実家のすぐ近くにはおばちゃん一人でやってる美容室が1軒、歩いて5分もかからない場所に床屋が1軒あった。
たまに実家に帰った時に見る限り、どちらもなんとか営業は続いている?ようだ。
小学校中学年くらいまでは、美容室ではなく床屋で髪を切ってもらっていた。
その頃その美容室がけっこう流行ってて待ち時間がかさんだりしたからだったろうか、あまり覚えていない。
床屋で切ってもらうとなるとどうしてもワカメちゃん…とまではいかないまでも基本オカッパで、小学校に上がるあたりから「ちょっとなぁ」と思いつつも通っていた。
美容室にはお母さん向けの雑誌しかなくて、床屋では男の子向けの漫画雑誌を置いていたのもポイント高かったのかもしれない。
いや確かあの頃はまだ、「床屋でオカッパな女の子」もまだいたはずで、そう、「マーガレット」が置いてあって「いらかの波」なんて読んだ記憶がおぼろげにある。床屋さんには高校生くらいの娘さんがいたので、彼女のお下がりだったかもしれない。
高学年くらいになってさすがにオカッパはいくらなんでも恥ずかしくなってきたので美容室に行くようになった。
変えた理由はもう一つ、床屋だと顔そりが漏れなくついてくる。
おばちゃんが独特のラベンダーの香りの泡をつけてくれるのは気持ちよかったのだが、異様にくすぐったがりだった私は、特に耳周りから下の方がやたらとくすぐったくてとても無理(本当はその辺が一番産毛が目立つところなんだけど)で、つい動いてしまうために我ながら「ここままだと私かおばちゃんがいつかケガするんじゃあるまいか」と思ったか思わなかったか。
とにかく、「美容室だとあの超絶にくすぐったい顔そりがない」のが大きかったのだ。
そんな風にして10何年も足を運んでいなかった懐かしい床屋に行ったのは9年前。
結婚式で白無垢を着るため、顔と襟足を剃らなければならなかったからだ。顔はともかくとして、襟足から背中を剃るのはやっぱりプロにお任せするしかない。
懐かしさと、「もしかしておっちゃんおばちゃんが出てきたら私のことを覚えているだろうか?」なんて淡い好奇心もあった。
店に出てくれたのは懐かしいおばちゃんで、そりゃ20年近くぶりに顔を合わせるのだから母と同程度くらいにはやっぱり老けていて、それでも私のことはなんとなく覚えていてくれたようだった。
「3日後に結婚式なので…」と言うとニコニコして、やたらと「おめでとう」を繰り返しながら綺麗にあたってくれた。
久しぶりの店内はあんまり変わっておらず、当時の面影を残したまま綺麗に保たれているんだなと感じたのを覚えている。
ところで先日のチャットできたかZさんと話した折に合意に至ったのは、
「月刊少年誌に載ってたちょいHな寸止め系マンガって、けっこう床屋で読んだり出会ったりしませんでした??食堂と並んで重要なロケーションですよね、床屋。」
ということだった。
…って、やっぱりこんな話題ですいませんね旦那方!!!!
主に80年代を中心に一時代を築いた寸止め系H少年漫画…
例えば「ハートキャッチいずみちゃん」であり「ルナ先生」であり、作者にとってはおそらく黒歴史な「パラダイス学園」(マガジン群)であり、ジャンプだったら「やるっきゃ騎士」とか「どっきりマイクローン」とか「瞳ダイアリー」とか、チャンピオンでは「ミラクル・ランジェリー」とかですな、まあとにかくなんでか「週刊よりは月刊のほうに連載されている率」が妙〜〜〜に高かった。
んで床屋っていうのは、食堂みたいに短いスパンで客が来るわけではない商売だからか、多分小〜中学生向けに置いている少年漫画雑誌がのきなみ月刊だったりした(そんで高確率でその床屋の息子の読み古しだったりもした)。
そして、自分では週マガは買ってるけど月マガは買ってない、なんて子が初めてルナ先生読んでビビったりとか、家じゃ危険で読めないけど床屋の待ち時間なら堂々と読めたりとか。
けっこう「ちょいH漫画の思い出」を語る際に床屋というロケーションが付いてくる人は多いのでは。
床屋には他にも週刊ポストとか平凡パンチみたいな、やっぱり家ではなかなか読めない雑誌があって、大人の階段を覗く一つのきっかけになっていた。
まあそれはある意味美容室も一緒で、待ち時間に読んでいた「悪女聖書」あたりで私も色々大人の世界を見ちゃった記憶があるなあ。
例えば「初めての時はたいてい出血するものだ」とか…
(業子がニワトリの血か何かを持ち込んで処女のふりをする話だったような…)
今や少女漫画誌では本番やり放題になっちゃってるから、いちいちそんなまだるっこしい方法で大人の世界を垣間見るステップなんか必要なくなっちゃってるわけだが…
その一方、少年漫画は規制が厳しいままで、「単行本で乳首解禁が売りになる」状態だものなあ。時代はずいぶん逆転した気がする。
この記事へのトラックバック
床屋でも美容院でもそうなんですが、別の店に行って、また元の店にかえったとき、なんだか(感じなくてもいいんですが)妙にうしろめたいので、同じ店に通い続けてますー。
(毎回1時間半えんえんとオッチャンのタイガース話につき合わされるのが辟易なのですが)
床屋や食堂、診療所なんかは、H系漫画の出会いスポットですねー。
H系ではないですが、出会った漫画で一番忘れられないのは「エコエコアザラク」です。おぼろげな記憶ですが、たしか第1話で転校してきたミサ(ですよね?)が霊能力でカンニングしているのをクラスの男子に見られ、その男子を殺す〜ってな話で、涙がでるほど恐かった記憶が離れません・・・。
床屋さんなんですが、そのへんの事情もさらっとフォローしてました。
最近は少年漫画雑誌巻頭のグラビア写真も移りがキレイですよね〜〜〜
まあ水着どまりですが、どうにも目がついていきませんが、男性には価値があるのかも!
H漫画と言ってもそう言う風に見た事って無いのが謎で、嘗てのうる星やつらも当時はビキニのキャラクターが珍しかったのでそれ系の話しに行くのが多かった中で私は何故かギャグに填っていたと。
ちとずれてるのですな、エロが嫌いなわけではないんですけれどね。
因みに床屋で填った漫画はこち亀、ブラックジャック、コータローまかりとおるなどでした。
近所の歯医者にはゴルゴ13とこち亀が全巻あって呼ばれると途中で終わって残念だったり。
女性向け漫画は汁分が多くて臭いそうで・・以下略(笑
>別の店に行って、また元の店にかえったとき、なんだか(感じなくてもいいんですが)妙にうしろめたいので、同じ店に通い続けてますー。
あぁ〜それ、実家の母もよく言いますよ。母の場合はパーマなんですけど、他のところに浮気するとやっぱりパーマの当て方とかカットの仕方が違うのが丸分かりなので一つのところに決めてるようです。
まあそれって近所づきあいが主なんですけど、やっぱり年取ると髪が痩せて来るんで、若向け風のふんわりパーマだとすぐ取れちゃってボリュームも出なくて、行きつけのおばちゃん仕様なやつでないとピンと来ないってのもあるらしいですわ(オバタリアンみたいなチリチリじゃないですけど;)。
>エコエコアザラク
確かに初期は怖かったですけどそんな話が!っていうか完全に逆恨み。ミサってまあそういうヤツでしたねえ。段々キャラが丸くなっちゃいましたけど。
丸くなるっていっても「750ライダー」の早川光の変わりっぷりにはかないませんけどね…彼の変わりようといったら、まるで「さいとう・たかをの漫画を読んでいたらいつの間にかみつはしちかこになっていた…何を言っているかわからねーと思うが(以下略)」というレベルですから。
「エコエコアザラク」だけでなく、「魔太郎がくる!」だの「ブラック商会変奇郎」だの「恐怖新聞」だの「カリュウド」だのが入れ替わり立ち代わりほぼ同じような時期に掲載されていた少年チャンピオンの恐ろしさはガチでした。今思えばあのおどろおどろしさは何だったんでしょう。そりゃ「ブラックジャック」だって最初は「怪奇コミックス」にカテゴライズされるってもんですよねぇ。
「私は『ドカベン』と『ふたりと5人』が読みたいだけなのに!どうして『恐怖新聞』とか『エコエコアザラク』のページばっかり開きやすくなってるの!」
という体験がザラで、なんというかロシアンルーレットのような雑誌でした…
>>NAPORINさん
>少年漫画雑誌のグラビア
マガジン系列は特にグラビア主流ですよね。おとなしい水着写真ばっかり(とはいえ巨乳さんが増えましたが!)で、「こんなんでは小学生でも喜ばないんじゃ?」と思ってしまいますが、まあタイアップとか色々あるのでしょうね。
あとよく聞く話としては、「刺激を求めて無修●動画とか行くところまで行ったキワモノAVなどを極めた挙句にふと水着グラビアに回帰すると新鮮」なんて方もいらっしゃるようなので、意外とお役に立っているのかもしれません。
>>風さん
うーん、Hをストレートに受け止めてしまうエロガキでサーセン、という感じですね。
「うる星やつら」は私もセクシャルな感じは受けませんでしたね。あのごちゃっとしたギャグが好きでした。ラムは作中ではやたらと「グラマー」と言われましたけど今見ると全然だなぁ〜という感じです。特に1巻の頃とか…
高橋留美子の描く女性の体は、腰が高い位置でくびれてて、胸もでかすぎず小さすぎず、脚がすらっとしていて、いかにも「女性の目で理想化した可愛い体型だな〜」と思います。
そーいえば床屋じゃないけど、医者に通ってる間に長編漫画にハマるというのはありました。歯医者には「ブラック・エンジェルズ」を読みに通っていたようなもんだった…
>女性向け漫画は汁分が多くて臭いそうで・・
まあ作家にもよりますが、適度にエフェクト化する(人によってはそれがギャグになっちゃってますけど…まゆタンとか)という少女漫画の伝統技法がありますので、男性向けエロ漫画ほどではないと思いまする。
母の叔母にあたる人でもう70近いんだけど、夏に大腸ガンで入院して長いこと休業してたときは、どうしようかと真剣に悩んだ。
近所にセガレの同級生ん家で床屋はあるんだけど、替える勇気ってなかなか・・・
どうでしょう話をするようになりました。
因みに・・・そこの床屋でご多分にもれず初めて1+2パラダイスを見ました(私の頃はルナ先生じゃなかったので・・・まぁ、でも当時の月マガの目当ては修羅の門でしたが(笑)
床屋とは違うんですが、近所のラーメン屋の本のラインナップが青年誌系でもゴルゴとかではなく
麻宮騎亜のコンパイラとかアセンブラでジャンプ漫画でもこち亀ではなく地獄先生ぬ〜べ〜とか入れていて
普通の下町のラーメン屋なのにそのラインナップは!?と吃驚しました(笑)
子供の頃からずっとなんですか〜。それじゃもうツーカーでしょうな。
>夏に大腸ガンで入院して長いこと休業してたときは、どうしようかと真剣に悩んだ。
実はオカン行き付けの店のおばちゃんもここ数ヶ月入院中で休業続きらしく、「どこに行ったらいいかしら〜」と悩んでました。今色々ジプシー中みたいっす。
やっぱり一人(あるいは夫婦二人とか)で切り盛りしてるお店ってそうなっちゃうんですよねぇ。
>>百式・J・テスタロッサさん
>床屋さんが藩士
おお、それはなんとも羨ましいですね…
この間髪をカットしてもらったときも、どうでしょう祭りのために北海道に行った話(目的までは話してない)になりまして、1からどうでしょうの説明するのも(「深夜にやってる番組なんですけど、本当は北海道でやってたものが全国的に人気が出て…」とか長くなってしまうし)面倒なのでスルーしてしまいました。今度どうでしょうTシャツでも着ていけば藩士ホイホイになるのかしら。
>1+2=パラダイス
これは脱ぎ役が二人になってて色々できた代わりにPTAの槍玉に上がって悲しい結果になってしまった作品ですね…
ところで作者の上村純子って額面どおりに女性だったんでしょうかねぇ?今まで特に疑わなかったんですが急に気になってきたり。
ルナ先生もそうですが、上村氏の絵はけっこうデッサンとかは狂いまくりで上手いとはいえないのですが、肌のゆで卵のようなツルツル感と、胸や太ももの温かくて柔らかそうな感じは他の漫画家が追随できない天分があったと思います。
月マガは、月刊少年誌では一番売れてましたねえ。修羅シリーズとか、鉄拳チンミとか孫六とか、「いや、俺はこれ目当てで読んでるから!」と言い訳できる有名作品があって買いやすい月刊誌だったと思います。いえ決して百式さんを疑っているわけでは。
>麻宮騎亜のコンパイラとかアセンブラでジャンプ漫画でもこち亀ではなく地獄先生ぬ〜べ〜とか入れていて
これは店主か店員か店主の家族が間違いなくオタク寄りですなw
ラーメン屋とか定食屋の置きマンガは無難なものが多いのですが、それでも店主の趣味が時々出ますね。
今までで印象に残ってるのは、明らかに娘の読み古しと思われる低年齢向け少女漫画単行本を置いてた食堂だったんですが(「ママレードボーイ」とか「こどものおもちゃ」とか)、読み古しなのはいいとしても、あちこちのコマは切り取りまくり、その上ページの大半には塗り絵しまくりで驚きました。いくらなんでもそういうゴミは客向けに置かないでほしいもんです;
床屋で読んだマンガ
望郷戦士
マンモス
嗚呼、おれのサバゲ魂はここで培われたか!
というラインナップですw
話はかわるのですが、先日読んでたラノベ『図書館戦争』シリーズで『床屋』が差別用語というか、放送禁止用語といことを初めて知りました。
床屋の組合には入っている人が「わしらは差別なんておもってないのに関係ない第三者があれこれいうのはおかしい」と、それをきっかけとしてメディア良化委員会と図書館防衛隊の激烈な戦闘(装備は自衛隊のお下がり)になっていくいうストーリーです。
確かに、「床屋 差別用語」でググるとヒットします。……なんというか、メディア側の意識とこちら側(あちらとこちらと分かれること自体が何かおかしい気がします)ではだいぶ感覚が乖離してるようですね。
「マンモス」!あまりちゃんと読んでないけど、いかにも「和製ランボー」って感じの単行本の表紙や背表紙が本屋で印象的でした。
「望郷戦士」は、原作者が工藤かずやだったんですね。確かに今の1031さんの路線を決定づけてますね。もうバリバリと。
>「床屋」は差別用語
差別用語には詳しいつもりでしたが、初めて知りました。調べると仰るとおりいろいろ出てきますね。最近では自主規制が解除されつつあるという情報もちらほらですが…
「床屋」の一部が風俗営業も行っていたということから指定されたそうですが、確かに中国ではそういう商売があるようですけどね…
「床屋」の「床」は、もともと移動営業を行っていた理容業(男性の月代の手入れや髷結いなど)が使っていた折りたたみ可能な簡易屋台のことらしいので、「寝床」とは違うはずなのですが。
wikipediaによると営業形態もいくつかあって、
「江戸や大阪・京都では、床屋は幕府に届出して開業した後は町の管理下で見張りなどの役割を果たしており
・番所や会所と融合したものを内床、
・橋のそばや辻で営業するものを出床、
・道具を持って得意先回りをするものは廻り髪結いと呼ばれた。」
とのことです。
放送禁止用語は(たいていは過剰な)自主規制にすぎないわけですが、とかく「●●屋」という言葉は対象にされやすいようですなあ。