2007年10月03日

アニメ「精霊の守り人」アニメ

先週全26話終了。いや〜久々にいい作品だった。
今年上半期のアニメの中ではダントツ1位に評価したい良作(あとは「電脳コイル」の終盤次第だけど…放映時期がややハンパなので何期に入れていいかわからん…)。
土曜の朝、「精霊の守り人」⇒「MASTERキートン」の連続視聴は久々に充実した時間を楽しめた。

早速11月からBS-2で再放送があるので、見てなかった方、見逃した話のある方は是非。
(11/6より、毎週火曜日午前0時(月曜深夜)〜、2話ずつ再放送)
遠からずNHK地上波にも降りてくるはずなので、ちょっと気にかけていて欲しい。

作品公式(BGM出ます。ONにしているとBGMの雰囲気が大体わかります。)
NHKアニメワールド内番組公式
原作は児童文学の人気シリーズで、けっこう改変部分も多いので原作ファンの反応はどうだったのか分からないが、物語自体はシンプルで楽しめた。

水妖の卵を体に宿してしまい、宮中を追われる皇太子・チャグム少年と、彼を亡き者にしようとする帝の追っ手からチャグムを守って旅を続ける女用心棒・バルサの物語。
ただ運命に翻弄されるいたいけな子供だったチャグムが、旅の経験と人との交わりを通じて、凛々しく成長していく様子が丁寧に描かれている。
チャグムの声を演じた安達直人くんは現在中二の男の子で、最初はおぼつかない演技に聞こえて不安を覚えたが、チャグムの精神的な成長と実際の年齢の声がマッチしていき、「ヘタに女性声優を使っていたらこの成功はなかった!」と思わせるほど最高だった。

世界観や国・民族名の説明があまりなされず、物語を追うにつれて理解できるような仕組みになっているので、最初数話はやや戸惑った(実際の国や民族の違いに加え、ナユグ・サグの別など)。また、独特のニュアンスの固有名詞も序盤は聞き取れないものが少しあったか。しかし見続けていれば問題ないレベル。
「単発のエピソードかな?」と思っていた話が実は重要な伏線だったり(「タンダに花酒を」の回とか)して、シナリオ作成に十分な時間と「神山合宿」を行っただけのことはあり、よく練れていて感心させられる。
久々に「どのキャラクターもいとおしい」と思わせてくれる作品に出会えた。特にいいのがバルサの養父・ジグロと幼馴染のタンダ(辻谷耕史の声ってこんなにエロ甘だったっけ?ステキです。)。

キャスト・作画(キャラもさることながら美術が最高)・アクションシーンをはじめとする動画もレベルが高いが、何をおいても音楽を押したい。
基本的に「川井憲次節」を外れてはいないが、神秘性と土俗性に溢れていて作品世界にマッチしており、特に劇中に流れる「ナージの歌」が最高。
この曲は、BGMとして何回も登場するのだが、終盤になって子供の素朴な歌声つきのバージョンが出てきて、これが実にいい。「先住民族発祥の田植え歌」という設定なのだが、実は物語の核心に深く関わっている存在で、特に25話、クライマックスの場面で流れるシーンは鳥肌モノだ。

25話「宴」後半(YouTube)
↑動画の後半からボーカルバージョンが流れます。
(注意!:マジでクライマックスのネタバレしまくりなので、これから見る予定の方は十分注意してください!)

精霊の守り人 音楽篇2(3/3)(ニコニコ動画)
こちらは音楽のみ。
16:40からショートバージョンの「ナージの歌」。
同動画中の「至巧の槍」もいい曲です。

他の楽曲も素晴らしく、個人的評価では文句なしに上半期アニメの劇伴音楽ナンバー1かと。
こんなにいい曲が多いのに、OPが(こう言っちゃなんだが)ちょっと「今更感」漂うラルクだったのは残念かな〜。別に悪い曲じゃないんだけども。

アニメ好きな世代は勿論、普段アニメを見ないやや年配の人、子育て(特に男の子)終了した親御さんにも見てもらいたい作品。けっこうチャグムの姿にグッと来るんではないかな〜。

この作品が終わり、10月開始の番組にあまり食指が動かない(というか見たい番組は例によって山形では放送がない…)ので、下半期はかなり寂しいことになりそう…orz…
posted by 大道寺零(管理人) at 16:41 | Comment(5) | TrackBack(0) | アニメ
この記事へのコメント
HPのBGMを聴くだけでもわくわくしてきます。
再放送があったらぜひ見てみますね。
Posted by ぺんぎん at 2007年10月04日 07:47
制作側サイト
http://www.pa-works.jp/runner/index.html
神山さんのインタビューがかっこいいとはてなで評判。
Posted by なぽりん at 2007年10月04日 10:11
>>ぺんぎんさん

ワクワクに一役買えて嬉しい限りです。機会がありましたら是非ご覧ください♪
公式サイトで基本的な人名や用語さえ抑えておけば序盤も入り込みやすいと思います。

>>なぽりんさん

いいロングインタビューをありがとうございます!
この前、NHKのドキュメンタリーでも神山監督を取材していたんですが、変に煽るような言葉や難しい言い回しでなく、平易な言葉で自分の哲学や理念を語る人だな〜と思っていました。
作品一つ一つに没入して全力投球するだけでなく、「プロジェクトや製作団体をいかに運営するか」という現実的な視点に立って行動しているというのがよくわかるインタビューだと思います。悪い意味での巨匠主義に陥っていないというか。
「消化試合でノーヒットノーラン」っていうのがなんともカッコよろしいですね。
Posted by 大道寺零 at 2007年10月04日 17:13
年1作ずつ作ってくれないものか……
闇の守り人やってほしいです。


大人向けなアニメといえば、

怪〜Ayakashi〜の3作目『化猫』ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=ckVPSeKRSyM

これがあまりに人気が出たため、
主人公の薬売り単独のシリーズ『モノノ怪』

http://www.mononoke-anime.com/

が今期放映されました。
opをチャーリー・コーセイさんが歌っています。
精霊の次に個人的にはオススメですよ。
Posted by 1031 at 2007年10月05日 08:29
>>1031さん

「精霊の守り人」製作のための合宿の模様をドキュメンタリーで見ましたが、アレを毎年やってたら神山さん倒れそうかも…w
一年おきぐらいのペースでいいので続きを見たいような、でもここで綺麗にラストを迎えて終わりにしておいたほうが幸せのような、ちょっとどっちともいえない気分かも。

>怪〜Ayakashi〜の3作目『化猫』

URLありがとうございます。独特の絵柄が面白いですね〜。しかもクライマックスのアクションシーンの作画すごいですし…
こっちで「ノイタミナ」枠やらないのが悔しいですよ;
Posted by 大道寺零 at 2007年10月05日 09:27
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