このレーベルは、「おそ松くん」「ダメおやじ」等の赤塚不二夫率いる「フジオ・プロ」の作品や好美のぼるのトンデモなホラー作品などで知られているが、とにかく調べれば調べるほど不二夫プロ率が高い。最初は、さいとうプロにおけるリイド社のように、フジオプロの出版部門なんじゃないかと思ったほど。
勿論曙出版社は貸本系の会社なので、そんなことはないのだけども。
そのアナーキーな過去の仕事とキャラクターメイキングのセンスは評価しているけども、私はあまり赤塚不二夫作品は好きではないので、初出を調べながら正直あまりテンションが上がらないといえば上がらないのは事実だったりもする。
国会図書館データベースにはわりと曙出版の単行本はよく載っていて、リストのベースを作るのは思ったより難航しなかった。
なぜかついでにその一段階前の貸本シリーズのリストまで編集してしまう始末。いよいよ思い入れどころか名前も知らない作家の方が多い世界に突入してしまったのだが、貸本世界で戦場ものや母恋少女もの・時代ものを書いていた時代の板井れんたろうや長谷邦夫の仕事が垣間見れるのはちょっと楽しい。
赤塚不二夫が不謹慎ネタ・アナーキーネタを好むのは十分知っていたつもりだったのだが、一応メジャーな少年誌(メイン対象は小学生)にこんな作品も連載していたとは今回初めて知った。

復刊絶対不可能。
レビューなどを見ているとけっこう評価は高いらしい。
同レーベルには、とりいかずよしなどのフジオプロメンバーの作品も載っているので初出をしらべつつwikipediaを見ていると、
とりいかずよし - Wikipedia
『トイレット博士』序盤の徹底したスカトロジー表現は、恩師・赤塚不二夫の「お前は顔が汚いからウンコ漫画を描け」と言う指示を受けてのものである(太田出版『愛蔵版トイレット博士』第1巻あとがき・解説)。
なんという物言い。
さすが漫画界屈指のアル中大先生は普通言えないというか、考えもつかないことを言ってのけるッそこに(以下略)
しかしこれが大当たりしてしまうんだからやっぱりセンサーが並じゃないのかもしれない。
「トイレット博士」は嫌いだったが、その後ヒューマン系の小品を読んで感動し、「ほんとにこれがトイレット博士の人???」とわが目を疑ったものだった。
国会図書館のデータベースの古い方だと、発行年しかわからないものが多いのと、調べてもなかなか初出が分からない作品も多いので、リスト整理にはもう少し時間がかかりそう(ダイヤモンドコミックスの方が先にできるかも)だ。
これまた誰かの役に立つ気が全然しないし、web上で調べたものだから、検索すればだれでもたどり着ける情報ばかりなのだけど、こういう形で一つ所にまとめていれば、誰かがちょっと昔を懐かしむのに貢献できるかもしれないと思いつつ。
「くたばれ父ちゃん!」の仕事の報酬の多寡より男の意地を選ぶ話なんかは、いまだに鮮明に記憶してたりします・・・。
「トイレット博士」でも、チラホラと泣かせる話がありました。もっとも当然、ベースは大便でしたけど。
ところで気になって仕方なかったんですが、は○ち小五郎にやられてる(調査されてる?)オッサン、なぜ下駄を持ってるんでしょうか?(なんだか不粋な疑問のようにも思えますが)
>とりい先生、人情ものに強いんですよー。
本当にそうなんですよね。以前ジャンプ愛読者賞だかで見た、先生の話は本当にしみじみ感動的でびっくりしました。
古谷三敏もそうですし、フジオプロには実はヒューマンドラマの書き手が多いですね。ダメおやじの前半と後半の違いとか、ギャップがすさまじすぎます…
読めないものほど、「読みたい」と思ってしまうものですね。
これがまた、「冒険王」連載時のオリジナルタイトルが「白痴小五郎」と漢字だったんですからこれまた…
昔の子供マンガのタイトルってけっこう無茶というか、今の感覚だと「編集サイドで止めとけよ」っていうのが多いですね。「ピカドン」とか「放射能」とか意外にすごい無造作に使われています。
これまで私の中では杉浦茂の「アンパン放射能」がダントツ1位だったんですが、かなり迫ってますねこのタイトルは…
>とりい氏に対しては、暴言を吐いた、としか思えませんが。
今でこそバカボンパパに近づきつつある感のある赤塚氏ですが、かつては「トキワ荘一の美青年」と呼ばれたほど可愛かったんですよね。なまじ容姿の整った人がそういう発言をするとある意味シャレになってないような気もするのですが…
ちなみにこんな一言でうまれたうんこしっこ漫画ですが、赤塚本人は汚穢漫画を好まなかったため積極的にプロデュースせず、ジャンプ編集者に丸投げの形で放り出したらしいです。結果的にはそれが功を奏したんですかね。あの頃のジャンプ読者層と雑誌の雰囲気にはマッチしていたんじゃないかと思います。