国立国会図書館の資料検索から始めたリスト作成なので、苦労した割に非常にアバウトなリストとなっておりますよ。疲れた…
調べる手間が膨大な割に、そもそも基本的に赤塚不二夫作品が好きではない(確実に漫画史の中の一時代を築いた人だとは思うし、「バカボン」とか「レッツラゴン」のカッ飛ばし方は感心するけれども、たぶん肌に合わないんだろうなあ)のでなかなかモチベーションが上がらなかったのだけども、勢いでさらに詳しくない貸本・赤本の世界にまで手を出してしまってもう大変なことに。得意でない分野のものをまとめるのってなかなか骨ですな…
それにしても思った以上に赤塚・長谷人脈で構成されたレーベルだったんだと実感。
そして曙出版といえば、やはり好美のぼるは凄すぎる。
何がすごいって、このビビりの私をして、一応ホラー作品なんだけどもどこを怖がればいいか全く見当もつかせないあたりが…
参考:
・「あっ!生命線が切れている」
・「食用女」
(ともに調布市民さんによるレビュー)
私が驚いたのは、むしろ「アホ式」などの長谷邦夫氏が戦記モノらしいのをいっぱい書いていることです。劇画の短編を少し読んだことがあったのは覚えていましたが。
しっかし、「収穫」は好美のぼる作品ですな!やっぱり♪ヤマジュンを初めて読んだ時に近い感動を覚えました。このモヤモヤは何なんだよ、もう・・・珍品のご紹介にあずかり、あらためて感謝であります。
読んでくださってありがとうございます!
そもそもは、「秋田サンデー以外でも、少年サンデー掲載の作品は結構収録されてて、別に少年サンデーの作品を入れてるから秋田サンデーって名前ってわけじゃないんだぜ?」と言うためだけの調査がもうどんどん深みに入っております。
私は一度も貸本屋を利用したことがないので、経験者の方のお話は貴重なのです。ありがとうございます。昭和40年代にほとんどが廃業した貸本屋ですが、平成になっても健在の貸本屋が山形県のとある町にありました。一度も入ったことがないまま、今は離れた土地に来てしまったのですが、今もあるのか急に気にかかります。もう10年以上前のことで、その時すでにご店主は高齢のおばあちゃんだったので…
>小島剛夕
貸本の世界では、けっこう専属制というか、版元が描き手確保のためにキープしているという部分がありまして、小島剛夕の名義ではほとんどつばめ出版からの発行だったと思います。曙にはなかったかもしれませんね。
貸本といえば白土三平、さいとう・たかを、水木しげる…という印象が強いんですが、今回調べてみて、驚くほど多くの作家が貸本・赤本経験者だということが分かりました。今からは想像もつかない絵柄だったりする驚きが楽しかったですが、その後メジャーに転換して巨匠となった人たちはやはり絵だけでも頭一つ抜けているものがあると実感しました。
>私が驚いたのは、むしろ「アホ式」などの長谷邦夫氏が戦記モノらしいのをいっぱい書いていることです。
私も、「しびれのスカタン」などの印象しかなかったので、意外な発見でした。
>しっかし、「収穫」は好美のぼる作品ですな!
近年「トンデモB級ホラー」として紹介されたため、古書市場での値段も相当トンデモなことになってるらしいです。
すでに故人(1920-1996)なのですが、ご自身の古い単行本に何千円・時には万を超える値段が付いているのを見て、草葉の陰でさぞ驚かれているのでは…