2008年05月26日

モンティ・パイソン 人生狂騒曲映画

BS映画劇場で録画して視聴。
前々からモンティ・パイソンは見たい見たいと思っていたのだけれども機会がなかった。
(調べてみると10年くらい前にNHKの深夜で放送していたらしい。惜しいことをしたが、当時は実家住まい+仕事が滅茶苦茶忙しかったのでチェックどころではなかった)
シリーズ通してではなく、なぜか最終作のコレだけが単品で放映された。

聞きしにまさるブラックユーモア+くだらなさ全開で楽しめた。
英語ヒアリング能力がないので、セリフの中の細かいギャグ(通韻など)を沢山味わい逃しているのだろうと思う。
そもそもTVシリーズを製作したのがBBCというのがまたすごい事実。

<好きなネタ>

・クリムゾン終身保険株式会社

独立短編扱いだが、徹頭徹尾バカバカしく、演出が異様に細かく、音楽がムダに壮大なのがいい。ああいうオチは個人的にストライクにツボ。
テリー・ギリアムは、「バカバカしい」とか「バカっぽい」ではなく、心からの賞賛をこめて「単品のバカ」と表現したい。

・出産の奇跡 第三世界編

「オリバー!」や「アニー」を髣髴とさせるミュージカルシーンが圧巻。しかし可愛い子役に透明な声でなんちゅう歌詞を歌わせてるんだ。大好き。
カトリックもプロテスタントも同時におちょくっているところがよろしいと思う。

・お互いに戦うこと

爆撃の中、上官へのプレゼントが延々と出てくるコントが大好き。

・生体臓器移植

文字通りの「生体移植」。ドナーの奥さんまでも、「宇宙の大きさ、人間のちっぽけさ」をスケールたっぷりに歌い上げる曲を一つ聴かされるだけで生体移植にあっさり同意してしまうくだりに吹いてしまうと同時に、このコントが「中年」パートの一つとして存在するのがなかなか深いかもと思う。
自己の矮小さに改めて気づかされると同時に、「こんな自分でも世の中のために微力ながら何かしたい」という発想が前に出てくる時期ではあるんだよなあ(そしてその気持ちを利用されることもままあるという意味も含めて)
グロシーンとしては、自分はここまでが限界でもある。

で、スケッチ群の中にあって、エログロと毒がモンティ・パイソンの肝と分かっていながらも、ヘタレながらやっぱり、「晩年」に登場する「クレオソート氏の食事シーン」はどうしても無理だった。
なにも…あんなにリアルに吐瀉物を作らなくてもいいじゃないの…と思ってしまう。修行が足らずにすみませんファンの方。



ファンサイトやレビューなどを見ると、「モンティ・パイソン初心者の人が最初に見るのは危険・お勧めできない」と書いてあるものが多く、思いっきりキツいところから入ってしまったらしい。
今度は「ホーリー・グレイル」や「ライフ・オブ・ブライアン」を見てみようと思う(あとTV吹き替え版も)。ようつべにもチョコチョコ落ちてますな。
NHKさん、シリーズ通しで映画劇場でやってくれんものか。毎年やってる裕次郎特集とかはもういいから。


日本での公開時に年齢制限はあったのだろうかと思い調べてみたら、公開自体されていなかった。まあなんというか、さもあらん。
この映画に賞を授けたカンヌ映画祭の審査員はエラい(いや本当に)。

ネットのある現在のように、生のユーザーレビューが容易に聞ける時代ではなかった公開当時。
「ちょっと変わったコメディー映画」というところだけを聞きかじって、彼女やボーイフレンドをうっかりパイソン映画に誘ってしまい、とてつもない気まずさで映画館を出た10代カップルなんてのがけっこう実在したんじゃないかな〜…と勝手に想像してしまった(逆に、双方大笑いできた相手となら、迷わず結婚まで考えちゃっていいとも思う)。
昔はけっこうそういう地雷があって、大学時代の知人も
「高校時代、痛快西部劇コメディだと思って、当時好きだった女の子を『真夜中のカーボーイ』に誘っちゃって、その後の微妙な空気ったらなかった」
と経験談を語ってくれたのを思い出した。
(注:「真夜中のカーボーイ」は言うまでもなくアメリカン・ニューシネマを代表する傑作ではあるが、よっぽど渋くてコアな映画好きでない限り、嬢ちゃん坊ちゃんの初デートの暖機になるような作品でもない。ゲイの描写もあるし。)
posted by 大道寺零(管理人) at 17:55 | Comment(4) | TrackBack(0) | 映画
この記事へのコメント
うわっ、いきなり「人生狂騒曲」から入っちゃいましたか(笑)
「ラトルズ」もかなりソフトでオススメです。初心者の方には。
Posted by at 2008年05月26日 21:52
姐さんには、彼らの作品はきっと、どこから切ってもおススメです。間違いありません。太鼓判です。TV版といわず、映画版といわず、ぜひ、全機種制覇をしてくださいッ! (ちなみに、ホーリーグレイルにはウィザードリィファン垂涎の「元ネタ」が仕込んであります。)

はっ!

「まさかの時の! スペイン宗教裁判!!」(チャッ!チャーッ!!!)
Posted by ひげ蔵 at 2008年05月27日 00:04
えぇ〜!!やってたんですか!!
 ヴィデオは購入したのに・・・DVDにしたかった。
 モンティ・パイソンは中学生の頃(70年代)リアルタイムで観てから、私の「永遠の番組」です。
 映画館にも、よく観に行った70年代・・・
 日本版では、声優陣がまた最高!!お2人の「名人」は亡くなられられてしまいましたが。
Posted by ネコトシ at 2008年05月27日 02:07
皆さん、熱烈なオススメありがとうございます!ものすごい勢いで興味のレベルが上がってまいりました。

>>鴨さん

>うわっ、いきなり「人生狂騒曲」から入っちゃいましたか(笑)

ああ、やっぱりそう言われるんだwオラだんだん把握してきたぞ。ある意味安心して他のシリーズを見れる気がしてきたぞ。
オススメ情報、参考にさせていただきます。多謝!

>>ひげさん

太鼓判ありがとうございます!

>(ちなみに、ホーリーグレイルにはウィザードリィファン垂涎の「元ネタ」が仕込んであります。)

と聞いてますます楽しみです。DVDのおまけも充実してるようだし、心動かされるなあ…;

>>ネコトシさん

>えぇ〜!!やってたんですか!!
 ヴィデオは購入したのに・・・DVDにしたかった。

特にこれといった予告もなく、「人生狂騒曲」だけいきなりポツンと流したんですよー(当然ながら吹き替えなしの字幕のみではありますが)。私もあやうく録り逃すところでした。
今度、映画シリーズ流してくれとリクエストでもしてみようかなあ。
Posted by 大道寺零 at 2008年05月27日 13:33
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