(つい先日までgooニュースで取り上げられて上がってたんだけども、現在は元記事NBオンラインでしか読めません。日経BPの記事全文を表示するためには無料会員登録が必要なので、見れない方すみません。)
この記事を読んで、パクリ+反日大国中国にあっても、ちゃんと分かる人は分かってるんだ!と思い、かなり意外だった。
また、日本ではとかく「PTAの敵」と見られがちな「クレヨンしんちゃん」への評価が高く(これは数年前にパクリ商品の大問題があったので人気があることは有名なのだが)、ことによると日本の親(←マスコミが仮想するところの)よりもよく「分かって」いるのでは?と思わせる部分もあった。(とはいえ、実際には"きわどい"場面はカットされたりフィルタがかかったりしているらしいが)
(注:インタビューを受けている「母親」は中国の高収入世帯の専業主婦、「レイ」はその娘(9歳)、「ファン」はレイの友達で同級生)
―― クレヨンしんちゃんって、そんなにおもしろい?
母親:もう、めちゃくちゃおもしろい。そりゃあ、ちょっとだけいやらしい場面もあって、子供に見せるのはどうかなって思うときもあるけど、でもまあ、あの程度ならいいんじゃないかしら。しんちゃんの中のエッチな会話やお話って、どんな家庭にだって、実際にある話だから。クレヨンしんちゃんて、何といっても、日常生活の実態をそのまま描いているでしょう?自分の生活に重ねて、すごく笑ってしまう。あんな面白いものはないわ。
(著者注:中国版『クレヨンしんちゃん』は、きわどい場面になると大きくモザイクが掛けてあり、何も見えないから、親たちも安心して見ている)
レイ&ファン:おもしろくて、たまらない。ギャーギャー笑っちゃう。でもね、おばちゃん、最近ね、クレヨンしんちゃんとそっくりの中国のアニメが放映されたんだよ、知ってる?
―― ああ、それって、「大嘴巴ドゥドゥ(大きな口のドゥドゥ)」のこと?
レイ:そう、それ!おばちゃん、よく知ってるね。あれって、クレヨンしんちゃん、そっくりなんだよ。出てくる主人公だって友達だって、幼稚園の園長さんだって、みーんな同じなんだもん。ただ、クレヨンしんちゃんの顔が違うけど、でも太い眉毛とか、お尻フリフリとか、ぜーんぶ同じだよ。あれって、絶対にクレヨンしんちゃんの真似っこだよ。あんなこと、やっていいのかな?
ファン:だよね〜。だって、誰が見たって、見たらすぐに、「アレッ、これってクレヨンしんちゃんじゃない」って、すぐわかるもん。だって、みーんな、クレヨンしんちゃんが大好きで、すっごくいっしょけんめい見てたから、どんな小さな場面も、全部覚えてる。だから似てるって、すぐわかっちゃう。
母親:私は中国の動漫は、そもそも見ないから知らなかったんだけど、レイが、「お母さん、お母さん、大変だよ、ちょっと見てよ!」って、しつこく言うもんだから、チラッと見たけど、画面が魅力的じゃないから、それきり二度と見てない。あんなもの放映するくらいなら、クレヨンしんちゃんそのものを放映してくれる方がずっといいのに……。なんで、あんなもの放映するんだろう……。
―― 2006年の9月1日からゴールデンタイムの午後5時から8時まで、外国アニメは一律に放映禁止になったからじゃないのかしら。国産アニメを奨励するために……。
まあ詳しい内容はリンク先で読んでいただくとして、考えたことはこれが本筋ではなかったりする。
日本では数年前までとかく「親が子供に見せたくない番組ランキング上位常連」だった「しんちゃん」なのだが、周囲の子持ちの人で、そこまで(好き嫌いや、「あのしゃべり方が伝染するのはちょっと…」というのは別として)「見せたくない」「教育に悪い」とまで遠ざけている方にはあまり会ったことがない。
要するに、「よく槍玉に上がるほどには嫌われてないのでは?」とずっと思っていたのだ。
で、結論から言うと、このランキングの元であるアンケートの設問や発表資料、そしてそのアナウンス・報道での扱われ方に統計として大きな問題があるのだ(このことは知ってる方も多いと思うが)。
このランキングの元となる調査の正式名称は、日本PTA全国協議会が主催する「マスメディアに関するアンケート調査『子どもとメディアに関する意識調査』」である。(TV・ゲーム・携帯電話やインターネットの影響・そのリテラシーに関する全体的な調査であり、TV番組に特化したアンケートではない)
調査対象は「全国の小5・中2の生徒とその保護者」であり、実際には連合会を通じてそれぞれ1つの学校・クラスを抽出して調査を行っている。平成17年度には各学年の生徒・保護者に2400枚ずつ調査を依頼し、それぞれ2000枚(つまり生徒保護者合わせて約8000枚)ほど回収している。
17年度調査結果(概要)[PDF]
で、
「"●●"という番組はこの調査において、『親が子供に見せたくない番組』第1位となり、約50%の親が悪影響を懸念し見せたくないとしている」
という感じで取り上げられたりする。
しかしこれはもう取り上げる側のトリックに非常に良くありがちなもので、肝心の「そもそも全体の何%が"見せたくない番組がある"と答えているのか」という部分を故意にオミットしていることが多く、「見せたくない番組ランキング」はその最たるものだ。
平成17年度の調査によれば、
「Q8:子どもに見せたくない番組の有無」について、「ある」と答えたのは、なんと
小5の親で23.5%
中2の親で15.6%
にすぎない。
そして、「Q8-1」として、「子どもに見せたくない番組の名称」のアンケートとなる。これは常識的に考えて、Q8で「ある」と答えた回答者のみが対象となるはず(報告資料にはその詳細が記されていないが)だ。
小5・中2ともに第1位は「ロンドンハーツ」となっているが、その回答者数や割合までは発表されていない。
ここで仮に、ある番組について「50%の保護者がその名を挙げた」としても、実際には(小5の場合だとして)
23.5*0.5=11.75%
にすぎない。
よく「クレヨンしんちゃん」など、上位ランカー番組について「そんなに保護者から槍玉に上がる番組なのにどうして放送が続いてるんろう?」という疑問の声を聞くことがあるが、実際はこういう程度の数字な訳で、「嫌われている」といってもさほどの影響力を持つほどではないということなのだろう。
しかし記事などに取り上げられる際には「全回答者の約12%が名前を挙げ…」ではインパクトもないし面白くないので、あえて「50%の保護者が…」と書かれることが多い。そういうカラクリであって、実際の保護者はそこまで目を吊り上げているわけではないようなのだが…
これはニュースや記事などに取り上げる側に一番の責任があるが、はしょった結果だけを発表する側にも責任がないとはいえない。せめて調査結果には設問用紙を添付するなど、誤解を招かない形での発表をすべきではないかと思うのだが。
まあ実際には、小5になると子どものほうで勝手に「しんちゃん」みたいな番組は見なくなる年頃ではあるのだが…
私自体は何でも見ましたし落語も見てました。
アニメとか特撮のまねって絶対子供の頃はやっていますよね、大人になるとそれやっている子供がかんに障るのは仕方ないこと、でもヒステリックに騒ぐ馬鹿者が多すぎ、特にきれい事が好きな人たち。
ショッカーの真似とか結構馬鹿やった記憶があるなぁ。
クレヨンしんちゃん自体がアニメは子供向けになっているけれど元々エロの多い青年系の漫画誌内での連載だからどうなんだか。
でも春日部駅のホームにはずいぶん前からしんちゃんの「おらも春日部市民だぞ」の看板あるし、駅前の不動産屋の看板などにも結構しんちゃんいるからそれなりに受け入れられているのでしょう。
そもそもエロは悪いことと思っているのは日本人くらい、モラルこそ必要だが神聖な事の一つではないかなと思うのですがねぇ。
意味のないきれい事が多すぎる。
そうですねー、私たちのときはドリフやひょうきん族がよく挙げられていました。
一昔前と違って、保護者団体がやかましく言ってくるというよりは、出版社やマスコミ、放送局側の過剰な自主規制(+何か事件があるとTV番組やアニメ・マンガなどに過剰に責任転嫁する)が現在の諸悪の根源だと思います。
子どもには発達段階というものがあるので、その折々で見せたいものやまだ早いものがあるのは確かですが、その辺のさじ加減が必要な幼児期・小学校低学年の統計がなされていないんですよねー。まだ生徒にアンケートをとりづらいというのもあるのでしょうけどね。
最近の「見せたくないランキング」は、番組側が「親は騒ぐけど子どもたちには愛されている」という意味合いの箔付けで利用することも多いですね(そういうときに、記事で書いた「そもそも見せたくない番組があるのは20%弱」という前提が故意にオミットされる)。
「しんちゃん」は、アクションで連載されているときのほうが好きでした(初期は単行本も買ってました)。勝手に「ホーム向けなのに」と誤解して色々言う向きもありますが、そのたびに「元々アクションに載ってたんだから何でもアリなんだよ」と思います。
かく言う私も「春日部」と聞くともうクレしんしか連想しません…野原家、住民票もありますしね。