2007年11月02日

吉川よしひろチェロコンサート音楽

今日は遊佐の中央公民館で開催された「スペシャルオリンピックス トーチラン遊佐前夜祭 〜吉川よしひろチェロコンサート」に行ってきた。相方と二人でコンサートに行くのは思えば随分久しぶりだ。
とても面白い90分だった。
チェロのコンサートで「面白い」というのもちょっと変かもしれないけれど…

吉川氏は去年も遊佐でコンサートを行っていて、仕事の関係でそれを見に行った相方が「ことのほか面白かったので機会があったら私にも聞かせたい」と感動していたところ今回の開催があったので前売りを買っての参加になった。

何が「面白い」かと言えば、この方は今日は一人でステージに上がっているのだけども、普通のチェロのように低く腰掛けるのではなく、ハイスツールを使って、ほとんど立った姿勢での演奏。当然、チェロの底にあるスタンドは普通のものよりぐっと長い。
そして左の足元にはハードディスクユニットが置いてありそれを足で操作。
右足には鈴が結わえ付けられていて、必要に応じて足を鳴らして鈴を振る。またウィンドベルのスタンドも手の届くところにある。

このハードディスクには、演奏した内容を記録させ、それを伴奏として再生しながら演奏を続けるという、「一人チェロパフォーマンス」という独特の奏法が吉川氏のスタイルとなっている。
(あらかじめハードディスクに音を打ち込んであったり、カラオケを使っているわけではない。)

ものすごくシンプルに言えば、最初に
A:伴奏部分のベースラインやアルペジオを演奏

演奏しながらAをハードディスクに記憶させる

Aをその場で再生しながら、それをバックに
B:メロディラインを演奏


というような感じの操作を積み重ね、曲が段々重層構造になっていくという趣向。
だから、「ひとりパッヘルベルのカノン」も演奏できてしまうというわけだ。
普段お目にかかれない奏法(チェロをこんなにギターのように「(指で)弾く」光景は始めて見た)も沢山盛り込まれていて実に楽しかった。
「チェロのソロコンサートなら無伴奏パルティータみたいな感じだろう」と想像していくとものすごい肩透かしを食らってしまうこと請け合い。カテゴリは「ジャズチェリスト」なのだが、ジャズというよりプログレ色を強く感じる(それでいてサウンドは難解ではない)

ポスターやチラシの写真を見るとなんだか怖そうな人のように見えるのだが、MCは漫談一歩手前のような気さくさで、これまた意外だった。
もともと鶴岡市大山の出身ということで、庄内に縁が深いのだとか。

吉川よしひろ氏公式サイト
YouTubeにあった動画

帰りにCD「星メグリノウタ」を購入し、サインと握手をしてもらう。

当日の演目は以下の通り。

・最上川舟歌
・KEY WEST RIDERS
・リベルタンゴ
・パッヘルベルのカノン
・思い出のゴーシェン
・ダニーボーイ
・TIMES SQUARE
・DOXY
・アランフェス協奏曲
<アンコール>
・アメイジンググレイス
・千の風になって
・What a wonderful world


遊佐公民館の中の古いホールが会場だったのだけども、サウンドの雰囲気からするとライブハイスとか喫茶店・ギャラリーなんかを舞台にして、ワンドリンク付きで楽しむのもステキだろうなあと思った。


posted by 大道寺零(管理人) at 23:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽
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