることも自ずから影響されてしまうものなのだ。貴船神社なんか何百年もそんななのだ。神社もそうした参拝者のお賽銭とか絵馬・護符を売ったお金が貴重な収入源で持ちつ持たれつなのだ。
多分「らき☆すた」の影響など10年も続けばいいほうで、一過性なのだから放っておけば巡礼者も減るし絵馬も褪色する。
神社の方でそれが迷惑だと言うのなら、「絵馬にイラストや祈願内容以外は書かないでください」とでも高札を出しておけばいいし、禰宜でも氏子でもない人間が口出ししても始まらない。
訪れた人間がもし迷惑行為や妖しい行為をしていたならば見咎めるなり通報なりすればよろしい。何もしていないのに「オタクだから」「複数だから」というだけで犯罪者扱いはよろしくないことだ。
「民家や通行人を許可なく撮影している」
「夜に大声で『もってけ!セーラーふく』を歌っていてうるさい」
などのことがあれば遠慮なく通報すればいい。それだけのことだ。
悪意がなく、万人に開かれている神社に常識的な時間に訪れて参拝をしたり、風景の写真を撮りたいだけの人間を「お前らは来るな」と拒絶し、なおかつもれなく犯罪者として扱うのであれば、文中にはそれなりの客観的に納得できる根拠が必要だと思う。
通報履歴や実際の害を明らかにして論を展開し、
「こういうことはやめてほしい」「こういう行為を住民は脅威・不快に受け取っている」と示すことで、今後同神社への訪問を考えている者たちも、よりマナーに気をつけて行動することだろう。
それにしても対象のエントリー、長くもない文面の中に何回「素晴らしい」って言葉を繰り返してるんだろう。ボキャブラリー少ないんだねえ。
す・・・すみません、私、趣味が悪いと知りつつ人の書いた絵馬を読むのがけっこうスキなんです・・・。
今年の正月みた「内申点がよくなりますように」はツボに入りました。
たのんでどうこう〜じゃなくアンタの常日頃だろうよ・・・。
別に、「なんか急にオタクが増えてキモイ」っていうのなら何の問題もないんですよね。ただの主観ですし。ただそれを何段も飛ばして
「不審者」「この正しく素晴らしい久喜市には来るな(というか鷺宮神社は鷺宮町にあるそうなのですが)」とまでソーシャルな問題にしているところに論理の大きな瑕疵があると思います。
私は「らき☆すた」の意図は大体分かりますが面白さは正直よく分かりません。しかし、自分が「ワケわかんない、なんかキモい、オタ臭い」と思い、「そのファンもキモい」⇒「絶対何か性犯罪とか犯す」と決め付けるのがおかしいですね。
じゃあもし同じ神社が、例えば宮崎駿やジブリみたいな世間的にライトで健全方向の認知がある製作サイドで作られた、PTAお墨付きみたいな作品に登場し、自分も感動したのならこういう決め付け方はしないと思うんですよね。あるいは映画やドラマとか。
結局、主観だけで文章を書いちゃってるのが最大の問題かと…
>>私、趣味が悪いと知りつつ人の書いた絵馬を読むのがけっこうスキなんです・・・。
いやそれはけっこう基本ですよ。
私も京都オフで晴明神社に行った時にはすごいのばっかりありましたもの。
ただ病気系とかあまりの貧乏系を見ちゃったときにはなんともいたたまれない気持ちになってしまいます。「お父さんのガンが治りますように」とか…orz…
自分で撮影・UPするのはけっこう抵抗がありますよね。実際ウォッチしている方がいらっしゃるのでこちらにURLをご紹介しておきまする。
http://ameblo.jp/naiema/
全然知りませんでしたw
その人、オタクに酷い目に合わされたことでもあるんですかね?もしくは根本的に差別主義者なのか??むしろただの壮大な釣り?
大体、そんな感じの人ならその辺にいっぱいいるだろうに。偏見強めて自分達の意にそぐわぬ人を排除しようという感じが見えてうざいですな。
というより、地域住民を煽らないで欲しいかも?その方がより迷惑ですね。
↑の記事は「我ら久喜市民のHP」の内容についてです。我らという名称もどうかと・・・
http://zerodama.seesaa.net/article/48957184.html
後続の記事(↑)で色々書いてみたけど、なんか地元でそこそこ有名な電波だったみたい…
まともに反応して損したというかもうちょっと他の文も読むべきだったと反省。
こういう文章って、年食った人書きそうだから誤解してしまったみたいです。
>偏見強めて自分達の意にそぐわぬ人を排除しようという感じ
モロにそういう意図(市町村合併に関して)みたいですね。
だいたい同じことを考えてました。
余談。
>「今年は結婚できますように」だの、
あ、コレは別の意味で凄く心が痛いです。図星だから。
しかも
「女にモテるように。」
「彼女ができますように。」
「そろそろ結婚したいな。」
「今年こそ結婚できますように。」
「贅沢は言いません。嫁さん下さい。」
こんな感じで、年々スペックが下がり続けているという。orz
コメントありがとうございます。
「やくたいもない」という表現で傷つけてしまっていたらすみません…
以前神社で、女性と思しき人の
「何があろうと、今年中(**歳のうち)に絶対絶対絶対結婚します!」
と尋常でない気合いの絵馬を見て、「今年中に結婚できないとワシゃ死ぬんじゃ」と言わんばかりのあまりのオーラに、「一体何が…」と引いてしまったというか心配になってしまうほどだった体験を思い出して書いたのでした;お気を悪くされたらごめんなさい。
要するに一般的にわりと何でもありだよね?ということを言いたかったのです。
最後に僭越ながら私からもとおりすがりさんのお幸せを祈願させていただきます。
(-∧-)
みる方向はたくさんありますが、アナタのいうことがもっともだと自分は思いました。正直、この文章をTV局に見せたら後の祭りですねw
ちなみに自分は、らき厨ですorz
コメントありがとうございます。
マスコミは「過半数の人間の見たいであろうものを見せ」「見下げたいであろうものを叩く」商売と言えるのではないでしょうか。勝ち組負け組の強迫観念に支配される世の中で、誰もが「自分はアレよりはマシ」と思いたいという願望を持ち、「人権問題や建前(例えば国籍や出自・性別で人間を差別してはいけない)、支援団体に気を使わず思い切りサンドバッグに出来る便利な仮想カースト」が、恐らくはかなりイメージの装飾された「オタク」ではないかな…と漠然と考えています。
>いかにもオタを示唆させるような姿で巡礼した方々の両方とのどっちもどっちのようにも主多自分は異常なのかなと思います
いえ、少なくとも私は同感です。一部の悪目立ちや空気の読めない行動が全体への批判につながることは非常によくあることであり、問題のある行動・浮きすぎた言動をして、誇大された表現であってもバッシングを招いてしまった人たちは猛省すべきでしょう。それはあながち「らき☆すた」だけの問題でなく、以前同様に「巡礼」を行い、その場にふさわしくない行動をとってしまった一部の「先人」にも繋がる責任かもしれませんね。
普段から叩きたくてたまらないところに手がかりを作れば、「ほらやっぱり、何かやると思ってた!」と格好の叩き材料を与えてしまうことになるし、今回においても皆無とはいえないと思います。