2007年12月07日

テラ豚丼が可愛く見える(2)日記

バカな男子高校生が「ケンタッキーでバイトしてたときにフライヤーでゴキブリ揚げたことがある」とmixiで自慢(そも自慢なのかコレは)した騒動について。
もはや論点は完全にこのバカ高校生よりもKFCの対応のほうに移ってきている。

・高校生が「事実無根のウソでした」と言っているので事実無根
・それに対して事実調査や新たな衛生点検などを行うつもりはない

という2点に、「食品を扱う企業としてその対応はないだろう」「こんな対応では、一度頭に焼きついたゴキブリのイメージは払拭できない」という批判が高まっており、事実私もそう思う。

●KFC公式の声明

ネット投稿に対する当社の対応について

この度、弊社商品についてネット上に事実無根の書き込みがあり、お客様には、御不安・御心配をおかけしておりますが、この書き込みは事実無根のイタズラです。
12月5日、書き込みを行った本人、保護者、学校関係者が来訪し、当該の書き込みは事実無根のイタズラであり深く反省していると、直接謝罪を受けました。
弊社といたしましては、今後、二度とこのような軽々しい行いをして社会に迷惑をかけることはしないとの誓約を受理し、当人が未成年者であるという事情を鑑み、将来も考えた対応を行うこととしております。

弊社では、引き続き、安全・安心な手づくりのおいしさをお届けしてまいりますので、皆様には、変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
なお、多くの方々から頂戴いたしました激励に、厚く御礼申し上げます。

平成19年12月6日
日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社


そんなに必死に「事実無根」「事実無根」と連発しなくても。
そしてこの公式でも、「調査」「検査」というような文言は一切登場しない。

一夜にして有名人になった広報の高月氏の電話対応ではさらに、「この件があったからといって、臨時や追加の衛生管理(検査や特別清掃)はやらない」とハッキリ発言している。

●まとめサイト:電凸まとめページより文字起こしの一部
(「ケ」が問い合わせ人、「高」がKFC広報の高月氏)

ケ「事実確認をした上で、ということは対応としては本人が言っないからやってないではなくて、ちゃんと本人がやってないことを証明するために事実確認的な衛生検査とかそういったものは行い得る視野はあるということですね

高「いやあ、今のところはございません

ケ「今のところはないんですか」

高「はい、えぇ、えぇ」

ケ「それは大丈夫なんですか、対応としては」

高「ん??」

ケ「ケンタッキーの対応としては大丈夫なんですか?一番やっぱり衛生問題ではないですか、y・・」

高「あ、いや、ちょっと・・ちょっとねぇ、お、お声が、ちょっとすみません、お声がき、聞き取れないんですが」

(以下、聞こえる聞こえないのgdgdな会話が続くので略)

ケ「そうしましたら今のところ、その衛生検査だったなりそういったものを動く予定は今のところないと。それに対して、食品を扱うKFCの対応としては大丈夫なのかともうちょっとお聞きしたいところなんですね」

高「うん・・・うん。失礼ですが、ど、どちらさんでいらっしゃいますか?」

ケ「わたくしあの〜ただの消費者でございます」

高「えぇ・・ええわかりました、消費者の方ですね・・はいはい」

(略)

ケ「今月も一杯食べてるんですよ。その状態でやはりそういう衛生管理に対しての対応があまりにもちょっと今聞いた状態だと少しちょっとずさんかなと」

高「えぇ、わたくしどもはですね定期的に衛生検査等をやっております。えぇ、まずえいせいt、えい、え・・このためにですね、このためにじゃあ、緊急に衛生検査をするかどうかということは考えておりません。

ケ「やはりそれは考えていないと。」

高「はい」

ケ「それは消費者としてのイメージはやっぱり心配なところがあるんですけど、そこらへんは対応としてはどうお考えですか」

高「これで十分であると考えております


MSNサンケイの記事では
「ケンタッキーでゴキブリ揚げた」の書き込み男子高生が「出頭」 (MSN産経ニュース)

 同社は対応を検討中。広報担当者は記述が虚偽だとすぐ分かったといい「動き回るゴキブリを揚げることはものすごい技術が必要ですから。それに店内には他の店員もいますし」とプロの目で指摘。ウソとはいえクリスマス前の騒動に「タイミングが悪い」と話した。


あの〜この記事を見て、「広報担当の人は実際に苦心してゴキブリを揚げた経験がある」ようにしか読めないのは私だけでしょうか…

一方、多数の番組にCMを出しており、これからクリスマスCM本数がさらに増える広告主であるKFCに対しては、予想されたことではあるがマスコミ・特にTVは及び腰だ。

見ていた人の話によれば、日テレの「スッキリ!」ではこの件が取り上げられたものの、

・KFCの名を出さず、「ファーストフード店」とだけ読み上げ
・「事実無根」「ウソ」を前面に出し、「事実無根だったのに激しく追及するネット住人きんもーっ☆」という矛先で終わっていた

らしい。
「ファーストフード店」って…
無理矢理曖昧な表現をすることで、無関係な他の社(モスやマック・ロッテリアなど)に行かなくてもいいトバッチリが行ってないかこれ。むしろそっち方面からきつく抗議して欲しい。

私自身はクリスマスに出来合いのチキンを買う予定もないし、KFCも酒田から店舗撤退して久しいこともあり、ケンタッキーのチキンを買って食べる機会はかなり少ない。
最寄の店舗は三川なので、そっち方面に買い物に出かけたときに気が向けばたまに買う(年に1回か2回あるかないか)程度だ。
山形や仙台にいた時は、CMなどで見て「無性に食べたくなってたまらん」時に買いに行ったりしていた。
この「思い出すと矢も盾もたまらず食べたくなる」「他のところのチキンじゃ代替にならない」点、つまり「イメージ想起力」の強さがケンタッキーの最大の武器ではないだろうか。
その「イメージ想起」のプロセスに「ゴキブリ」が入ってきちゃったというこのデメリットは、多分高月さんが考える以上にでかいのでは…と思うのだが。

消費者として、どういう対応であれば納得がいくのかを考えた。
例えば

・日記で「やった」とされている日の前後のシフトや勤務状況・管理状況を調べ、出来る限り事実関係を整理する。「事実無根」を示す状況があれば、調査結果を分かりやすく報告する。
(例:「当該バイトは●●の担当であり、圧力フライヤーの作業場には入っていないorフライヤーをいじれる立場ではない」「フライヤー担当の管理者が見ていたが当該バイトはフライヤーに近づいていない」など)
・全店フライヤーの点検や臨時強化清掃などを行う
・今後同じようなイメージダウンに繋がる行為がないようにスタッフ管理や内規を強化する、また管理職スタッフによる現場の目配りを心がける、などの声明を出す
・問題のバイトがいた店舗を特定し、徹底的な洗浄・清掃を行ったことを発表、無関係な店舗を利用する消費者への安心をはかる。(潔癖な人は、「当該店舗のフライヤーの交換」くらいやらないと納得しないかもしれん)

さらに、「心配かけてごめんねセール」でもやればさらにイイかと。

要するに、全部ポーズですよポーズ。
でも、ポーズでも、それを「して見せる」ということが一番大事だと思う。
特に、「やってないことを証明する」悪魔の証明は至難の業なのだから、「潔癖であることを示すためにここまでしましたよ」というポーズ以外に消費者を安心させるのは無理ではないかと。
posted by 大道寺零(管理人) at 14:16 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
KFCの対応は悪いですね。
前の記事に書き込む余裕がなかったのですが(朝出勤前に見たので)、実はわたしも
「生きたままゴキブリを捕獲するのはかなり難しいから、その店や周辺の街で都市伝説のように伝わっている話が、”ゴキブリは油で揚げてもなかなか死なない”のではないか。」
と思いました。
あと、わたしが子供の頃よくコオロギを炙って殺していたんですが(す、すみません、火に入れたらどうなるかとか思って・・・)、まあじたばたしますがなかなか死なないというほどでもありません。
同種の生物ではありませんが体の構造はほぼ同じです。
ゴキブリは生命力が強いという話が拡大しすぎてこういう話が生まれたのだろうと推測しています。

つまりわたしはバカ高校生は本当にはやっていないと思うんですが、それにしても飲食店経営としてKFCはバカですね・・・
サッカーをスタジアムで見るとき、ビールとKFCのフライドチキンをチョイスすることが割とあったんですが、ちょっともう買いたくないもんなあ。
Posted by Felice at 2007年12月07日 18:33
>>Feliceさん

本来風評被害が起こるとしてもその一店舗で済むレベルの話だったのですが、あまりに上から目線の公式コメントで大きく株を下げてしまいましたね。せめて「今後同様の疑いをもたれるようなことがないよう、よりいっそうの衛生管理と従業員教育を…」と書くだけならタダなのに。
ネット以外に鼻薬を利かせて、特に証拠がないのをいいことに別の話題で関心が薄れるのを待っているのでしょうけども。

>G

ちょっと見かけただけなのですが、虫の類は、死んだ後でも反射かなにかで体の一部が動くことがあり、それが「なかなか死なない」と誤認されることがあるとか(うろ覚えでスミマセンが確かそんな内容)。
あるいは、油の動きで手足が動いているように見えたとか…
でも、そういう光景を連想させるということ自体が相当アウトですよね。

というか、ニュースの「プロの目で指摘」云々と言う部分、なんだか「ゴキブリを油で揚げるプロ」としての意見のように見えてくるのは私だけでしょうか…
Posted by 大道寺零 at 2007年12月08日 13:12
>要するに、全部ポーズですよポーズ。
>でも、ポーズでも、それを「して見せる」ということが一番大事だと思う。

おっしゃるとおり、これが最も最善の初動対応なんですよね。過去の雪印だとかそのあたりの騒動も、これを怠っていたがためにバッシングが更に強まっているのでは、と常々思っていました。

なお、ここ最近の件について、ITmediaはこんな記事 (http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0712/07/news080.html) を書いていて、その中でも

>今回の3つの例では、実際に企業のブランドイメージが傷ついている。
>それぞれ個人的な行為とはいえ、企業の従業員や元従業員がやったなら、
>事実無根でも『ご心配をおかけした』と謝罪した方が沈静化は早まるだろう。

と書かれています。

あと、関係ありそうで全然関係ありませんが
http://chaosch.blog106.fc2.com/blog-entry-262.html
に全力で笑ってしまいましたw
Posted by オポオポ at 2007年12月08日 18:23
>>オポオポさん

私、この手の話になると必ず思い出すのが、石ノ森章太郎「HOTEL」(漫画版)にあるエピソードなのです。ホテルプラトンにいる「どんなにトラブルで切れた客でも最後には"プラトンは素晴らしいホテルだ"と笑顔で言わせる」という伝説の苦情処理係・小林さんというキャラクターが出てくるんですね。
で、とある客が、仕事の大事な書類を部屋で失くして逆切れして、「ホテルスタッフが失くした、盗んだ」と言い張ってきかないんですが、複数のスタッフの証言や記憶をどんなに遡ってもそんな封筒はそもそも部屋になかったという事実しか出てこない。客の考え違いであることはほぼ明白なんだけど、小林さんは、その客が利用してないレストランや、足を踏み入れてもいない宴会場係まで駆り出して、全ての部署のスタッフに誠心誠意再チェックさせる。その終始頭の低い姿勢と真剣なスタッフの様子を見ていてクレーム客の頭も冷えてくる。結局は周辺のタクシーや駅などに全て問い合わせた結果、チェックイン前に駅のトイレかどこかに置き忘れていたというオチだったのですが、その客はすっかり感動し、打って変わった笑顔で「プラトンは本当に素晴らしいホテルです!」と頭を下げて幕…というような話でした。
その時は多少の手間やコストがかかっても、それで勝ち得た信頼や評価は揺るがない。これは人付き合い全般にも言えることだな〜と感動した覚えがあります。

>ITMediaの記事

ちょうど前後して同じ記事を読んでいたところでした。まさしくごもっとも、「SNSの参加やブログを持つことを禁じるのは現実的ではないので、"こういうことは書いちゃダメ"という方向で教育するしかない」というのは本当にその通りだなあと思いました。
それにしても"炎上コンサルタント"っていうのもすごい肩書きですね…

>リンク先

そんなっ!今までいくつかのトラブルをやらかしてきて、従業員教育や衛生管理は磐石だろうと信じていたあの店までも…!大ショックです…!w
Posted by 大道寺零 at 2007年12月09日 11:47
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