12/24に購入。
●FRONT MISSION
DOG LIFE & DOG STYLE 01
(原作:太田垣康男/作画:C.H.LINE)
ゲーム「FRONT MISSION」の世界観で、プレイヤーキャラではない一般人や一兵士が体験するハフマン紛争をリアルに描く作品。
着眼点がいいし、内容も流血・爆破や攻撃に巻き込まれて死ぬ一般人の姿などを容赦なく描いて非常にハード。そういう描写が苦手な方にはオススメしづらい面もあるが、なかなかの秀作だ。
前作にあたる?「FRONT MISSION 〜THE DRIVE〜」よりも私は好き。
作中で女性が流れ弾で即死するシーンがあるのだが、そのあっけなさとともに、よく見ると下肢から排泄物が出ていて、そりゃ当然人間そうなるわけなのだけど、そういう部分まで容赦なく描いてしまうのが凄いと思った。
また、日防軍(作中での未来の日本の自衛隊)のヴァンツァーコクピット内にお守りが2つぶら下げてあったり、そういった日常感、「それぞれのリアルを持って生きている人間が傷つき死んでいくのが戦争なのだ」ということを雄弁に物語っている。
作画においても、ゲーム内に登場するヴァンツァーデザインをもとに、緻密に描かれている。「ゼニス」「キャセル」といったおなじみのタームもプレイヤーには嬉しい。
人物のデザインや描線がかなり太田垣康男のそれに似通っているので、別に悪くはないのだけれどもうちょっと作画者のオリジナリティが前面に出ても悪くはないんじゃないかな?と思う。次の話はどういう切り口になるのか楽しみ。
それにしても、こんなにハード&リアル路線の話って、ヤングガンガンじゃ浮いてないか?雑誌に合ってなくないか?と、つい余計な心配をしてしまう。できれば息の長い連載になって欲しいなあ。
●るくるく 8
(あさりよしとお)
最近、るくの興味が「六文の部屋のエロ本捜索」に集中してきてないか?そういう意味での「オカン化」が著しくなってきて、六文にとっては「まさに悪魔」と呼ぶにふさわしい存在に…
1話目の、「フリーズドライ即身仏(お湯で戻る)」の話がシャレが利いててよかった。クリスマスに読むにはこれ以上ない皮肉が効いていて、いかにもあさりよしとおらしい一本。
●無限の住人 22
(沙村広明)
ようやく最終章突入…なのだが、新章になったときの悪い傾向で、またも登場人物がごちゃっと増えている+以前から出ているキャラクターも再登場するというパターン。で、ほとんど顔見せで終わったという感じ。
こちらもほとんど惰性で買っているのだけど、「あ〜またどうせ最終章も長いんだろうな〜〜」というのが正直なところ。新本で買うのやめてもいいかなぁ…
主人公の凛と卍はなんだか「2人どうでしょう」みたいになっているし、何より主役だというのに、行動を起こす理由が「ここまで来たのだから最後まで成り行きを見届けたい」というのはどうにも弱い気がしてならない。もはや凛は天津に復讐する気は失せているし…
まあ、凶さんが元気そうなのはよかった!
●機動戦士ガンダムさん みっつめの巻
(大和田秀樹)
帯を見て、「大和田先生売れてますね〜」と今更ながら実感。
「ガンダムさん」本編よりも、「隊長のザクさん」と「宇宙島のガルマくん」がいいな。特に後者は、「こんなにいらん苦労をしてれば、そりゃ〜キシリアもあの年齢であの老けっぷりになるよなあ」と変に納得させられてしまう。
この記事へのトラックバック
>FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE
これチョイスしてレビューされるあたり、さすがお目が高い。
確か初版の刷り部数もそんな多くなかったはずだし、ほいほいと見つかる本でもないはずなのになぁ。
商業誌的に見ると、中綴じ青年誌というカテゴリに即した内容と、スクエニというコンテンツ資産の多さを巧く活かしたなぁという感じです。
あくまで「人間」が主役として作劇しているにもかかわらず、紙面においてヴァンツァーの存在感があるのも良いすな。
というわけで
今年もよろしくです
あけましておめでとうございます。
そしてブログでの「1巻目レビュー」再開、お待ちしておりました。嬉しいです。
思えば知り合ったときにめちゃくちゃ若くて驚いた酋長さんも、今では店長さんに出世なさって…
今年もお忙しいことと思いますがどうぞご活躍ください。
>FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE
とにかく、「国防軍のヴァンツァーコックピットの中のお守り」にはやられました。こういう世界観の構築法があるんだな〜と思いつつ。
太田垣氏は根っからのメカロボスキということもあって、楽しそうにメカ監修などもなさってるのかなと想像できます。