この間フジで放送したのを録画視聴。
この作品について、監督・主演以外は何の予備知識もなく見たのでけっこう楽しめた。総じて少林サッカーの方が好きではあるが。
前半の町の人メインのパートの方が面白かったかなー。
結局平和だった町に火の粉がふりかかってきたのも主人公のせいだし、最後の覚醒に至るまでに何らかの努力とか訓練があったほうが日本人好みではあったと思う。
前半はクロマティ高校の神山なみに存在感ない(その割にいらんことばかりする)し、最後までいま一つ好感を持てないままに終わってしまったかなという印象ではある。しかし大家夫妻は最高。
きっと武侠小説に詳しい人はもっと楽しめるのだと思う。あと過去のカンフー映画のパロディもいろいろ入ってるらしいのでそちら好きの人もかな。
「ありえねー」を連発する放送前の日本製導入部分(これは日本公開時にもCMなどで使われていたが)はセンスが痛かった…
以下は局側への不満。
この放映、フジに限らずTVロードショーではよくあるパターンだが、連休封切の「少林少女」を盛り上げるためのタイアップ放送。それはそれでいいのだけど、物語が終わって、エンドロール…と思った瞬間に軽部アナが出てきて早速「少林少女」の宣伝をみっちりと。
はぁ…フジ(に限ったことではないが)はホントにしょっちゅうこういうことするよな…
(「時をかける少女」の時もそうだったし)
放映時間にどうしても収まらないから、というのならば、本編をカットされるよりは…と我慢できないでもないけれど、こういうタイアップ宣伝のためにあるべきものを切られるのは非常に不愉快だし、余韻をぶった切る行為のせいで、好きでも嫌いでもなかったタイアップされる側の作品にまでちょっと反感を持ってしまうことすらあるのだけど…
外国映画の場合、「英語や中国語の字幕がズラズラ流れてもほとんどの人は読めないし喜ばないだろう」という判断もあるのだろうが、劇場でも「(よっぽど酷い映画でなければ)エンドロール中に席を立たない派」の私としては、「スタッフロールとエンドタイトルの余韻まで味わってこその映画全体」だと思っているので、どうもおさまりが悪い気分にさせられてしまう。
コース料理・あるいは会席料理を食べて、最後にデザートやお茶(コーヒー)が出てこない落ち着きの悪さというか…
NHK-BS(邦画洋画問わずスタッフロールのカットなし)で映画を見ることが多いからギャップを感じてしまうのだろうか。
映画の最初の制作会社ロゴで気分を盛り上げ、エンドロールで余韻にひたりつつ読める範囲でキャストやスタッフを確認したりするところまで含めて、「映画を見る」という行為なんだと思うのだけども。
特に香港映画だとエンドロールにおまけ(ジャッキー映画でおなじみのNG集とか)があったり、それ以外でもエンドタイトルの演出が秀逸だったりする・またはエンディング曲が良くてサントラ買ってしまうなんてこともあるので、「時間間に合ってるなら切るなよ」と不満。
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テレビ局が恐れているのはその点なのかなと思いますが。
作品の余韻に浸りたいしエンドロール後にオマケがあるかもしれないし、わざわざ劇場(市内にないので隣の市へ行く)まで足を運んだ労力を考えると勿体無くて立てません。
軽部アナが宣伝に張り切っていた「少林少女」を昨日観て来ましたが、エンドロールが終わるまで誰も席を立ちませんでしたよ。
凄く良い内容だったからではなく、ラストがエヴァの最終回に受けたような脱力感とテレビで放送する時もカットされない方法だったとだけお知らせしておきます。
>「エンドロール中に席を立つ派」の人はチャンネル替えますよね。
>テレビ局が恐れているのはその点なのかなと思いますが。
マーケティング的には誠に正論なのですが、縁度をカットするならせめてCMとか挟んでワンクッション付けてもらった方がまだ反感が少なくて済むかなーと思います。まああとは好みと割り切りの問題なんでしょうね。
ちなみにこの放送では、最後の次週予告の下の方をすごい速さで「吹き替え版の声優の名前だけ(配役・原キャスト対比無し)」が流れていきました。
>>クマさん
>作品の余韻に浸りたいしエンドロール後にオマケがあるかもしれないし、わざわざ劇場(市内にないので隣の市へ行く)まで足を運んだ労力を考えると勿体無くて立てません。
私もおおむね同じような感じです。
最後まで見たい人間にとってはガタガタ立たれると邪魔ですし、まだ暗いうちに動き出すのもけつまずきそうでイヤだというのもあるのですが…
コース料理で最後に出るコーヒーが美味いものであれまずいものであれ、出されるからには飲んで全体を評価して終わりたいと思うタイプなのです。
少林少女、ご覧になったんですね。
私はあまり興味がなかったんですが、試写会などでの評判が芳しくないというのだけは耳に入ってました。
ああそうか、前評判がアレだから必死にならざるを得なかったのか…?
柴咲コウは割と好きな女優さんですが、26歳の「美女」というイメージなので、「少女」っていう看板はちょっとどうなのか?と思ってました。
>「ラピュタ」EDカット
最初のTV放映時では、エンディングが丸々カットで非難轟々だったそうですね。
ジブリアニメはエンディングの曲で余韻を〆る部分が大きいですし、何より本編エンドの一部である場合も多いのでむべなるかなと思います。