詳しい内容はリンク先で読んでいただくとして、現在流通している「雑誌連載作品をまとめた」「新書版の普及版漫画単行本シリーズ」を日本で最も早く(1966年5月)リリースしたのがコダマプレスのダイヤモンドコミクス(帯の表示だと「コミックス」じゃなくて「コミクス」となっていたのでそちらに揃えました)。
何しろ創刊した次の年に倒産したので全部で50冊ちょいしか出ていない。
だから初出調査は一番楽だろう…と思ったら、富永一朗とかサトウサンペイのいわゆる「大人マンガ」作品が結構あって、この手の新聞とか雑誌にちょこちょこ描かれているマンガというのは書誌情報・初出情報がほとんどまとめられていない上に、目次にすら
「まんが:加藤芳郎」
みたいな形でしか載っていなかったりするので、ヤフオクで古雑誌を血眼になって目次写真探ししても徒労に終わることしばしば。
そんなわけでそこだけ難航した。
コダマプレスはそもそもソノシート+雑誌という形態の商売で売り出した会社で、朝日ソノラマのライバルみたいなところ(創立年もいっしょ)。で、昭和40年代に入ってソノシート事業が一気に傾いたあおりを受けたのも一緒なんだけれども、結局は朝日ソノラマは30年も長く続いたわけで、やっぱり大朝日様が資本バックに付いていたからなのか、TV周辺の商売が上手かったのか?などと色々妄想してしまう。
私にとっては生まれる前に創刊して終わっちゃったレーベルなのでなじみはないのだけども、長らく復刊されなかった「ミュータント・サブ」「幽霊船」(ともに石森章太郎)の発行元としてだけ記憶していたので、そういう意味では「手に取ってみたいレーベル」ではあった。
ソノシートは、実家の兄貴が買った雑誌についていた付録類をよく聞いていた。
「オバQが怪獣の国に行って、有名怪獣の鳴き声を一つ一つ紹介する」やつが妙に好きだったなあ。
でも、「ソノシートをかけるとレコード針のカートリッジがいたむから」という理由であまりステレオではかけさせてもらえなかった。あれは本当だったのだろうか?
ステレオセット(シャープ製)は私が生まれた頃には既に家にあって、もうラジオ以外の機能が停止しても近年まで大事にリビングに置いてあった。多分両親がかな〜り頑張って買ったのだと思う。
仕方なく、当時すでにセコハンだった小さいプレーヤーで回していたが、ほどなくそれも鳴らなくなってしまったのだった。あのプレーヤーにはなぜか、「ゲッター2のシールを貼ったら剥がれなくてしこたま怒られた」記憶しかない。
一覧を拝見したら、ウチの伯父貴(昭和一ケタ生まれ)が
ほぼ持っている事に驚愕しています。
最も 伯父は手塚治虫とその弟子達にはトンと興味が無いので
サトウサンペイさんとか岡部冬彦さんとかの作品集中心ですが…。
たった一年程しか刊行されなかったと云うのも初耳で驚きました。
ウチは、親2人が音楽にまったく興味がなかったもので、ステレオやラジカセのようなものは、まるでなし。
仕方なく、小学○年生の付録で、紙でつくって手で回すレコードプレイヤーで聞いてました(血涙)
(それでもレコードそのものは買って、祖母の家に聞かせてもらいにいってましたが)
>一覧を拝見したら、ウチの伯父貴(昭和一ケタ生まれ)が
ほぼ持っている事に驚愕しています。
おお!それはなかなか凄いですねえ。
その年代の方は「マンガは大人が読むもんじゃない」というのが大半なのでなかなか「話のわかる」お方のようにお見受けいたします。
岡部冬彦さんはこの間亡くなってしまいましたね…正直私は「ソニー坊や」などのキャラクターを通じてしか存じ上げないんですが、「ベビーギャング」とか調べているとすごく読みたくなってきているのです。
>>きたかさん
ああ!紙プレイヤーを組み立てて使っていた方がいまここに!
きたかさんはめちゃくちゃ懐メロに詳しい&お好きですからさぞかし小さい頃からレコード聴きまくってたんだろうなと思ってたので意外でした。
うちの父は菅原洋一とディック・ミネとか、あと石原裕次郎が大好きでして、もうブランデーグラスとか何百回回していたことやらってくらいかかってました…
小学校のころ、なんとか買ってもらった森進一の「北航路」を聞かせてもらいに祖母宅に行っても、「そんなハイカラな歌より、もっとええ歌聞かせたる。」と、伊藤久男や霧島昇や東海林太郎やらをしこたま聞かされる超英才教育を受けて育ったですよ・・・。(それ以前に「北航路」を欲しがる小学生の時点で十分アウトですが)
紙プレイヤー、毎年のように付録についてましたね〜。
タダなのはすばらしいんですが、紙ゆえ、ちょっとした重みで傾いたり、すぐ厚紙がハゲハゲになったり、気付いたら親に捨てられていたりと、不運な最期が多かったです。
も、森進一がハイカラ…っすか…
実家の父はわりとムード歌謡とか好きでしたが、伯父が東海林太郎と霧島昇あたり大好きで、親戚で温泉なんかに行くともっぱら「直立歌謡系」のメドレー状態になってます。
きたかさんの場合は、反動的なものの方が今の路線に至る要因として大きかったんですなあ。