できれば久々の記事はこのカテゴリでなく書きたかったのですが、8月より不妊治療に再度チャレンジし、「永ニとふたばの同輩たちをお腹に迎えに行って」みたのですが、結果は玉砕に終わってしまいました。
先月下旬よりの記事を書かなかったのは、胚移植後安静生活を徹底し、PCにもほとんど触っていなかったためです。PHSからの更新もできたのですが、単に「体調不良」と書くのもどんなもんかと迷っているうちに結局はこういう結果になってしまった次第です。
現在は私の体調自体には大過なく、家事にも復帰し普通に生活しております。
(以下経過などを簡単にまとめますが、興味のない方や「もらいヘコみ」したくない方は飛ばしていただいて結構です)
治療を再開したのは8月の周期からです。
通常、不妊治療のリトライは、体への負担の強いものでも「2、3周期後には可能」なのですが、何しろ私は前回帝王切開手術を行っていますから、「次の妊娠(治療開始)まで1年間は間隔を開ける事」ときつくお達しがあったためです。
もっとも再びクリニックの門をくぐるまでは、「また1から…」という尋常ではない気持ちの重さがあったのですが。
病院には前回採卵・受精に成功した受精卵が3個凍結保存してあり、これを何個戻すか、どういう状態で戻すかということもまた悩みまくりましたが、エンブリオロジストの方とも相談し、結局2個を解凍してお腹に戻すことに決めました。
解凍といっても、戻してみるまで卵がヘタっていないか、再び卵割活動を始めてくれるかはわかりません。
幸運なことに、2つとも無事に融解していただき、卵割もちゃんと1段階進んだと聞いてホッとしました。
胚移植を行い、その夜から居間に布団を敷いて安静生活に入りました。移植後は普通の生活をして差し支えないのですが、前回の経過が経過だったため、家人がみなそうするように勧め、また通院も相方の車に載せてもらう形にしていました。
移植後しばらくしてから出血があり、最初量が多く感じられたため、「生理が来てしまった」と落ち込んだのですが、その日病院に来るように言われて検査をすると、なんと妊娠反応は+でした。
しかし出血は勿論予断の出来ない状況。とはいえ他にどうすることもできない時期なので、止血剤を飲みひたすら安静。その一方で、卵を無事に育てるために黄体ホルモンの注射を毎日続けるということになりました。
今回は卵巣刺激の注射の本数も前回より多く必要だったため、ほとんど1ヶ月以上注射を打ち続ける日々でした。この手のホルモン注射はお尻にするので、もう左も右も堅くなってしまって横向きに寝るのも少し辛い状況でした。
それよりも、片道40分かかる道を毎日通院してくれた相方には本当に感謝を尽くせない思いです。
しばらくして、出血は収まってきたのですが、本来であれば「2日で2倍」に増えるはずの妊娠ホルモンの値の増え方が鈍すぎると言われ、6週目の段階で超音波検診をしたところ、そろそろ見えなければいけない「胎嚢(赤ちゃんの入る袋)」が確認できないことが判明しました。
主治医はすぐには絶望視せず、1週様子を見るということで何もネガティブなことは言いませんでした。
結局次の週も胎嚢は見えず、ホルモンの値もむしろ微減しており、「一度は確かに着床したのだけれどその後が育たず残念です。ごく初期の流産です。」
と宣告されました(今週の火曜です)。
本当にイヤなことですが、不妊治療も長くなってくると、やたらと流産やネガティブな状態についてばかり詳しくなってくるものです。
6週の段階で、「きっとそういうことなのだろう」とある程度覚悟は出来ていたので涙は出ませんでしたが、ひと夏相方と共に頑張り、家族も最大の協力をしてくれていただけにやはりヘコみました。
あまり医学的に正式とは見られない用語ですが、よく専門サイトなどでは「化学的流産」と呼ばれる種類の状況です。
・高温期が続き月経が遅れた段階で気付き、市販検査薬や病院でのホルモン検査などで陽性の結果となる。
・しかしその後、胎嚢が確認できない
・妊娠ホルモンの値が理論通りに増えない(むしろ減る)
・その後自然に生理(重め)が来る
というのが典型的な流れです。
・一度は受精卵が着床したが、その後流れたか育たずに妊娠終了する
・原因は卵側の生命力や染色体異常などによるもので、医学の力ではどうにもできない自然淘汰である
らしいです。
というか、これに気付くのは、私のようにモニタリングしながら不妊治療をしている人、または、妊娠を望んでおり基礎体温チェックなどをしている人、生理周期が規則正しい人ぐらいのもので、特に妊娠を意識していない人や生理周期がやや不順な人は、「今回ちょっと遅れたけど生理が来たから無問題」と気付かずにスルーしてしまうそうで、実はけっこうな数の避妊していない女性が体験していることだと言われています。
この妊娠(+初期流産)が判明するようになったのは、市販の妊娠検査薬の性能が飛躍的に上がり、微量のホルモンでもプラス検出できるようになった(同様に病院でも、血液検査でより微量でも検出できるよう試薬が発達した)ために自覚件数が増えて便宜上の名前で呼ばれるようになったのだそうです。私たちの母の世代の医療技術では検出できず、そうとは知らずに体験していた人がほとんどだとか。
また、「卵の染色体異常」と言うといかにも特殊でお気の毒なイメージですが、特に不妊や不育傾向のない通常の人でも、受精卵の半分以上は染色体に問題があり、それは着床しなかったり、気付かないうちに化学的流産という結果で終わっているものだそうです。(それは不妊治療においても同じ結果となるのです)
通常は子宮内の残留物を取り除く処置も必要なく、自然に内膜が剥がれて月経となり、それが終わった後にホルモン検査で妊娠ホルモンが検出されなければ問題なく、状況としては「普通の生理と同じように考えて構わない」とのこと。
(「『流産』としてはカウントしない」とする医師がほとんどらしい)
「胎嚢が見えない」という状況からは、この化学的流産のほかに「子宮外妊娠」の可能性も示唆されるのですが、この場合はホルモン増加の具合は正常のはずなので、私の場合は該当しないようです(というか可能性の話自体なかった)。もし子宮外妊娠だと、最悪の場合卵巣や卵管を除去したり、処置が遅れると卵管が破裂して大量出血生命に関わることもあるらしいので、それよりはまだ良かったと考えることもできるのですが…
「不妊治療」は「治療」とは呼べないのではないかと思うことがしばしばあります。
通常、「治療」という行為は、医師の指示に従って処置を受けたり薬を飲んだりしていれば、何らかの状態が「改善」され、「治療前よりは良い結果」が残るものです。
例えば痛みが取れたり、病巣が除去されたり、根治できないまでも多少は過ごしやすい状況になったり。
不妊治療のフェイズは、結局「無事に出産」までこぎつけなければ結果は「0」。次は「まるっきりリセット」されて1から出直し。これが非常に精神的にこたえるところですね…
結局私たちのひと夏は何の結果も残せずに終わってしまいました。
(形になってくれたのは梅干しだけでした…)
今回、2つの卵さんたちに名前は付けないことにしました。
性別も分かりませんし、また母子手帳をもらえる段階まで行けていたなら別なのですが…
永ニとふたばの大事な兄弟なので少し迷いました。
しかし、今後も(私の心が折れるまで、いつまで続くか、また年齢的に続けられるかは分かりませんが)続く治療の中で、何度受精卵に出会えるか、その度に卵に名前を付けていたら、名前ばかりが増えてしまって余計辛いですし、自分が良いと思っている名前のストックがなくなってしまいかねません。
とりあえず今回は「3号さん」「4号さん」とでも呼ぶことにしました。

これは、胚移植前にエンブリオロジストさんからいただいた、3号さん・4号さんの顕微鏡写真(元気に分割進行中)です。
できれば一枚でも超音波写真で会いたかったけれど、これが私たちに残された今回の子供たちの唯一の形見なのです。
まあこうした形見が残るのも高度不妊治療をしていればこそ、ではあるのですが、それを慰めとする心境に到達すのはなかなか難しく思われます。
正直時間的な限界も年々迫り、「一生子供と生きて会えない運命にあるのでは」と思ったりもします。何より、この年になって親に心配ばかりかけている自分が情けなくもあり。
なんというかこう、こういう話を書くのはいかにも「慰めてください」って感じで我ながらヤらしいなあと思うのですが。
まあこれがPCに向かわなかった間に起こったことなのでした。
もらいヘコミしてしまった方がいらっしゃいましたら誠に申し訳ありません。
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治療の方法や期間・状況に関わらず、この問題を抱える人は時に大変なストレスや過剰にナイーブな精神状況に追い込まれることがままあります。そうした悩みを持つ人間を相手にしようとする企業が、このコメントのような不躾な宣伝活動を平気な顔で行うこと自体、「この商品を扱う業者として適性に欠けるのでは?」と非常に疑わしく感じます。
業者として悪質とまではいえないかもしれませんが、このスパムコメントは非常に悪質で、私だけでなく、何らかのキーワード検索などで記事を目にした方の気分を大いに害するものです。
こうしたマルチポストを、他のブログでも沢山行ったのでしょうから、それだけネガティブな評判、不快な印象がクチコミで伝わっていったということです。この業者がそれを理解できているかどうかは謎ですが。
というか、「製品価格にはキックバックマージンが上乗せされている」とあちこちに可視コメントとして書き残していくこと自体、価格設定が適性でないことを喧伝しているようなものですが。
高度不妊治療は費用が多額に達することが多いため、「弱気になっている上金銭感覚が麻痺しており、高い商品や情報商材でも売れる」と思われているのでしょうか。
これからも不妊に関わらず、なかなか目に見えて結果の出ない身体上のトラブルで悩む人間をカモろうとする業者は増えていくのでしょうね。
しばらくブログを更新されていなかったので心配しておりました。
人生経験のまだまだ浅い未熟者の私に言えることはただ一言、
「ブログに帰ってきてくれてうれしいです」
※マルチ宣伝の件、こういう人達は、うわべで何を言おうと、悩みを抱える人々の心情を何も考えていないのだということがよくわかりました。悲しいですね。
お姿が見えなかったので心配していたのですが、そういった事情だったのですね。
大道寺さんの生命の方には別状ないとの事で、その点は安心しました。
何の力にもなれないのが歯痒いです。
マルチ宣伝書き込み、ひどいですね。
これがたとえちゃんとした会社だったとしても、無神経にすぎます。
うまくいえないけれど、あなたが、こうしてプログで、ご自分の体験談をかかれることは、とても大事なことだと思いました。
ありがとうございます。気にかけていただいて本当に恐縮です。
いつもはマルチポストは即削除で、取り合う価値もないとわかってはいる(というかどうせ再訪することも稀で、投稿後のレスなど読むはずもないですし)のですが、「他の人に、ここにだけは引っかかってほしくないなあ」という思いが強くてつい反応してしまいました。不妊に限らず、一筋縄では解決できない心身の悩みを商売にするのであれば、うわべだけでもそれなりの共感的な姿勢が必要だと思うのですが、うわべも取り繕えない質の業者が出てくるほど「おいしいビジネス」になりつつあるのだろうなと実感しました。
>>カゼさん
ご心配をおかけしました。PCをほとんど触っていない中でも、カゼさんの日記とネタはチェックしてて、笑ったり萌え死にそうになりつつ、「大変よいもの」を補給させていただいてました。特に隼人とか隼人とか。
>マルチ
その業者からリンクのあった「瞬間妊娠法を授けます(30万円)」というサイトはとても分かりやすい胡散臭さで、ある意味見る価値があるかもしれないと思いましたw
>>okapiさん
okapiさんもお忙しく、また大変な中でのねぎらいのお言葉、ありがとうございます。気がつけば私たちの付き合いも長くなりましたねえ。そして自分のことや家族のことなど、お互い色々と変化がありましたね…としみじみ思います。
>体験談
普段治療の経過などは「興味ない人も多いし引かれるだろうし、クリニックの人とかが見たら一発で私とバレそうだなあ」ということで書いておらず、時折結果を書くだけなので最終的にヘコむ(&リアクションに困る)話ばかりになってしまうんですよね;
この件もどう書いたものか、あるいは書かないほうがよいのか、キーボードを叩きながら考え込んだりもしたのでしたが、単に「体調が悪く」「通院治療」とするのも余計に心配させてしまうような気がしてそのままの状況を書きました。
とはいえ私にとっては、「書く」という行動が自分の中で「今回起こったこととの折合いをつける」上で意味のあることのようにも思われるのでした。
またお会いしたいですね。