1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 16:30:48.16 ID:VgConh1H0
http://www.k-seiyu.com/
勝田声優学院公式HPのQ&Aの回答がピリピリしすぎてて怖い件。
正論もあるが、何怒ってるんだと言いたいwww
以下抜粋
Q7 高卒だけでも声優になれますか?
勿論です。しかし、高校在学中あまり勉強せず、漢字もロクに読めないような、
国語能力の無い人にはムリな仕事です。
Q11 養成所を出たら必ず声優になれるという保証はないのですか?
そんなものはありません。実力の世界です。
能力のあるものは勝ち、劣っているものは去っていくのです。つまり優勝劣敗の世界です。
保証が欲しかったら公務員におなりなさい。
Q14 努力して頑張るつもりですが、才能がなければ声優にはなれませんか?
当然です。才能のある人が訓練を受け、磨かれて、光を放ってきてやがてプロになっていくのです。
いくら努力しようと頑張ってみても、才能の無い人はなかなか光を放ってこないものです。
Q7 鼻が悪くていつも鼻づまりのような声になってしまうのです。声優はムリですか?
青少年に意外に多い病気に、蓄膿症、急性鼻炎、鼻中隔湾曲症など、鼻に関するものがあります。
鼻の悪い人の声はすぐわかります。まず治療してスッキリすることです。声もスッキリしてきます。
学校の成績も上がり、声優なんてバカバカしくなるかもしれませんよ。
あまりにきつい応答に、最初スレ内では
「こわー」「回答者は何か嫌なことでもあったのかよ」
という反応が目立ったが、私は「勝田声優学院」の名前を目にした瞬間に納得し、また勝田さんの指導方針が昔から少しも変わっていないということに何だか安堵してしまった。
「勝田声優学院」の主催者は、超ベテラン声優の勝田久さん。
何しろテレビ放送開始以前からラジオドラマ等で大活躍していたキャリアの持ち主なので、1980年頃のアニメブーム時期には既に大御所。博士役や悪の大幹部役など、貫禄のある役を演じることが多かった。
代表的な役は「鉄腕アトム」のお茶の水博士で、モノクロから数年前に放映された平成版までずっとこの役を演じている。
1980年代前半、私が講読していたアニメ雑誌(うろ覚えだが多分「ジ・アニメ」かな…)に勝田さんがコラムの連載をしていた。内容は、声優に憧れる学生や若者に対し、
「声優になるにはこういうルートがある」
「実力と運がなければ一人前になれない厳しい社会で、脱落者の方が多い。食っていける者のほうが少ない世界。」
「声優である前に俳優であることを理解せよ。スタジオで声だけ出していればいいというものではなく、人前に出て体を動かしたり、歌やダンスの修練も重要」
「声だけで勝負する仕事だからこそ、深い教養と徹底した正しい発音が大事。地方出身者は訛りを取り除くまでの厳しいハンディがあるのは事実なので覚悟してほしい。」
「字の読めない奴、本を読まないものは声優の道など考えるな」
という厳しい苦言を、実際の声優界のエピソードを交えながら呈するものだった。
当時は第一次アニメブームが最高潮で、アニメ雑誌が何誌も刊行されて、作品のストーリーだけでなく、声優や作画スタッフに関する情報の供給量が急増していた。一部の声優がアイドル的な人気を博し、キャラクターではなく声優のレコードや本・顔出し写真が商品価値を持ち始めた最初の時期だろう。声優をメインパーソナリティに据えたラジオ番組も急増した。
その中で、声優を志す学生や若者も増えた。
当時、声優になるためのメインルートは、俳協や青二プロなどの大手プロダクションの持つ養成所試験に合格することだった。
現在のように「声優科」を持つアニメーター系専門学院はほとんどなかった(東京アニメーター学院はまだ設立されておらず、代々木アニメーション学院ができたてだった程度)ので、それはとても狭き門だった。
ブームの悪影響で、俳優養成所や声優という仕事の何たるかを知らず、
「●●さんと一緒のスタジオや事務所にいれたらステキ」
「私は不器量で人前に出るのもイヤだけど、声だけの仕事で顔出しがないなら声優になれるかも」
というような心得違いの志望者が急増して、各養成所も扱いに困っていたのだろう。
勝田さんは後進の育成にとても熱心な方で、俳協の養成所の講師や、後に自分の主催する話法研究所内に声優部門を設けて指導にあたっていた。
その毎日の指導の中で、志望者の不心得に困ったり呆れたりすることが多くあり、「多くの人に心得ておいてほしい」ことが連載の中に盛り込まれていたのだった。
実名を出したり出さなかったりの現場のエピソードや、厳しい中にも「そこまで分かって、それでもやりたいと肝を据えてくる志望者には、こちらも全力でビシビシ指導する」という情熱が伝わってくる文章が面白くて、毎号欠かさずに読んでいた。
その当時の主張と、学院サイトのQ&Aの内容や語り口に全く変化がなく、1987年に「勝田声優学院」の形になってからも、決して「とにかく生徒を多く集めて金儲け主義」に走ったりはしていないこと、昔とポリシーの変わらない勝田養成所であることにホッとした気分になった。
確かに「声優への道を思いとどまらせようとしている」ようにしか読めないような内容が多いものの、多くの専門学校のように、「学生数と入学金・授業料を集めるだけ集めて、肝心のカリキュラムはスカスカ」という路線には決して走らず、利益を度外視して「それでも志す人だけいらっしゃい」という姿勢は、養成期間としてこの上なく良心的なものだと思う。
Q&Aの中でも、何度も「国語の学力」「教養」「字が読めなければ話にならない」という内容が繰り返されている。
このことも連載でよく取り上げられていた。
特に印象にのこっているエピソードがある。
アフレコの際、とある若手俳優(うろ覚えだが、多分「ボルテスV」に峰一平役で出演していた曽我部和行さんだったと思う)のセリフに
「泣いて馬謖を斬る」
というフレーズがあり、この「馬謖」が読めずに立ち往生してしまった(だったか読み方を間違えてNGになったか)という話。
アフレコにNGは付き物だが、一人の声優の漢字の読み間違いが全体の芝居・録音を止めてしまうことになるのだから、それだけ「字を正しく読む」ことは重要、「バカでは声優は勤まらない」と示すための話で、妙に印象に残っている。
そんな厳しい勝田声優学院の卒業生は、wikipediaの項目に詳しい。特に初期のメンバーがなかなか凄い。
横山智佐もかなりしごかれたらしい。
まぁ某映画のように、話題作りのためにシリーズ作の声優をお笑い芸人に入れ替えるなんてのは論外だけど。
今ベテランと呼ばれている声優の方々は少なからず舞台の経験を踏んでたわけで、それが現在の安定した地位を築いていると思うのですよ。
今の若手は声優「だけ」の人があまりにも多すぎる。
どーしよーもないアニメが多い中、声優の数も必要なんだろうけど、ベテランと対等に渡り合えてるのってごくほんの一握りなんだよね。
しかし先週のテレ朝の声優顔晒し特番はヒドかったねぇ・・・
ベテラン・大御所の方々の現在を見ると、「最近TVやOVAで見かけないなあ?」と思っていても、音響監督や舞台演出、または劇団を主宰するなどして息の長い活躍をしている方が数多く、それというのもやはり「声アテだけ」ではなく、舞台芸術のさまざまな修練をした基礎があればこそ、なのだと思います。
現在はアニメの本数もそこそこ多い(地方に住んでるとなかなか感じませんけど)上に、ゲーム等の仕事もあるので、声優仕事の受け皿は増えているのかとは思いますが、それ以上に養成能力のない専門学校(舞台芸術やアナウンス系ならまだしも、CG・デザイン系の専門学校で客寄せのために、機材もノウハウもないのに「声優科」を置いたり)が増えているのがまた問題かなあと。こういうところだと、声優になるどころか、「養成所に滑り込むこともできない」というレベルの話らしいですけど…
>声優以外のキャスト起用
私も、相当安易なものでなく、演じる側にもそれ相応の覚悟と準備があれば、意外な人が上手かったり、いい化学反応を起こすこともあるのでアリだと思います(ちと古い話ですが、「ストリートファイター」の芳賀賢二の好演は意外でした)。
お笑いでも、センスや声のいい人いますしね(「キングゲイナー」に出ていたかわのをとやも元お笑いでした)。
ただ、話題づくりだけのためにアイドル使ったり、声の仕事を完全になめてる人間や、瞬間風速で売れているからとユニット単位でムリヤリお笑いを使ったりするのはゲンナリ(特に洋画や洋モノアニメの吹き替え版とか…)です。
今やジブリは完全に「非声優主義」に徹してしまいましたが、私は「ラピュタ」辺りの、「実力のある声優に混じって俳優がいい味出す(寺田農とか)」という構図の方が好きでした。
ジブリの鈴木Pに至っては、「草薙素子役を山口智子に」とか言い出したこともあるし…
>先週のテレ朝の声優顔晒し特番
私は深夜版のプレビュー的な内容の放送を見て、80年代にさんざんパンダ的に顔出しさせられた方々(特にルパン一家とか)が多そうで新味が乏しそうだったのと、なんか悲惨な内容になりそうな空気がプンプン漂っていたので見ませんでした。…見なくて助かったみたいですね…;
>テレ朝の声優顔出し特番
http://www.kajisoku.com/archives/eid1718.html
http://twintailangel.jp/?p=148
大体状況把握しました。なんだかなあ。
プレビューのほうがよっぽどマシだった(郷里大輔さんの家とかに行ってた)ような気が。
高山みなみって、今更顔出しを拒否する理由(しかもキャスト名すら出てない)もなさそうなんだけど、大人の事情なんでしょうかね。