2007年12月26日

買い控え要因増える地デジに疑問符

デジタル放送番組の複製、「無制限」機の規制を検討・総務省(IT-PLUS)

 総務省は地上デジタル放送の番組を録画して無制限にコピーできる海外製の機器の利用を規制する方向で検討する。デジタル番組は複製しても画質が落ちないため、無制限に複製すると著作権者や出演者の利益を侵害し、コンテンツ(情報の中身)産業の育成の障害につながりかねないと判断した。

 総務省が27日に開く「デジタル・コンテンツ流通の促進等に関する検討委員会」で有識者が対応策の議論を始める。具体案として著作権法の改正や、DVDレコーダーなどを含めた録画機を対象に新たに認証制度を導入することなどについて議論する見通しだ。


>DVDレコーダーなどを含めた録画機を対象に新たに認証制度を導入する

って…正気で言ってるのだろうか?
仮にその「認証制度」が設けられたとして、それ以前(つまり現行)の、認証機能を持たない録画機はどう扱うのか?買い替え強制か?
B-CASのアホ仕様だけでも使用者も家電メーカーもウンザリの日本独自仕様(世界でここまで厳しい規制をかけている国は存在しない)の上、例の「コピー10」なる本質の解決にならない提案にすら権利者側が渋っていて録画機仕様の行方がどうなるか分からず、買い控えしているユーザーが多いというのに…
これ以上の規制をまた上乗せするとなれば、「本当は地デジ普及したくないんじゃないの?」と思わざるを得ない。

そもそも頼んでもいないのに国民の意向を無視してデジタル化を進めた挙句、「デジタル放送はキレイなデータだからコピーされると市販品が売れなくなる」と言い出して規制規制、「新たにできること」よりも「これまで普通にできていたことができなくなる」ことばかりが増えていい加減萎え萎えなのに、そこまでして視聴者の正当な権利である録画をさせたくないとなれば、TV離れは静かに進む一方だと思うんだがなー。
よっぽど「録画行為」自体をさせたくないのだろうなあ。

とにかく、規制や認証、テラ銭搾取を、「録画メディア」とか「録画機全般」どころか「プレイヤーやHDD全般」という広汎な手段でかけようという発想しかしないのをどうにかしろと。

消費者以上に一番たまったもんじゃないのが、数ヶ月ごとに規制手段について違う指図を下される家電メーカーや販売店だと思うのだけども、業界団体や通産省側からちょっとは総務省の暴走を抑えるような働きかけはないんだろうか?不思議で仕方がないのだが…

<その他参考記事>
総務省にFriioを規制する権限はあるか(池田信夫 blog)」

総務省は、何を法的根拠としてFriioを規制するのか。アメリカでは、無線機にbroadcast flag機能をつけるよう義務づけたFCCの決定が「FCCには電機製品を規制する権限はない」として裁判所に却下され、確定した。今回の事件を機会に、総務省は反競争的なコピー制限やB-CASを廃止し、世界の他のすべての国と同じように、公共の放送は自由に複製する消費者の権利を認めるべきだ。

(*)細かい話はリンクを張ったITproの記事を読んでほしいが、厳密にいうと、Friioはプロテクトを破っているのではなく、B-CASカードで復号化した映像信号を再暗号化しないで記録するだけだから、ARIBの規格に違反するだけで、法的には何の問題もない。
とにかく「ダビング=海賊版販売」と直結させる「視聴者泥棒論」に凝り固まった連中は、未だに「DVDは半永久的」という神話を信じているんだろうなと思う。
実際には、メーカーで市販品として製作されたDVDはまだしも、個人の録画機やPCのドライブで焼いた光学メディアは意外に短命で、5年程度で読み取り不能になる例も多いことは検証されており、常識になりつつあるというのに…
だから「自分で録画したディスクをバックアップ(孫コピー)くらいさせろ」という、至極正当な話をしているのに、そこからもう通じないんだもんなあ…

人間不思議なもので、ここまで締め付けられると、別にフリーオの話を聞いても、「今のところ個人輸入までして買わなくてもいいかな」と思っていたのだけど、「今買わないともう手に入らないのか」「じゃあ買っておく?」という方向に考えが変わったりする。
何だか結果的に「フリーオが買えるのは今だけ!」という販促になってしまっているような気がする。
そもそもこのニュースがなければ、
「地上デジタル放送の番組を録画して無制限にコピーできる海外製の機器」
の存在自体知らない人も大勢いた
と思うんだけどね〜。
posted by 大道寺零(管理人) at 16:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 地デジに疑問符
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:[基本的に空欄を推奨します。詳細はこちらをご覧ください。]

ホームページアドレス:

(コメント投稿後、表示に反映されるまで時間がかかる場合がございますのでご了承の上、重複投稿にご注意ください。)
コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/74768708

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。