1 名前:出世ウホφ ★ []:2008/04/03(木) 19:49:32 ID:???0
【Technobahn 2008/4/3 17:49】
米空軍が保有する機体の中でももっともタフな機体であることでも有名な
A-10「サンダーボルト」攻撃機が3月25日、米カリフォルニア州にあるエドワード空軍基地に
胴体着陸による緊急着陸を行った。
事故を起こしたA-10は、当日、ネバダ州のネリス空軍基地を離陸して演習に参加。帰還時になって
着陸ギアが降りないという問題が発生していることが判明。急遽、緊急時の設備が整っている
エドワード空軍基地に緊急着陸することを決めた。
エドワード空軍基地はカリフォルニア州のモハベ砂漠の乾湖の近くあり、緊急時にはこの乾湖を
着陸用の滑走路として利用することで、緊急着陸する航空機は普通の滑走路とは比べ物にならない程、
広大な滑走路を目標にして着陸することが可能となる。
ただし、今回の緊急着陸では乾湖に着陸させることはせず、
エドワード空軍基地の第22滑走路に胴体着陸を行った。
米空軍では事故機には1名の操縦士が搭乗していたが、操縦士は怪我を負うことも無く、
無事に地上に帰還することができたと説明している。
というニュースをツマミにして、A-10のタフ可愛さと愛を思い思いに語り合うスレッドになっている。
それにしても同機の人気は本当に衰えを知らない…
既に30年選手なのに、強くて硬くて燃費が良くて安くて長持ち。
そんなA-10のチャームポイントは、次のレスでほぼ語りつくされている。
539 名前:名無しさん@八周年 []:2008/04/03(木) 22:22:17 ID:8fR7N3no0 (4)
A-10トリビア テンプレ
A-10は敵地上部隊・重防御陣地と被弾上等で殴り合いして勝つためにある漢の機体。
A-10は不整地でも運用できる。
A-10はおよそ10億円である、安すぎる。
A-10は翼の三分の二が吹き飛ばされても帰還する頑丈さである。
A-10は湾岸戦争で260発も被弾しながら帰還している。
A-10の垂直尾翼は整備性配慮で左右使いまわしができる。
A-10のエンジンが上にあるのは下からの防御のためであり、
離陸時に砂埃を吸わないためで、排気の赤外線が隠れるから。
A-10は高い運動性を誇る
A-10にはサイドワインダーが搭載可能で格闘戦もできる。
A-10には撃墜記録もある。
A-10は700km/hまでしか速度が出ない。
A-10は7トンものペイロードを持っている。
A-10のエンジンは低燃費であり、
戦闘行動半径1500キロ、フェリー航続距離4100キロを誇る
そんなに飛んでどこへ行く気だA-10
この機体の設計思想には、元ドイツ軍の超人撃破王パイロット・ルーデルがアドバイザーとして関わっているのだが、スレ内にも挙げられている通りものすごい人で、
* 「何度も乗機を撃墜され、捕虜になりかけた(当時彼の首にはソ連軍によって賞金が懸けられていた)」
* 「出来る限り休暇を減らして出撃回数を増やすよう上司に嘆願し、そのために書類を偽造した」
* 「撃墜されて満身創痍で基地に帰ったのに、そのまま再出撃しようとしたりした」
といった強烈な逸話が数多く残っている。5回目の負傷の時には片足を失っているが、治療期間中にソ連軍を攻撃できないことの方が悔しいと訴えたという。彼は負傷が完治する前に病院を抜け出して部隊に戻り、特注した義足をつけて再び戦線に復帰した。
*注:「誰が破壊したのかわからない戦車」が多すぎた為、ルーデルが病院を抜け出していることが発覚、軍医に怒られた、と自伝の中に著している。
その戦績があまりにも突出しているので、スターリンが演説の中で「ソ連人民最大の敵」と名指しで攻撃したことさえある。
これらの戦績はあくまで公式記録である。戦友らの証言によれば、ルーデルは仲間たちの評価を上げるために自らの戦果を他人の戦果として申告させていたという。したがって実際の戦果はこれより多いと思われる。また彼は、負傷した際も病院からこっそり抜け出して出撃し戦列に紛れていた為、さらに戦果は多かったものと思われる。
(wikipedia「ハンス・ウルリッヒ・ルーデル」より)
忠実に伝記ものとか作ったらかえって「作り過ぎ」「詰め込み過ぎ」と批判されそうなエピソード満載なんですけど…
多分日本における「A-10愛」の3〜4割くらいは、確実に「エリア88」の"革命の父"グレッグ大尉の最後の愛機だったことに由来していると思う。…というか私がそうですハイ。
決戦前のあのオッサンの正規軍兵への説教はいつ読んでも泣ける。
「あれは最新型で!」のマッコイじいさんのセリフが懐かしいですねえ・・・。
ゲーム版のエリ8も、当然のようにグレッグ機はA-10で、ガトリングを水平撃ちして敵戦闘機を落としまくるのにはシビれるものがありました。
A-10サンダーボルト戦闘機、サラエボ、ボスニアなどの劣化ウラン攻撃で、世間の非難を浴びた戦闘機として記憶にあります。いずれにしても戦争のために製造された戦闘機は悲しすぎますね。日本の自衛隊のようにオリンピックの五輪の輪を大空に描いたのも戦闘機でした。偽りの平和でも我慢するのか、正義のために戦争をするのか、戦闘機に罪はないのだが・・・・
私にはわかりません。・・ちなみに私はF-86セイバーがあこがれでした。
やっぱりそうかも!
いや、自分が典型的な「グレッグ経由」で、純粋なミリオタから怒られそうなので少し割り引いて表現したんですが、ほかの映画やドラマでクローズアップされることの少ない機体なので、やっぱりエリ8の影響の割合が高いかなあと…
日本でだけ、エリ8の影響でF-20タイガーシャーク(試作機が数機作られただけで結局どこの国にも採用されなかった)の認知度が異様に高いってのもありますしね。
>>きたかさん
>「あれは最新型で!」のマッコイじいさんのセリフが懐かしいですねえ・・・。
バクシーが死んだ直後、グレッグが「俺の貯金全部つぎ込んでいいから調達してくれ」って言うんですよね。そして「NATO軍に入るはずのやつを書類いじってチョロマカして」くるマッコイじいさん…
あの頃はまさか、21世紀になっても現役(しかも愛され)なんて予想もしませんでしたねえ。
こちらはAC6リプレイ動画だそうです。これ見てると箱○欲しくなってきますわ(でもシューティング下手なので多分楽しめないだろうな…)。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1519433
>>龍山さま
A-10は攻撃機なので、どうしても恨みを買い、悪役にされやすい存在ではありますね。
劣化ウラン弾はよく「化学兵器」「大量破壊兵器」として槍玉にあげられがちなのですが、実際はコストの高いタングステン合金に代わる素材として安価なDUが用いられているだけで、サンプルが十分でないこともあって、医学的・科学的に他の兵器よりも有害とは判断できない(シロとも黒ともいえない)ものでして、科学的な実態よりも、描くに対する思想・信条上のイデオロギー議論に発展しがちな話題ですね。
>いずれにしても戦争のために製造された戦闘機は悲しすぎますね。
古くは零戦、あるいは日本刀や鎧兜もそうですが、「ある目的のために当時の技術の粋と機能を可能な限り詰め込んで極めた」プロダクトは、それが何であれ抗いがたい美しさがある(これは武器だけでなく、工具や調理器具・楽器・部品など、あらゆる製造品に言えることですが)のは事実なんですよね。
漫画とからめての話ですと、「平和や人類の進歩のための技術が、戦時下では人殺しのためだけに使われてしまう」という悲劇を切なく描いたのが、
「音速雷撃隊」(松本零士「戦場まんがシリーズ」)
アニメ
1:http://www.youtube.com/watch?v=VaoBRKaX3dI
2:http://www.youtube.com/watch?v=_zf2k7z_UbU
3:http://www.youtube.com/watch?v=oQFTbS_l35E
です。
また、「エリア88」と同じ作者の「ファントム無頼」(原作付きですが)は、百里基地のF-4ファントム乗りの自衛官が主人公の漫画です。
主人公たちが米軍と合同演習をするエピソードで、敵機をペイント弾で攻撃する際に、コクピットではなく機関部を狙ったことについて、「実戦経験のない甘ちゃん」と揶揄されるのですが、その際に
「軍事演習もスクランブル発進も、すべて無駄に終わればいい」
「ファントムが戦場に行くことなく、ただの飛行機として一生を終えれば最高さ」
「抜かずの剣こそ平和の誇り」
と答えるシーンがあり、印象に残る名場面です。
原作者の史村翔(=武論尊)が元自衛官だからというのも大きいのですが、こういうストレートなセリフで自衛官の心情を表現した作品は(少なくとも80年代には)他に無く、この作品を名作たらしめている部分だと思います。
ゲーム中でもその使い勝手の良さは秀逸でしたっけ…。A-10の編隊を組んで爆撃しまくったのも良い想い出です。
全然関係ないんですけど、A-10って真正面から見るとなんとなくミッ○ー…おや呼び鈴が鳴ったようd
ACでも、「玄人好みの機体」としてコアなプレイヤーに愛され続けているようです。そうした使い勝手や設定があるということは、A-10そのものの基本性能のたまものでもありますが、クリエイター世代からも熱い支持を受けていることの証でもあるのでしょうね。
>A-10って真正面から見るとなんとなくミッ○ー…おや呼び鈴が鳴ったようd
そ、そんな滅多な事を言ったら、フェアチャイルド社が出銭〜から狙い撃ちに!
…と思ったら、フェアチャイルド社自体はすでに解散してたんですね…