この季節の庄内は、桜はまだまだ、梅にもちょっと早いという具合なのだが、鶴岡でも酒田でも、時代ものの雛人形をあちこちで公開しており楽しめるので、それをメインに案内しようかと思ってはいた。
ただ、一番上の伯母が前年右膝を手術し、リハビリや経過はすこぶる良好とは言うものの、やはりもう片方の痛みもありあまり歩かせられない(特に階段が辛そうで、極力スロープやエレベーターを利用)ので、さてどこに連れて行ったものやらと思案していた。
午前中に宿に迎えに行くと、「加茂水族館でクラゲとか見たい」ということだったので、荷物を置いてそちらに向かう。
クラゲ展示で廃業寸前から息を吹き返した加茂水族館だが、クラゲ以外の展示水槽は、アジやらイカやらメバルやらといった、「どう見ても鮮魚料理店のイケス」状態(サイトの新着情報でも、、「ヤリイカは終わってしまいましたがコウイカ始めました」とか見ると、寿司屋のネタ案内にしか…)で、30年くらい前とほとんど変わらないようなものなのだが、それでも普段内陸暮らしの叔母たちはことのほか面白がってくれたようでホッとした。
館内放送の案内に従って、ラッコ餌付けショーやアシカショー、ウミネコ餌やりなどを見学。
気温はさほどでもなかったが雨がパラついておりけっこう冷えた。しかしここ数年写真を始めた母はずいぶんと粘り強くアザラシやらウミネコのシャッターチャンスを狙って頑張っているのだった。
ラッコやアシカ・アザラシプール、そしてクラネタリウムなどの人気展示はすべて2Fなのだが、古い(その上広いとも言えない)建物なのでエレベーターがないのは、足の良くない人にとってはちょっと(いまどきの施設としては)不親切と言わざるを得ないだろう。

ペンギンが好きなもので、アザラシ兼用のプールに行くとどうしてもペンギンにばかり目が行ってしまう。実にかわいくて飽きない。個人で容易に飼えるものなら飼いたいと思うことしばしば。
しかし数分見ていると分かるのだが、排便の際にかなり勢いよくロケット噴射するので、もし自宅飼育が容易にできるようになってもやっぱり世話はしんどいわなぁと思い直す。やっぱり動物園なり水族館なりで見るのが一番ということか。


今、この水族館で最も注目を集めているのが、先日生まれたばかりのアザラシの赤ちゃんだろう。とはいえ既に白い毛モフモフの時期は終わってしまったのだが、やはりめんこい。

ただいま授乳中。

ウミネコの餌やり。
ここから加茂水族館の目玉、クラネタリウム。最近また水槽が増えたらしい。




あれこれ見ているうちにとっくに昼も過ぎたので、水族館内のレストランで食事。
ここではエチゼンクラゲを入れた「クラゲアイス」を皮切りに、「クラゲラーメン」などのメニューを徐々に増やしていき、今では結構な数のクラゲメニューが並んでいる。
「寄食ハンター」でも取り上げられていて、その号のマガジンも水族館入口に置いてあった。
せっかくなので、クラゲ定食Aを注文。
おかずは
・エチゼンクラゲの刺身
・クラゲの中華風和えもの
に、メインを一つ選ぶことができる。
クラゲ以外がいい人のためにトンカツやハンバーグなども選べるが、ここまで来てハンバーグを食べても仕方がないので、全員「クラゲの春巻き」に。
その他はご飯・味噌汁とデザートのクラゲ入りゼリー。
クラゲの春巻きは、中にクラゲが入っているのかと思いきや、野菜をクラゲの刺身で巻いたもの。酢味噌を付けて食べるのだがこれがよく合う。
実際一番おいしかったのが定番の中華クラゲで、「やっぱり定番には理由があるんだな」と思わずにはいられなかった。全体的にあっさりだし、量的に男性には足りないかな?という感じ。私たちにはちょうど良かった。
見学が終わり、善宝寺や鶴岡の雛人形に回っても十分な時間ではあったが、「宿でお湯につかってゆっくりお茶呑みしたい」ようなので、あまり叔母に無理をさせるのもいかんと思い宿へ。
昼風呂につかって、母たちのとりとめもないダベりを聴きながらのんびりと茶をすする。
私が生まれる前に亡くなった曽祖母や祖父の思い出話を聞きつつ、姉妹って何歳になっても、「ヒザやら肩やらにガタが来て」とか言いながらも、顔を合わせると「ムスメさん同士」になって話に花が咲くあたり、「女きょうだいって羨ましいなあ」と思わずにはいられなかった。
湯野浜のしょっぱいお湯は、決して熱くはないのだがよくあったまる。宿(うしお荘)の夕食は、もうちょっと華があってもいいかな?というところ。量は女性にはちょうどいいが、男性や「温泉のごはん」を期待する人には足りないだろうなあ。しかし立地はいいので眺めはなかなかだ。
公共の宿・保養所という性格上、基本プランだと質素なのは宿命的ではある。
最後に行ったの小学校でした〜W
今では国内きってのクラゲ水族館になりましたなー
思い起こせる記憶探っても寂れてたのに(汗汗
そういえば、大昔に展示してあった(というか隅にあった)ケサランパサランどうしているかしら?と。
いや、誰も信じてくれませんが
大昔の加茂水族館にはケサランパサランが展示してあったのです!!
>「どう見ても鮮魚料理店のイケス」状態・・・
との文字に既に水族館へと引き込まれました(^_^)/
可愛いペンギンの画像にもニッコリつい反応中です♪
我が身を隠し撮りされたのでは(@_@)、
と見紛うほどの授乳中の母子の画像(≧∇≦)アセ !
癒されますね〜(月並みな言葉ですみません)
それにしてもクラゲ中心に客寄せ可能なのだろうか、
などと想像しながら拝読していましたが、すごい!
見事なクラゲの舞ですね(^_^)/
姉妹は時を経ても昔のままの気分でいられます(笑)
ケサランパサラン、健在でしたよー!
玄関を入ってすぐ右手のところにケースがありました(多分ケースも中の説明文も昔のままだと思います)。
2Fのクラゲ部分以外ははっきり言って30年前と基本的に変わってないですよ。クラゲの水槽が増えた分だけ消えた部分もありますけども。
もうちょっと広くてバリアフリーならいいなと思うのですが、何しろ「鶴岡市立」なので、クラゲで息を吹き返したとはいえ財政的にはキツキツみたいですねー。
ショーの若いスタッフさんたちがみんな元気よく、施設の何もかもが古い割には極力清潔に保たれている感じで、「頑張ってるな〜」と思いました。
>>通りすがりKさん
いや本当に、1Fの水槽は食べておいしい、しかも身近な魚ばかりで、イケスっぽいのですよ。メバルなどの根魚の水槽、オコゼの入った水槽、ズワイガニのいる水槽などは思わず食欲が刺激されてしまいます…
ここのクラゲは、観察用のルーペが備え付けられている小さいものから大きいものまで、本当になかなか見ごたえがあります。狭いながらも今では休みの時期にはけっこうな人出なので、あまりゆっくり見ていられません。平日でないとなかなかこんなにじっくり写真は撮れないです。母は昼食の後、高感度フィルムに交換して再度チャレンジしていましたw
照明や音楽で幻想的なムードを演出するだけでなく、繁殖が難しい種類のクラゲを殖やすのに成功していたりと、さまざまな意欲的な試みがなされているらしいです。小さな建物、市立ということで資金繰りも豊かではない施設ですが、今後も頑張ってほしい水族館であります。